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第二十二話 馬鹿

 男が姿を消した。手首がジンジンと痛む。めっちゃ熱い。


「ンギィ~~~~……」

「大丈夫かい?」

「視界が真っ赤だョー……」 

「馬鹿みたいに無法の能力だけど……なんか身体に悪そうだ。腐れウンコ、あんま使わない方がいい」

「そんなこと言ったってさあ……まだまだ犠牲者はいるんだぜ? 後何十回使うかもわかんねーよ」


 マシューが眉間にシワを寄せている。なんだよその顔は。やめろよその顔を。どういう感情なんだいったい。


「いいからさぁ! とりあえず行こうぜ!?」

「おうよ」

「ニューゴッドくん、目薬使うかい?」

「いいの? たすかる、ありがとう!」

「どういたしまして」


 目薬を貸してもらった。ッア~…………効くゥ~…………。


「よし、行こう!」


 手首を摩ると、血が付着していることに気がついた。まるで怪我なんて何処にもないのに、血が付いている。あとめっちゃ肩いたい。


「ほんとに大丈夫か? 馬鹿なんだから痩せ我慢とか面白くないよ」

「痩せ我慢なんてするかよ! そんなダサいこと。俺は無理なときは無理って言うから、安心しろって! それよりお前だよ。【水の弾(ウォーターバレット)】使ったけど反動とか大丈夫そ? 怪我の箇所とか逐一記録しておけよな~頼むよ~」

「あんたのそういうところ何なんだ」


 何なんだって言われても……。


「かっこよすぎるからと言って、しないで。嫉妬」

「なんでそう、あんたは常に〝上〟にいたがるんだ」

「なんちゃらと煙は高いところが好きですからねぇ」

「なんちゃらって何? 猿?」

「うーん、真逆」


 なんちゃらと煙は高いところが好き、らしい。

 さすが知力100ある奴は言うことが難しいぜ~?


「とりあえず林檎の木の森だよ。はやく行こうぜ」

「この世界に夜があるとしたらモンスターがいる都合上、危険ですからねぇ……」

コワすぎ! のFILE-02を観てたら間が悪くて普通にホラー系のAV観てると思われて鬱

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