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熊本・大分(九州中部)地震 記録簿  作者: あまやま 想
3月5日(日) 復興への小さな芽吹き
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3月5日(日) その1

震災後、大手の新聞やマスコミが伝えない現状を少しでも伝えたくて書き始めた震災体験記。


そのため、少しでも知られざる状況があれば事細かに伝えるように努めてきた。大手の新聞やマスコミは数字争いに終始して、ややすれば被災地を見世物の様に扱う事もあった。


しかし、そうしないと被災地の外にいる人々には何も伝わらないし、何も残らない事も分かっている。


私自身、実際に被災するまで他人事だったし、どれだけマスコミが災害のたびに取り上げようとも対岸の火事としか捉えなかったではないか。


自分が被災したから急に報道の在り方を考えて欲しいなんて言うのもおこがましいのかもしれない。


それならせめて自分の言葉で伝えようと思った。曲がりなりにも素人ながら続けてきた執筆のおかげで文書は何とか書く事ができる。


そうやって、2016年4月から続けてきた。しかし、素人ゆえに気付けばマスコミの真似事に陥っていたようだ。


震災から10ヶ月が経ち、小さいながらも復興の足跡も見えて来たのに、私はその事を完全に見落としていた。


「震災後の現状を伝えるのも大切だが、それだけだと読むたびに気が滅入ってしまう。震災からもうすぐ一年が経つし、どんな小さな事でもいいから復旧した事や復興した事も伝えるべきではないか」


そんな事を友人から指摘された。生活者の視点で見れば、そう言う小さな喜びも伝えていく事も大切だ。震災にまつわる小さな苦労や苦痛は積極的に拾い集めるのに、逆の事は調べもしないと言うはいかがなものか。


その様な事を教えてくれた一読者には心から感謝を申し上げたい。

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