4月22日(金) その2
会場に着くと、まず、名札を作る。作業中に取れないように幅広のビニールテープの上に油性マジックで大きく名前を書いたものを、利き腕と反対の腕に貼る。なかなかうまく貼れないのでスタッフに左腕に貼ってもらう。
次にボランティア登録をする。ここで住所や氏名、緊急連絡先などの個人情報を全て記入しないといけない。
もし、4月1日以降にボランティア保険に入っていない場合は、ここでボランティア保険の登録をする事になる。その場合、益城町がボランティア保険登録を代行してくれるようだ。
登録が終わると、次はボランティア要請とのマッチングである。しかし、センターが立ち上がってまだ2日目で、ボランティアセンターがある事を知らない人が多いのだろう。要請がほとんどないらしい。
そこで、ビラを配ってセンターの宣伝をする事になった。特にスマホや携帯を持っておらず、ネットからの情報入手が難しい高齢者への周知と声かけをしっかりやるようにスタッフから指示を受ける。
この時、土地勘があると言う事で私はかつて住んでいた地域を担当するように言われていたが、目的地までに向かう車の人数の関係で全く別の地域へ回されてしまう。
なぜ、このような事が起こるのか…。原因はマッチング担当者が他県からの応援者だと言うことだった。これで、うまくボランティア参加者を適材適所に配置できるのか、若干不安になる。
思うに、役場や社会福祉協議会などの職員なども被災されていて、まだ仕事に復帰されてない方も多いのだろう。
しかし、益城町役場近くであれば、まだ何となく分かるので地図を見ながらやるしかない。
井関農機から益城町役場まで各グループ事に車に分乗して向かう。車を提供された方は滋賀から来られたとの事。あと、福岡の方と地元の高校生の4人組でビラを配って回る。
屋根だけ残してつぶれた家や大きく傾いた家、道路に将棋倒しのブロック塀が多い中で、かろうじて残っている家のポストにビラを入れる。しかし、家の中にはきっと誰もいないだろう…。
それよりも、外のテントや車の中、もしくは家の片付け中の方々に直接声をかける事の方が多かった。




