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熊本・大分(九州中部)地震 記録簿  作者: あまやま 想
11月23日(水) 自然災害に終わりはない
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11月23日(水)

 自然災害に終わりがあるはずもない。そうは言っても今年は地震ばかり多くて本当に困る。昨日の22日(火)の5時59分に福島県沖でM7.4の最大震度5弱の余震が起きた。


 東日本大震災から既に5年半も過ぎているのに未だにこのような大きな余震が起きるなんて…。この余震は東日本大震災以降では最大の余震であり、それこそ地震発生後は多くの人々が避難を余儀なくされ、多くの職場や学校が休業・休校などの措置がとられた。


 この余震は多くの熊本・大分県民や鳥取県民に対しても大きな衝撃を与えた。本震から5年経ってもなお余震が起こる可能性がゼロではない事…。自然の気まぐれとは言え、大地の上で暮らす人間にとってこれほど恐ろしい事はない。


 熊本では4月14日の前震、16日の本震以降しばらくは絶え間ない余震に悩まされていたが、前回記載した通り最近は余震もすっかり陰をひそめていたので安堵していた。もうこの記録簿の役目も終わったと勝手に思い込んでいた。


 それなのに舌の根も乾かぬうちに福島県沖で余震が起きたから、改めて自然災害に対する備えをしっかり行い、いつどんな災害が起きようとも対処できるようにする必要があると痛感させられた。


 できることなら、この記録簿も日の目を見る事無く、ひっそりと忘れられるのが一番良い。しかし、この調子で今後も震災が頻発するようであれば、そう遠くないうちにこの記録簿が役立つ日が来てしまうだろう。


 実に残念な事である。言うまでもない事だが、この記録簿は熊本地震後に私の身の回りで起きた事を中心にまとめているので、どうしても記録に偏りや取りこぼしがある。


 これまでにも震災が起きるたびに多くの人々が多くの記録簿を作成しており、それは熊本地震でも同様である。そして、多くの方々が少しでも今後に役立てばと言う思いでネットなどに公開されている。


 メディアには震災直後の衝撃的な映像を垂れ流して数字争いに終始するのは辞めて欲しい。今後は素人の震災記録簿などを共有できる場を提供し、震災体験を広く国民が共有できるようにして欲しい。


 そうする事で震災などのあらゆる自然災害をテレビの向こう側の出来事ではなく、明日は我が身として捉える契機にして欲しいと願うのは被災者のわがままだろうか。


 そんな事は無いと思う。自然災害が自然の気まぐれで起こる以上、自然災害はゼロにはできない。しかし、被害状況は我々の心がけ一つで小さくする事もできれば、かえって被害を拡大する事さえもあるのだから…。

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