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最強を殺したドラゴンを倒したいと思います  作者: 加加阿 葵
第一章 竜との対峙、廻る命
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第八話 開戦

 前回過去編で盛り上がんなかったので連続更新。


 しゃどばのMPは増えてない…


「そこからはみなさんが知ってる通りですね」


 ノアたちは何もしゃべらない。いや、しゃべれない。


 あまりの情報量の多さに皆戸惑っている。

 ジョーを除いて。


「結局何が言いたいんです?」


「……私は戦争を終わらせ平和な世界を望みそのためにここまで歩んできました。確かにこの大陸の国々は和平条約を結び戦争は無くなり、平和と呼べるようになったでしょう。――しかし、私は気づいてしまいました」


 もう話聞いてないやん鶏肉。

 違うところ見てるもん。


「その平和の中になぜ、私の妻と息子はいないのでしょう?」


 息が詰まるような圧すら感じる異様な雰囲気。


「人間は私の妻と子を奪った。無益な戦争によって。2人は2度と帰ってこないんです……。和平交渉を結んだからと言って腹の底で煮えくりかえるこの感情はいったい誰が解放してくれるのでしょう?」


 10年間フィクスを苦しめていた黒い感情。待ち焦がれていた平和の景色に愛する者の影はない。


「愛するものを失う苦しみ、失ったことに耐え続ける苦しみ。苦しみにまみれたこの穢れた墓場で生き続けることに何の意味がある!?」


 いつの間にかその顔からはいつもの微笑みが消えている。


「だから私はこの苦しみにまみれた世界から人類を救うことにしました。そうすれば私と同じ苦しみを味わう人はいなくなりますからね。死とは救済なのです」


 フィクスはまた微笑み、子供に話しかけるように優しく問う。


「そういえばあなたたちはドラゴンを倒しに来たんでしたっけ? ノアさんの兄の仇を取りに来たんでしたっけ?」


「それはどういう?」


 さっきまでフィクスが一緒にドラゴンと戦ってくれるものだと思っていたノアは質問の意図がわからず困惑する。

 

「安心してください。ドラゴンもあなたの兄の仇もここにいますよ」


「出来ればそうであってほしくなかったです。師匠……!」

 

 ジョーは悲しげな表情をほんの一瞬見せ、すぐに覚悟を決めた顔になり魔法を構える。


「あなたたちを穢れた墓場から救うため手を差し伸べますよ…!!」


 刹那。フィクスの体を黒い霧が包むようにまとわりつき、次第にノアたちも霧に包まれる。


「GIGIGI」


 この世のものとは思えないうめき声がすると同時に強烈な突風が黒い霧を晴らしそれは空に舞い上がる。


 地面に大きな影を作るそれは、大きな翼を背に生やし、吸い込まれそうな漆黒の瞳のついた頭部には二本の角が螺旋のようにうねりながら天に向かって伸び、その巨体からは想像もつかないアンバランスな細い腕には禍々しい爪が生えている。

 あと普通の尻尾がついてる。うん。普通の尻尾。


「ギルマスが……ドラゴン…?」


 ノアの思考の延焼が止まらない。止められない。


「おいノア! 考えるのは後にしろ! やることは決まってるだろ! そもそもここで止めなきゃ、人類は滅ぶぞ!!」


 鶏肉は自身の周りに頭くらいの大きさの火の玉を数個生み出し、竜に向かって放つ。


 竜の返答は溜息一つ。

 軽く吐き出された炎のブレスに火の玉は打ち消される。

 

 竜は雄たけびを上げる。

 巨大な翼は空気を引き裂く音を轟かせながら振動している。

 するとあたりに黒いモヤが出現し中から魔物が湧き出てくる。


「まあ、魔物を生み出してたのがドラゴンなんだからこうなるよね~。待って!! あの魔物の顔キモい! トリ君代わって!!」


 ギャーギャー騒ぎながらエニも構える。


「ドラゴンの本体は僕に任せて下さい。命刈り取らせていただきます。平穏のため!」


「俺も行く!……俺が飯おごるときに隠してたこと全部話せよな」


「ええ。必ず……!」


 ノアとジョーは空に舞う竜に向かって駆けだし、ジョーは魔法で地面から先の尖った岩の柱を生成。

 竜に向けて放つ。

 ノアも自身の周りに光の弾を生成し、それを竜に放った。


 竜の鱗が輝きだし、それ等の魔法は黒く輝く鱗にはじかれる。


「トリフィム! エニ! 小物は任せたぞ!」


 ノアがこちらを振り向くことなく叫ぶ。

 その右手には光で出来た弓が握られている。


「だから俺の名前はトリフィ……!」


 あること事に気がついた鶏肉は高笑いを上げる。


「ああ、任せておけ大将! お前らには絶対近づけさせない。ジョーの話も聞かないとだしな……っておい、エニ! あの魔物顔キモい!」


 こいつノア君にちゃんと名前呼ばれてお願いされたら何も断れないちょろい男なのでは?と思いもしたが、そう思ったエニの返答も決まっている。


「それさっき私も言ったよ! 任せておいてノア君。キモい魔物はトリ君がやるけど……」


 鶏肉はめちゃくちゃ嫌そうな顔をしているが、すぐに顔を引き締める。さすがは上級冒険者といったところだ。

 

 鶏肉とエニもそれぞれ駆けだす。


「食らえや! ファイアーボール!」


 鶏肉は魔法を顔がキモい魔物に向けて飛ばす。なんだかんだキモい魔物は倒してくれる鶏肉。


「グロウアップ。魔食花ブレア!」

 

 エニの周りに人間より二回り大きな花が複数咲き、その花の中央に大きな口がついている。その花が地中から根が盛り上がり根っこで自重を支え素早く歩き出し、周辺の魔物を喰らいだす。


 ((エニの魔法の方がキモくね?))


 ノアとジョーは口には出さなかったが、バカは口に出す。


「エニの魔法のがキモいだろ!」


「森の魔女をバカにする気か~? 勝てる喧嘩は買う主義なんだ私~」


「あ、あ~。ほら、なんだ。ごめんなさい」


「わかればいいよ~。ほらどんどん行くよ」



 人類の存続をかけた死闘の火蓋が今切られる。

 自作自演Q&A


Q、なんでグラリスを殺したんですか?

A、一番強い奴を倒せば、あと他のやつらには勝てるって理屈。クラピカが一番最初にウヴォーギン倒したのと同じ理屈


Q、なんでギルマスここにいたの?

A、まだ慣れない竜の力を試すため。

捕捉、自分と同じ苦しみを味わってほしくないとか言いつつ、グラリス殺してノアを苦しめたので、苦しんでる人には救済を。じゃあ力試しノアでいいやってなった。いかにも自分のことしか考えてない人間って感じ。パーティーみんなで来たのは誤算。


Q、ギルマスって悪い奴?

A、世界を平和にしようと一人で奔走してきたやつが悪い奴なわけがない。これに関してはドラゴンが悪いというか、詐欺にかかったみたいな感じ。もともと黒い感情があっただけに押しに弱いギルマス君。次回の話に詳しく書く。


Q、鶏肉の魔法って子供でも使えるのに魔物に通用するの?

A、カッコいいとこ書いたから、次々回くらいに出るからまってて


Q、エニの魔法の植物、何?

A、エニが子供の頃に読んでた絵本『森の魔女』に出てくる魔女が使ってた魔法をまんま使ってる。こいつガチで天才。

捕捉、森の魔女は実在した。かなり昔の話だけど、悪天候や流行り病、人間の力が及ばない出来事が起こると魔女に仕業って言われるようになって魔女狩りが起きた。それまで普通に共存していたのに。絵本ではハッピーエンドになってる。


Q、ノアの光魔法が光の速さじゃないのはなんで?

A、この世界の人は光がクッソ速いってこと知らない。熱線みたいなイメージで使ってる。ジョーが光魔法覚えたらクッソ速いと思う。


Q、ジョーとノアが技名言わないのなんで?

A、ノアは言う。ジョーこの世界に来る前学生で、こっちに来てから10年だよ?ノアたちと一緒にいるから精神年齢はノアたちと同じくらいかもしれないけど、実際20代後半くらいだよ?恥ずかしいだろ。


Q、だいぶ前のあとがきの魔法の神髄って何?

A、だいたい分かってると思うけどまだ内緒。


Q、どれくらいで終わる?

A、まだまだ続く。SSも書きたいし。第一章だけならあと数話。


Q、なんで敵をドラゴンにしたの?

A、オリジナルの魔物をデザインしてそれを説明する語彙力が無かった。ドラゴンって読み手みんな想像しやすいと思った。まあ、怠慢です。


他に質問あれば送ってください―。


次回またギルマスと竜の話です。


感想評価お待ちしております。

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