第三十二話 うるさい
それから少し話を進めて、その話もある程度纏まると空が暗くなっている。全員腹が減っていたから、船を停めて、食堂に向かった。食堂の緑の扉を抜けるとそこはキッチン。冷蔵庫やコンロがある。流し台ももちろんね。
「食い物いっぱいで幸せな気持ちになれるな~」
「酒飲ませろ」
「酒ばっか飲んでると太るで姉ちゃん」
「酒も飲めないガキがほざいてるんだなあ。コオロギの鳴き声かと思った」
「ダニにはそう聞こえるんだ。惚れ難いね」
酒樽を投げて、キッチンの扉を閉める。
適当に作るんで作る肯定はカットです。
「作ったよ~」
「美味そうな匂いだ。ありがとう!」
「よっしゃとりあえず食って明日に備えるか!」
「いただきまーす!」
腹が空いてはなんとやら。飯は人の燃料だ。しっかりと食わないと働けない。奴隷だって労働力要因の場合は主人によっては肉と野菜のバランスをよくとって与えられる。そういうくらいには食事は大事。
「あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ。あっ、ウマ」
「なんかすっげー『鬱陶しい』って言いづらい」
「美味いんだもん。ねえ! トマス!」
「そうですねぇ……どんな人にも得意なことがあるんですねぇ」
喧嘩か? しょうがねェな~!
「美味しいよ、ニューゴッド」
「おふん? おおん。おっけ。おっけ」
「オラァ! 腐れウンコ! なんだその反応はァ!? オアァ!?」
「純正に褒められるの初めてなんだもん……」
なんだかちょっと感じたことない感覚だ。なんだろうなあ。これ。すげー……耳がマジで熱い。えー。なにこれ。
「褒められると嬉しいってマジだったんだ……って思いましたッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
「うるさっ! 耳から血ッ!? おいッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!! 殺すぞボケッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
「君たちは度々叫び合うねぇ……耳が痛い……」
「僕の【神聖壁】すら貫通してきたぞ……!?」




