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熊本・大分(九州中部)地震 記録簿  作者: あまやま 想
6月18日(土) 復旧や復興の定義とは?(2)
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6月18日(土) その1

 震災から二ヶ月が過ぎた。ようやく余震も収まったようだ。一時期はずっと余震が続いていて、この揺れがこの先ずっと続いていくのかと不安に思ったほどだ。


 店舗もかなり通常営業に戻ってきたようでコンビニ以外の24時間営業も六月に入ってから徐々に再開し始めた。


 一方、外を見ると未だに屋根にブルーシートを敷いている家がたくさんある。少しずつは減っているのだろうけど、とにかく数が多過ぎて修理が全く追いついていない。


 震災で使えなくなった建物の解体もようやく始まったばかりで、未だに手つかずの廃墟が至る所に見られる。仮設住宅もやっと供給が始まったばかりで、まだまだ不自由な生活を余儀なくされている方が多く見受けられる。


 しかし、もうマスコミの取材はほとんど無くなった。14日と16日は震災からちょうど二ヶ月と言う事で久々に取り上げられたが、それを除けばほとんど取りあげられる事はない。


 まるで、熊本の震災はもう無くなったかの扱いである。今こそ、継続的に取りあげて欲しいのに…。これこそ、マスコミが視聴率の取れそうな衝撃的なニュースしか関心がないことの証左であろう。実に残念な現実である。


 それを埋めるかの様にフェイスブックなどのSNSで地元から継続的な情報提供などを行われる方々には本当に頭が下がる思いだ。


 今回の震災で一部デマなどの流言が問題になったものの、これほどSNSなどのネット情報の恩恵を感じた事もない。


 その気になれば、全ての人々が発信者となれることできめの細かい情報が発信でき、また気軽に情報を受け取れた。高齢者などの情報弱者への情報手段が無い事は問題かもしれないが、それを差し引いても十分な恩恵を我々は受けたのではないだろうか。


 今回の震災でたくさんの建物が壊れ、数多くの尊い命が失われた。また、本来であれば、実施されていたに違いない数えきれないほどの行事やイベントが変更・中止に追い込まれた。

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