第一話 ホープ
「お前との親子関係もこの朝で終わりだ、ホープ」
どうも、ロジオです。こんな事を言うのは実の父。どうしてこうなったか? 簡単に言ってしまうと、俺がめちゃくちゃ出来損ないだから。レベルはいつまでたっても1から上がらない。いままでにもそういう人間はいたらしく、その人の名前は「チート・リーダンス」っつって、レベルがあがらないかわりに全てのステータスが人類最強! 近代小説の中で強い才能を持ってそれを振るうズルみたいな人間をチート・リーダンスからとって「チート的だ」みたいにからかった場面があり、そこから「チート」が「ズル」を意味する言葉になった。俺は詳しいんだ。んで、俺が「チート」かっつーと全然そんな事はない。ステータスもカスだから。なんちゅーカスに生んでくれたんや。あと普通に人より要する努力量が違う──例えば常人が「一歩前に踏み出す」程度の努力だとすると、俺は「死にながら生きて豚に犯されながら無酸素の空間で50年生きる」程度の努力──だけで、レベルは上がるらしい。医者は詳しいんだ。
「親子が終わったら……他人ってこと?」
「当たり前だ。お前のような者を『知人』の位置に置くのも気が引ける!」
「腐ったウンコみたいな扱いだなあ。最後にパァーッと宴せん?」
「するわけなくない? お前は我が一族の恥なんだぞ。朝飯をくれてやるのも恩情だ」
「はぇ~。あざっス」
「軽い腐れウンコめ」
そういうことすぐ言うのダメなんだ。まったく嫌な奴だよ。知力のステータスだけ5とかそこら辺そう。ちなみに俺は26ある。俺は賢いんだ。




