表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/17

十一.明かされる真実(3/3)

 ミリヤより血筋は劣るものの、当代随一の〈クランツ〉の達人であり、国防や治安維持に関わる重要な地位を歴任してきたウッラ・フォーゲルストレーム。彼女はミリヤの提案には数々の穴が存在すると指摘した上で、これよりも遥かに「賢い」選択があると主張した。



『不都合な情報は隠しつつ、バージェス討伐のための技術や人員の供出と引き換えに、地球の資源を提供するよう要求するのです。このやり方ならば人的損失も無い上に、長期に渡って安定した供給を得ることが可能となりましょう――』



 こうして王家直属の精鋭部隊を託されたウッラは、見事な手腕で地球人との友好関係を構築することに成功し、深刻な資源不足と人口減少に陥っていたミアプラに絶大な恩恵をもたらしたのだった。


 一方のミリヤはというと、バージェス制御の研究が実は未完成であったことや、地球の文明規模の見積もりが甘かったことなどが次々と判明したことにより失脚、更には家禄を減らされることになってしまう。



「ええ、そうよ! あんたの母親が余計な()()()をしてくれたおかげで、まとまりかけていたユリウス様との縁談が破談になってしまったのよ!」



 エレミヤは般若の形相になってツルツルとした頭部を掻きむしると、憎々しげに俺たちを睨みつけた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ