夏だ!!スイカだ!!スイカ割りだ!!
10分くらいで書いたこれ……
スイカ視点です(?????????)
ドラゴンとの決着から数か月、この国フリードに夏が来た。
ここは北門から出てすぐのところにある草原の一角。
よお、俺はスイカ。
知ってるか? スイカってのはメロンってやつを2個くっつけたら出来るんだ。
嘘じゃないかって?
バカ言うな俺の先輩が言ってたんだよ。
それで俺はこう言ったんだ。
じゃあ、俺達スイカが2個くっついたらどうなるんだ?ってな。
答えはわからなかった。
先輩は人間に棒で殴られて死んじまった。つい昨日のことだ。
俺は今何してるかって? 襟の立った変な服着た人間に運ばれてるところだ。
しかも俺がいるところじゃない反対側の腕にもスイカがいるんだ。
俺は、ついに今日スイカの先のステージに行けるんだきっと。
俺の勘だが、多分カボチャってやつになれると思うんだ。
だってアイツ滅多にお目にかかれないらしい。
おっと、優しく下ろせよ。俺はこれからカボチャになるんだぞ。
「ヒカリちゃん!! もっと右~!」
「もっと前ですよ!」
「神様行き過ぎだぞ」
「ヒカリさんそこ!」
ああ、そうかスイカの先なんて無かったのか。
じゃあ、ここには何にもなれないスイカが2つあるだけか。
棒が勢いよく振り下ろされる。
ああ、兄弟……せめて安らかに……
「お! 割れた」
「あと1個も割っちゃおうよ!」
「せっかく外だから魔法とかで割ってみるか? まあ、俺は火の魔法だから無理だけど」
「いいですね。じゃあ、僕が行こうかな」
「まあ、まてジョー俺が行くぞ」
ノアとジョーが名乗りを上げた。
「こういう時は漢気じゃんけんだよね?」
ヒカリがにこやかに戻ってくる。スイカで赤く染まった棒をもって。
人殺してきたみたい……
「やりますかノアさん」
「ああ、そうだな」
「「ぽん!!」」
じゃんけんに勝った男はもう1個のスイカへ向かう。
そしてその手には……
「シャインメイク。憧憬の斧」
まてまてまてーーーーーい!!!!
「輝斬・だn……うげっ」
ヒカリ以外のその場にいた人間がノアを取り押さえる。
「ここら一帯吹き飛ばす気か!!」
「相手ドラゴンじゃなくてスイカですよ!?」
「ノア君ってアホだったの?」
「あれがドラゴン倒した技かあ、すごい魔力だね」
ヒカリは他所で感心してる。
「ごめん……気合入りすぎた……だから……どけて……苦しい」
「もう僕が割っちゃいますからね」
ジョーが魔法で鎌を生み出し、スイカに振りかぶる。
俺もここまでか。先輩もこんな気持ちだったのか?
悔しいなあ。カボチャ……なれねーのか。
割れたスイカにみんな集まり、ヒカリがポツリと言葉を落とす。
吐息にも似た誰にも聞こえない声で。
「次は主人公になれるといいね君」
命は廻り、季節は廻る。
報われてくれスイカああああああああ!!!




