罰ゲーム編と、見せかけていざペット探しへ!
遅くなってすみません!
今日は、恐怖のケイドロ編が終わった次の日の放課後である。
俺は今部室『人生楽しんだもん勝ち部』の扉の前に立っている。
「だれかいるー?」
そう言いながらゆっくり戸を開く、
「きゃあああああああああああああああ!!」
やっば!誰かが着替えていたらしい。ちらっとだが女物の赤い下着が見えた。
「ご、ごめん。まさか着替え中だなんて」
「い、いいよ部室で着替えてた俺が悪いんだし」
軽く謝罪を言いながらも俺はあの人の着替えを覗く。
あの人は腕と足は軽く曲げれば浮き出る筋肉、腹筋は六つ割れている。着けている女物の下着であの人はティーバッグを履き少し小さめのブラジャー、髪は短髪で少し赤色スポーツ系みたいだ。そして睨まれれば怖そうで力強い目。
この説明で勘のいい人なら誰だか気付くだろうそう、
夏目 達久くんだ。
「うえっ・・・・じゃなかったやっぱり達久さんの魅力はすごいよ」
「今うえっつったろ!お前、まぁいいけど。あらやだありがとうね優哉くん、く~なんで俺がこんなこと・・・・」
いえ私は今吐きそうにはなってませんよ、断じて・・・・はい。
俺は達久へと近づき、達久は俺が近づくのを気付き体を隠しな顔を赤らめている。
「ぷっ!本当に、食べちゃいたいくらいうおえっ!・・・・だよくくっ!」
やばい!やばい!吐き気と笑いが止まんな・・・・くないよ、うん。
「そんな吐き気と笑いを混ぜながら言われてもうれしくねぇーよ!いや、男のお前に言われてもうれしくねぇーよ!あ、じゃないえーっと、うふふご冗談を」
さっきの発言で一瞬達久があれなのかと思った。
「お、おらー!このやろー!・・・・す、すみません」
なんか来たよ、俺は声のしたほうへと顔を向ける。
そこにいたのは短ランボンタン不良衣装を来て、綺麗な暗めの茶髪をしたセミロング前髪は目にかかり黒く大きめのフレームの眼鏡、顔は可愛く突っ張っているつもりなのか唇を少しつきだして眉を軽く寄せている。
そんな一昔前の不良の格好をしてるけど可愛さが溢れだす少女佐倉 碧がいた。
「お、おらー!て、て、てめぇ!ひ、人の女になにてを出そうとしとるん、じ、じゃー!・・・・ごめんなさい」
汚い口調のあと必ず最後はちゃんと謝るところやっぱり佐倉さんだなと思わせる。頑張れ!ファイト!佐倉さん!
「・・・・あっ!・・・・碧さん!」
達久も彼女のことでなにか考えていたらしい。
「ど、どういうことなんだ!達久さん、この人とはどんな関係なんだ!」
「そ、そりぇは!いたっ!」
佐倉さんの痛みをうったえる声を聞き、彼女の方へと目を向ける。
「どうしたの?」
「し、しはかひまみはぁ~(したかみました~)」
舌噛んじゃったかー、痛いよね~本当に。じゃなくて早く救護班を────。
「だっ大丈夫!碧ちゃん!」
そこにはすでに大島くんがいた。
「う、うんちょっと舌噛んじゃっただけだから、ほらもうなおったよ」
そう言いながら軽く舌を出す佐倉さん。それを今にも鼻血を出しそうなくらい顔を赤らめる大島くん。
「わっ、わかったよ。でも今日は終わっとこう?」
「で、でも・・・・」
「そうだよ、今日はもう終わっといた方がいい。」
と、俺が言いながら監督《綾瀬さん》に目でサインを送る。
「そうねまた二回舌噛んで血が出ましたー、ってことになったら嫌だし今回の罰ゲームは変更しましょっか」
そうさっきまでやっていた茶番劇はBL動画の撮影という罰ゲームでした。
「そんじゃあ帰ろうぜー、こんな格好恥ずかしくて早く脱ぎてーよ」
と、達久まだつけてたのかよ。笑いがまた振り返した。くくっ!
「そうね、今日は帰りましょ、あっ!夏目くんはそのままね」
「はぁっ!なんでだよ!」
「なにいってるのよ!罰ゲームが途中で終わったんだからそれぐらいしていきなさいよ!帰るとき家につくまでワイシャツボタン全開ね!」
それはどうかと思うが・・・・いいんじゃないだろうか。
「っ、まぁそれならしかたねーか」
しかたねぇーのかよ、ぷっ!
「じゃあそれなら俺だけこんな格好するんだ、優哉にも何かあんだろな?」
まぁそうなるわな。
「あったりまえでしょ!こっちが本題なんだから!!」
ほう、何をさせるつもりだ?まさか達久みたいにー、とかじゃねぇーだろうな。
そんなことを考えていると、
「鈴峰くん、貴方の罰ゲームは・・・・」
綾瀬さんの台詞の途中で勢いよく扉が開かれる。
「た、た、た、」
そこにいたのは、行きを切らし、なにか急いでいる風にいる『人生楽しんだもん勝ち部』の顧問をやっていて、今俺たちのいる理科準備室の担当責任者にして俺のクラス担当、宮舞先生だ。
「た、た、た、」
綾瀬さんは台詞の邪魔をされて不機嫌そうに、
「先生!落ち着いてから話してくれませんか!」
「なんでそんなに怒っているんだよ、ビックリするなー」
「で、なんの用です?」
「あ、あそうだった、大変なんだよ!」
「わかってますよ!様子を見ていれば何となく察しがつきます!」
そうだね。
「そ、そうかい」
「で、なにが大変なんです?」
「あ、ああ、実はだな・・・・」
ゴクリッ!唾を飲み込む音がする。まぁ俺なんだけども、ここまで宮舞先生が焦るのだからかなりの一大事なのだろう。
だが、周りを見渡しても誰も緊迫感の顔ではなく、もう、察しがついているという顔をしていた。
一体なんだってんだよ、そして宮舞先生が話はじめる。
「実はだな・・・・私のペットが逃げたんだよ!」
えーーー!!、・・・・はぁ?
「やっぱりですか」
えっペット?
罰ゲーム編じゃあ、なかったですね。