第十七話 秘宝典の指す方は
陸路での操縦方法の習得に2時間程をかけて、慣れてきたので鼻唄なんて歌っていると、マシューが秘宝典(覚えてるかな? 世界に散らばる九つの秘宝「ナインクラク」の有り所を記す魔法の石版。石版の所有者がナインクラクを手に入れると、「枠」と呼ばれる4センチ×4センチのマスが赤い光で満たされる。九つ全てを満たすと、秘宝典は「鍵」になり、マルテコの塔を開ける事ができる って代物さ)を持ってやってきた。どうやらナインクラクの有る場所が記されたらしい。
「うーん、こりゃ、座標だ」
「進路は決まりましたねぇ。飲みましょう」
「大人はいいなあ~」
「いやあ、操縦を任せられんだから未成年も様々ってもんよ! ガハハ!」
「しかし、秘宝典は不思議な道具だなあ」
「魔法道具って何のために作られたか、みたいなオカルトがあるからおもしれーっすよね」
「ってか、トマスさんの【観察能力】じゃそういうのわかんないんすか?」
「見ることが許されてないですねぇ。ボヤボヤにしか見えないです」
なんか〝裏〟がありそうだね。でも俺そういうの興味ないから興味あるやつが勝手に調べて俺が興味示した時に都合よく教えてほしいって思っちゃうよね。
「俺の【学習能力】でワンチャン万能になんねーかなー」
「国語の学習ドリルごときに何ができるってんだ」
「うるせー」
「あーあ、私もユニークスキル欲しいなあ」
「俺とお前じゃ『才能』が違ェって事よ」
「トマスさんなんか知らない? ユニークスキルの習得方法」
デンデンムシムシカタツムリ……ときた!
「気付いたら習得条件を満たしていたらしく何も分からず終いでして。はて……」
「あんたは?」
「獲得で一番戸惑っているのは俺なんだよね」
「つっかえねー」
ほんとこいつ……。
そんな一幕をはさみつつ……到着!
キカイダー イチロー




