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精神病の夢日記  作者: 藍
2021年
6/13

津波 ※



今回の夢は人によっては大きなストレスを感じることがあると思いますので、閲覧は自己責任で注意してご覧下さい。


















気がつくと母とデパートに来ていた。

ショッピングモールと言うよりは渋谷の109や新宿の小田急百貨店のように縦に長い場所のようだ。

見方によってはビル街のようにも見えた。



今回の私のお目当てはショッピングではないらしく、高層で展示されている動物を見に行くようだった。



エレベーターに乗ると小学校の友人がエレベーターボーイをしていて、とりとめもない会話をしていて懐かしかったが内容はあまり覚えていない。



目的地にたどり着くとフロアのいたるところに不思議な動物がたくさん展示されている。

基本的には剥製なのだが、1〜3匹ほど本物がいるようで近づくと様々な動きをしていた。

しかもこの展示なんと区切られるガラスやロープなどは一切無く、フロアの上に環境がポンと置かれて居てそこに入らないようにテープが貼られてるだけなのだ。



150cm程度の原人に近いタイプの淡い赤い体毛を持つ猿。



ペンギンのような見た目だがプテラノドンのようなフォルムをしている鳥。



天井に擬態していて時折腕や顔に何かを当ててくる何か。



動物が好きな私にとって体験した事のない現実でとても興奮していた。

していたのだが。

突然館内放送とiPhoneのアラートが流れる。緊急地震速報だ。



その時大きな窓が近くにあったのだが、急いで離れて近くのベンチのような場所にしがみつく。

東日本大震災の時私は東京に居たのだが、高層の建物にいるのも相まってそれよりもとても酷い揺れに感じた。

展示されていた動物はパニックに陥りフロアで暴れ出す。



危険を感じた私と母は1つ上のフロアに逃げた。

たまたまそこは色んな食料を扱っているカルディのようなフロアでこれからの事に備えて申し訳ないが食料を拝借した。



確かパン、チーズ、駄菓子の飴、謎の飲み物辺りだったと思う。



問題はそこからであった。

その間しっかり警報を聞いていなかったのだ。

ポツリと誰が言い出したか周りが全員窓を見ていた。

窓の奥の方から何やら押し寄せてくる。



津波だった。



しかも私が見ている視点と大して高さが変わらない、恐らく25m以上はある津波だった。



そこからは一瞬で場面が変わり何故か母と外に出て走っていた。

振り返るととてつもない速さで津波が迫ってくる。

見上げないと見えないほど大きな津波が。



諦めて走るのをやめてしまった母の手をどうにか、どうにかと引っ張るがもう間に合わなかった。



津波に呑まれた瞬間何かも分からない色んなものが体に突き刺さり、その流れが体をねじって破壊していく。

できるだけ水面に行けばと言う希望も肺の中の空気と同じ早さで消えていく。



胴体の部分に大きな何かがぶつかったと同時に残った空気が全て吐き出され、泥水がゴボゴボと肺に入っていく。

上下も分からず体も動かず、そのうち意識も無くなった。







しかし気がつくとまだ死んでいない。

というより、セーブをして直前に戻したような感覚だった。



まだ波に呑まれる前なので慌ててしょっていたスポーツ用のリュックの中身を捨て、その中に頭を入れてできる限り口を閉めた。



また場面は切り替わる。

そのまま流されていってどうやら高い土地にある住宅地に流れ着いたようだった。



何故か怪我はない。

しかし持ち物は何も無い。



まずは弟を探そうと名前を呼びながら走る。

最初に見つかったのは父だったが、既に弟と合流していたらしく無事だった。



その場所では母は見つからなかった。



そしてやっと目が覚めた。

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