第四十五話 仮面を呼び出した男
ダガー王国がある。ダガー王国では、とある昔に罪人の処刑が行われた。罪人は塔に鍵をかけたのだという。いつかの将来現れる悪神の軍勢に対抗するための軍資金をそこに隠したのだという。政府連合が行った宇宙線を利用した透過調査の結果、塔内の財宝の総価値は99兆9800億チェガにものぼるという。秘宝を探し鍵を手に入れ、99兆9800億の価値ある財宝を手に入れる者が高らかに罪人が望んだ人間である。だが一つ真実があるとするならば。罪人は自分自身しか信じない。
ロジオ・〝ホープ〟・ニューゴッドは罪人の転生体である。
そして、この世界にイエス・キリストはもう来ない。
◆
「ンォ?」
入浴中、ふと鏡を見て気がついた。全身に十字の形の痣がある。その痣をよく見るために、動いた。だってさあ、ヤバそうな痣が全身に点在してたらコエーじゃん!んで、いつもはしない動き。腕を振ったし、腰に手を添えたりもした。すると、カランと音を立ててタイルの上になんか落ちる。フルフェイスのヘルメット。それに触れると、神秘の力が全身に流れ込んできて……。
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「ウワァッ!?」
〝レベルアップ条件を達成しました〟
謎の声。
「なんだこれ……」
身体を拭いて、急いでみんなの元に戻る。操舵室で、ボードゲームなんかやっていたり、本を読んでいたり、各々自由に過ごしている。
「ヤバいどうしよう! みんなヤバい!」
「いまのところヤバいのあんただけだよ」
「どうしたんですか?」
アンデレっちが首を傾げるから、ステータスを呼び出した。
「ヤバいヤバい! ほらこれ!」
ロジオ・〝ホープ〟・ニューゴッド レベル65
腕力 670
脚力 670
知力 26
器用 169
スキル
US【学習能力】★★★★
【孤神の系譜】
そして、次に先ほどの出来事をすべて話した。
「なんだそりゃ……ズルすぎるだろ」
「ふむ……確かに、ニューゴッドくんの詳細な情報が秘匿されて見ることができなくなってますねぇ……」
「俺なんかの病気!?」
「落ち着けって。多分あれでしょ、イエス・キリスト関係のあれ。なんて言えば良いのかわかんないけど、あれ」
マシューが苦笑い気味に言う。
ユダもうーむと唸っている。
「嫌だよ。俺、なんも経験してないのにいきなり強くなりすぎるの」
「身体が追いつかなくなって死に至るなんて事もありえますからねぇ……」
「怖いこと言わんといてや……」
「と、とりあえず据わったらどうです? ココア飲みます?」
「ありがとう」
アンデレっちにココアをもらう。あったけ~。
「しかし、謎だなぁ。いやまぁ、あんたがそういうのだよーって言うのはユダから聞いたけど……」
「なんや」
「神秘の力なんだろ?」
「そや。フルフェイスのマスクに触ったら神秘の力が流れ込んで来たんや」
「レベルアップするにしたって少なすぎない? 昔読んだことがあるよ。神秘の力に触れて強制レベルアップするやつ。でもその時レベル20からレベル500くらいまで行ったって話じゃん」
「私も聞いたことある。確かその人、死ん……切腹?」
「アンデレさん、どういう情緒なんだ? それは。でも確かに変だなあ。うちの教会でもそういう事例は確認したことがある。シスターがそうなったんだ。遺跡で神秘の力に触れて、強制レベルアップが入ったって。でも膨大なレベルに耐え切れなくて爆発四散……」
さっきからお話が恐すぎんよー。
震えていると、ふと、ユダが言う。
「馬鹿だから理解できなかったとか……」
「……ぶっちゃけて言うとそれでしょうね」
トマスも同意した。
「は? わら。なに言ってんの?」
「神秘の力の全てを理解仕切れなくて、中途半端にそれを受け入れたんじゃないかな、って。理解できない物が身体に入ってきたら体外に逃しちゃうだろ。魔力腺は……だってほら……知力26だろ?」
「わら。馬鹿でよかったー。ならワンチャンマシューもいけんね」
「死なすぞ。私めちゃくちゃ知力高いわ」
「は? じゃあトマス。こいつの知力は?」
「やめろ。言うな」
「30ですねぇ」
「やめろや」
あれれ、今気づいた。
「【学習能力】が第四段階になってる」
「あら本当ですね……おめでとうございます!」
「ありがとう! これは良いことだな」
「なんか変わったところは?」
「特になにも」
「おう、フルフェイスのマスクだしてみろよ」
「よし。ほな行くで。見てろよ見てろよ」
先ほどのポーズを取ってみる。するとまた何処からとも無く現れて地面を転がった。黒いマスクで、十字の金色の板が嵌めてある。
「かぶってみろよ」
「嫌だよー。こわい」
「それが新しい能力ですね」
「教会に情報流していい?」
「サプライズにしたいからだめ。ほな被んで」
かぽっ。
「あっ、金色のところ視界確保のやつだ」
「マジックミラーですねぇ。じゃあ貴方のことこれからマジックミラー号って呼びますね」
「イジメか何かかな? で、調子はどうだ? マジックミラーマン。」
「二人とも降りろ」
「おっ、この船の所有者私だけどどうしたどうした」
「この船で俺うんこしたからこの船俺のだが」
「家に来たての飼い猫かあんたは」




