人の趣味はそれぞれである。
きたきたー!眠気きたしたー!
昨日は部活内容である宮舞先生のペット捕獲作戦終了のあと、なぜか綾瀬さんの機嫌なおしをさせられました。
綾瀬さんがなぜ機嫌が悪いのはどうやら三つの理由かららしい────
一つ目、出番が無かったかららしい。
出番が無いとかそれについては俺の知ったことではない。
二つ目、姉が良いところを全部持っていったこと。
それは俺もちょっと・・・・。
三つ目、俺こと鈴峰 優哉がいつになっても入部するかを決めてくれないと言うこと。
俺のしった・・・・はいそうだね、俺が悪いね。はい。
これらからくる理由らしい。
部活の入部のことを考えるのを忘れていたし『なにも考えていないから明日までに答えを出すから待ってほしい』と言ったら、
『いいわ、明日明後日は私いないし、あなたに姉さんのことも知っておいてほしい、あと、あいつも』
と、綾瀬さんは言っていた。あいつ?と思ったがあえて聞き返さないことにした。・・・・たぶん明日か明後日には会えるかも知れない。
思ったなだが、ここは一体何人部員いんだよ?
聞き返さないことに綾瀬さんは小声で『聞きかないんだ・・・・』って言っていたがこれも聞かなかったことで。
そして時間がたち、今は次の日の放課後。
俺は部室前で立つ。(この『部室前』ってここに来てから俺何回言った?・・・・結構言ってね?)
「はぁ~帰りてぇよ~」
まぁいつまでも扉の前に突っ立っていても仕方がないので中に入ることにする。
「こんにちわ~」
間延びした挨拶をしながら中へと入る。
────あれっ?誰もいない・・・・いないのはまだ来ていないだけとみんなは思うのだろうが、それはないのだ。
理由は俺より先に達久が『さようならあとでな優哉────!!』って感じで教室を出て部室へと向かったからだ。
まぁいないならいないで言いかと自分のたたんであるパイプ椅子を引きずり出し腰をおろす。
ぷー!
腰をおろした直後に誰かの・・・・の音がなる。
すまん!俺下は、は、はずかしー!
何を恥ずかしがってんだか、わかってるよ!オナラだろ!くそっ!
まぁ誰か来たのかとドアを見るが・・・・いなかった。
じゃあ俺が?いや俺はしていない、ほんとだよ?
ん?そう言えば、今さらだが俺の座っている椅子がいつもより柔らかい気がする、い、いいわけじゃないっすよ!
「あれ?いつ間にこんなフカフカで、女子の部屋にありそうな苺の座布団があるんだ?」
下を見た俺の尻の下には、座る前には無かったはずのかわいらしい座布団が敷いてあった。
「なんだろ・・・・?・・・・」
座布団を持ち上げたときに、くっついていたのかなにかが下へと落ちていく。
「ぶ・・・・ブーブー、クッション、だと!?」
床に落ちたそれは、安くてイタズラグッズに人気なブーブークッションがあった。
「あっはははっははははぁ!!引っかかった引っかかった!」
おい誰だよこんなもんおいたやつと考えていたら、足元から笑い声が聞こえた。
視線を下へと向けると────。
「えっだれ!?」
知らない女性がいた。・・・・知らないやつかよ!
なんて一人でツッコミをしていると、足元にいた女性は立ち上がると、
「おっとと~、そういや初めましてだったねぇ~」
と言う女性は彼女はどうやら俺のことを知っている感じらしい。
その女性はニヤニヤと、悪そうな笑いかたをしているが顔立ちはかなり綺麗に整って髪の毛が目にかかってストレートロングヘアーの美少女だ。顔立ちがなんだか俺の知っている人ににている気がするのは、気のせいか?
だが少し違和感の感じる。言ってしまえば、髪の毛と眉毛まつ毛は色が落ちたみたのか先の数センチ以外は全部白髪、眼はうっすら白く白目と区別はギリギリ分かるくらいで、瞳孔《瞳孔は》はちらっと見えたのだが動物見たいに縦に伸ばした感じで、これもちらっとだが歯は全部ではないが所々犬歯みたいに尖っている。
これを見ても違和感のわかないやつはいないと思う。
「なぁーにジロジロと私をなめ回すように見ているのかい?」
病気かと考えていた俺に、女性は話しかけてくる。
「そ、そんな風に見てないですよ!観察程度には見ていましたが・・・・」
「あっはは、えっ私が美少女だからかい?」
「え、ええそうですね、おきれいですね」
あっ、これじゃ口説いているとか思われるかも。
「おっと口説きはダメだよ~そういうのはもっと仲良くなってからにしておくれよ~むふふっ」
思われた。
「す、すいませんつい」
おいおいこの言い回しじゃぁ、口説きにいっているの自覚しているみたいじゃんかよ!これだから女に耐性のないやつは!
「あっ、そういえばまだ自己紹介してなかったね」
ああ、そうでしたそうでした。
そして彼女は自己紹介を始める・・・・そしてその名を聞いて俺はあることを納得しました。
「私ね綾瀬、綾瀬 雪子って言うんだよ、綾瀬 古町の姉でここの副部長やっているの」
ああこの人が綾瀬さんの姉の綾瀬 雪子さんか~、だから顔立ちが似ているはずだ~。
「趣味は人にイタズラすること、特技はとくにないかな、よろしくね!」
「鈴峰 優哉です。よろしくお願いします・・・・はい」
という事で俺は人にイタズラすることという結構どぎつい趣味を持つ綾瀬さんの姉、綾瀬 雪子さんと知り合いになりました。
本当どぎついな~趣味。・・・・俺はやっていけるだろうかハハッ・・・・はぁ~。
ついに雪子さんの登場だよー!




