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正反対の双子(改訂版)

作者: うずな せつか

あるところに二人の双子の兄弟がおりました。


一人は優という心優しい、勉強の出来る少年。


もう一人は龍という何事においても不器用な少年でした。


二人はとても家柄が高い家に生まれました。


なので生まれた当初からたいへんな期待がかけられていました。


しかし成長していくに連れて二人の差は歴然として行きました。


優は沢山の期待がかけられ、


龍はほったらかされていました。


優には婚約者がいました。


胡蝶という美しい少女です。 


しかし胡蝶は優ではなく、龍の事が好きだったのです。


その事に優は気づいており、龍は気づいていませんでした。


ある日龍と胡蝶は庭先で遊んでいた。


それを優は妬ましげに見ていた。


次の日優は龍を連れて山へと出掛けた。


そこで優はわざと怪我をした。


龍の仕業に見せかけて。


二人の父は激怒して、龍を閉じ込めてしまった。


そのことを知った胡蝶は二人の父の所へと乗り込んだ。


胡蝶は龍達の家より家柄が高いためそれを利用して


交渉した。


ついでに龍との婚約も、勝ち取った。


二人はラブラブとなった。


後でこのことを知った優は激怒し、怒り狂った。


妬んだ優が二人の仲を壊そうとし、奮闘するのは


また別のお話し・・・


めでたく結ばれた二人は山へ出掛けていく


その後ろをひっそりとつけていくのは1人の男。


その事に二人は気付かずに奥へ奥へと進んでいく。


しばらくすると見えてきたのはたくさんの花が咲いているすごくきれいな野原だった。


しかしそこには崖もあり海も見えていた。


二人は気持ち良さそうにねっころがる。


しばらくそうしていると龍が立ち上がって崖へと近づいていく。


それを胡蝶は後ろから見ている。


そんな胡蝶の横を何かがよこぎった。


優だった。


優はその手で実の弟を崖から突き落とした。


状況を理解した胡蝶が一瞬後に悲鳴を上げた。


空気を震わせる悲鳴だ。


あわてて崖に駆け寄る。


崖から下を見下ろす胡蝶の横では優が狂ったように笑っている。


胡蝶は立ち上がると優と向き合った。


そして胡蝶の細い右手が持ち上がった。


そしてパァンと優の左頬をとらえた。


平手打ちだ。


その後しばらくの時が流れた。


そんな時を破ったのはガサッと言う物音だった。


二人がその方向を見ると人の手があった。


胡蝶はもしかしてと引き上げる。


案の定龍だった。


龍には傷ひとつない。


何故かというと龍は勉強があまり出来ない代わりに身体能力がものすごく高いのだ。


そのため崖から出ていた木にぶら下がり登って来ることができたのだ。


胡蝶はすぐにガバッ龍に抱きついた。


龍も抱き返した。


しばらくそうしていた。


やっと離れると優の存在を思い出した。


優のいる方向を見るとそこにはもういなかった。


優は脱兎の如く逃げていたのだ。


どうせ証拠もなく、追い詰められないので龍は怒れる胡蝶をなだめ

家へと帰った。



その後また色々とあり、優の追放も現実になるだろう。

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