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第四十一話 あっ、そう

 金色と黒色の爆風が辺りを突く。砂煙が一面を包み込むと、それを切り裂くようにニューゴッドが吹き飛ばされて地面を跳ねて転がった。


「ニューゴッド!」

「じゃかしいわどいとけボケ!」

「でも、怪我」

「どーって事無い! 自分の心配したらどうや!?」


 荒れてる。多分、本当にストレスが溜まりに溜まってしまっているんだと思う。マシューやトマスさんの方を向くと手招きをされた。


「ニューゴッドォ~~~~! お前世界貴族の生まれやったなあ! 確か、ハシブラやったか!? 悪人の中の悪人で有名やで! 俺は平民の生まれでなァ~~~~! お前のような世界貴族の血が流れた人間以下の屑、殺さなあかんねん! それが俺の使命やねん!」

「黙っとけやボケ! テメェも人間以下の屑に育てられた身やろが!」

「俺は聖人の生まれ変わりだから~! 殺してもいい! 屑はな!」


 違う。


「お前じゃない!」


 思わず叫ぶ。


「僕は昔から『いかなる世界にも存在する男』を信仰する宗派に育てられてきた! 一歩間違えれば洗脳みたいな教育もされてきた! だからわかる! お前じゃない!」

「ニューゴッド船の性別詐称女~!」

「うるせェ! お前は聖人の生まれ変わりでもなんでもない! ただ汗腺に経験値を吸い込む機能がついていないだけの黒髪黒目! 経験値が吸えない変わりにレベルアップした気になってるだけの黒髪黒目! 聖人の魂の欠片もお前の中には入ってない! 勘違いでそうだというフウに育てられただけ!」

「言っとる事めちゃくちゃやぞお前! キチガイか~?」

「同属嫌悪か? やめとけよ!」


 ニューゴッドに目を向ける。配信パイプに届くような大声で。


「本当のこと明らかにするのは秘宝集めが終わってからにしよう! いいな!?」

「……ユダ? お前何言っとんのや。本当のことって、俺が」

「うるさい! キンタマぶっつぶすぞ!」

「ヒェッ……」


 マシューとトマスさんのところへ向かう。


「急にキレてて面白かった」


 マシューさんが言う。


「今のを見て本当にそう思ったんなら、貴女あの人とお似合いでは?」

「私のタイプじゃないし。私のタイプは、あれだ、もっとこう……物静かで賢さ満載の見た目が女の子みたいな男」

「もしかして僕狙われてました?」

「いや?」

「っすか……」


 ブラシムが怒り心頭に発し、此方に十字架を投げつけてきた。しかし、黒色十字架は途中で方向転換をし、ニューゴッドに直撃する。


「なんや!? 何をした!?」

「なんでわからないんだよ。『それが正解だから』だろ。『ブラシム・〝ホープ〟・デルタモルスの攻撃はすべて俺に当たる』……それこそが正解だ。違うか?」

「糞みてーな能力持ちやがってボケェ!」

放射性の香川照之に噛まれスーパーパワーを手に入れた場合のピーター・パーカー

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