2018年4月16日(月) 熊本地震から2年
また、この日がやって来た。
4月14日(土)の21時26分の前震の時刻。
2年前の4月14日はこの地震が本震だと誰もが思った。
突然、地面が狂ったように縦に横に揺れた。
それから何度も大きな余震が熊本の地を揺らした。
ようやく落ち着いてきた思った矢先…
4月16日(月)1時26分の本震の時刻。
2年前の4月16日未明、誰もが前震のせいで疲れ切っていた。
そこにあの本震が襲った。
それから数え切れないほどの地震が起こり、地面はずっと揺れる。
確かに陸上にいるはずなのに、船で揺られているようでただ気持ち悪くて不気味だった。
あの晩、熊本にいる誰もが眠れぬ夜を過ごした。
不幸中の幸いにもあの晩は暑くも寒くもなかった。
そのおかげで大きな火災は起きなかった。
停電も30分足らずで復旧し、街灯の中で避難できた。
朝日が登った時、わずかばかりかホッとしたのを思い出す。
あれからも余震がしばらく続き、物流が途絶えた。
コンビニさえもシャッターを閉ざし、支援物資で飢えを凌いだ。
そのような日々が続く中、ようやく水道やガスが復旧したのが4月末。
ようやく学校が再開したのは大型連休明けだった。
道路や建物はまだまだ壊れたまま…。
避難所暮らしは仮設住宅へ移れるようになるまで続いた。
全ての人々が仮設住宅へ移れたのは震災が発生した年の11月だった。
実に7ヶ月もかかる。
本日で震災から2年が経つ。
まだ、仮設住宅での生活を強いられている人がたくさんいる。
かなり復旧したが、まだ通行止の道路も残っている。
国道57号線や阿蘇大橋、豊肥本線などの復旧にはあと2年以上かかるとのこと。
震源地に近い、益城町では県道28号線の拡張工事も始まる。
2車線では非常事態への対応が難しいからと4車線への拡張が決まった。
一方で拡張予定地では立ち退きを迫られ、元の場所に戻れない人もいる。
復興の影で苦渋の決断を迫られる人もいた。
震災前の生活に戻ったとはまだまだ言えない2年目の春。
復旧・復興に誰一人として取り残されることないよう、ただ祈る。




