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第三十話 あたらしい座標

 楽々ちんちんで移動できるという利点と俺が飯を作るというクソデカプラスポイントをアピールしたら乗ってくれる事になった。


「まぁそれはいいんだけど次どこ行く? 船ありがとう! って感じでマシュー優先しちゃってるけどみんなの目的も果たさなきゃなんだよな。トマスはどんな奴探してるん?」

「顔に十字の傷を持つ、青髪の男です」

「顔に十字の傷を持つ青髪ねぇ……」 


 うーんと唸っていると、村のガキが何かを持ってきた。それは手配書らしい。「ムライクラ王国転覆の罪! デッド・オア・アライブ! 〝蛇息(だそく)〟のブラシム」とある。


「懸賞金5000万チェガ! こいつとっ捕まえにいこうぜ!?」

「目先の利益~」

「つかこいつそもそも凶悪犯じゃん。国家転覆とか一番アカンでしょ」

「そりゃ、そーだけど。5000万あってなにすんだよ」

「毎日の飯の質あげたるけど」

「あんたの飯炊きの腕がまだわからないな~」

「俺のこと『腐れウンコ』って呼んでた父が思わず認めるレベル」

「あんた親にも『腐れウンコ』って呼ばれてたの!?」


 悪いかよ。


「あーゆー奴等って面子が大事じゃん? 俺って『面子』の点で見りゃカスじゃん」

「面子の点だけか?」

「喧嘩かな? 受けて立つぜ?」


 というところで、マシューが持っていた秘宝典が震え出した。覚えてる? 秘宝典。秘宝典とは。世界に散らばる九つの秘宝「ナインクラク」の有り所を記す魔法の石版。石版の所有者がナインクラクを手に入れると、「枠」と呼ばれる4センチ×4センチのマスが赤い光で満たされる。九つ全てを満たすと、秘宝典は「鍵」になり、マルテコの塔を開ける事ができる。マルテコの塔というのは……この世界が始まって一番最初に作られた大地にそびえ立つ大きな塔だ。太陽まで続いていると言われている。──の奴だね。


「なんだ?」

「来た来た来た!」

「あたらしい秘宝の座標だ!」

「なにっ」


 俺はベッドから飛び起きた。


「こうしちゃいられねーな! 行くぜみんな! 出発しよう!」


 座標が示した地は──バーラ王国ソラブネ・シティ。


■ニューゴッド船


●ロジオ・〝ホープ〟・ニューゴッド

 17歳

 イメージ動物:フリージアン・ホース

●マシュー・H・カンナギ

 23歳

 イメージ動物:バーバリライオン

●トマス・H・ゾナジーズ

 35歳

 イメージ動物:イリエワニ

●ユダ・ジョーヌ

 18歳

 イメージ動物:カニクイギツネ

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