4月24日(日) その1
2度の地震は曜日感覚も奪った。震災後は平日も土日も関係なく、ひたすら震災の後片付けに追われているような気がする。
片付けても…片付けても、余震が続くから、また大きな地震によってぐちゃぐちゃに散らかされるのでは…。そんな恐怖と不安と戦いながら…。
職場の片付けは2日目を迎えた。いつもなら休みになるが、これまで臨時休業をしており、1日も早い営業再開を目指して土日返上で片付けをしていた。
この日は共用スペースの掃除をすることになっている。朝からそれぞれのグループ事に別れて、片付けを進める事になった。
ところが昼過ぎに掃除よりも大切な事があると、人事部長から直々に呼び出しを受けた。心当たりはある。4月13日(水)に直属の上司に退職願を出していた。
もうこれ以上、この仕事をやっていても希望も見えないし、既に体も心も病んでしまい、これ以上仕事を続けられるとは思えなかったからだ。
たった一度の人生である。生きていくためと割り切って、自分を殺して仕事を続けていくにはまだ若過ぎたのだろう。そう思い至ったからこそ退職願を提出した。
ところがその翌日の14日(木)に最初の地震が起きて、さらに16日(土)
に二度目の地震が起きる。つくづく、自分の悪運の強さを恨んだ。
最初に辞めようとした際には、九州地方に百年に一度の大寒波が襲い、仕事が忙しくなった。それで退職願を出すタイミングを完全に逃す。
そして、ようやく自分の仕事を終えて、他の人々に引き継げる状態になったので退職願を提出したら、まさかの大地震である。よりによって、今年でなくてもいいだろうよ…。




