表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
熊本・大分(九州中部)地震 記録簿  作者: あまやま 想
4月22日(金) 震災ボランティア
23/70

4月22日(金) その2

 会場に着くと、まず、名札を作る。作業中に取れないように幅広のビニールテープの上に油性マジックで大きく名前を書いたものを、利き腕と反対の腕に貼る。なかなかうまく貼れないのでスタッフに左腕に貼ってもらう。


 次にボランティア登録をする。ここで住所や氏名、緊急連絡先などの個人情報を全て記入しないといけない。


 もし、4月1日以降にボランティア保険に入っていない場合は、ここでボランティア保険の登録をする事になる。その場合、益城町がボランティア保険登録を代行してくれるようだ。


 登録が終わると、次はボランティア要請とのマッチングである。しかし、センターが立ち上がってまだ2日目で、ボランティアセンターがある事を知らない人が多いのだろう。要請がほとんどないらしい。


 そこで、ビラを配ってセンターの宣伝をする事になった。特にスマホや携帯を持っておらず、ネットからの情報入手が難しい高齢者への周知と声かけをしっかりやるようにスタッフから指示を受ける。


 この時、土地勘があると言う事で私はかつて住んでいた地域を担当するように言われていたが、目的地までに向かう車の人数の関係で全く別の地域へ回されてしまう。


 なぜ、このような事が起こるのか…。原因はマッチング担当者が他県からの応援者だと言うことだった。これで、うまくボランティア参加者を適材適所に配置できるのか、若干不安になる。


 思うに、役場や社会福祉協議会などの職員なども被災されていて、まだ仕事に復帰されてない方も多いのだろう。


 しかし、益城町役場近くであれば、まだ何となく分かるので地図を見ながらやるしかない。


 井関農機から益城町役場まで各グループ事に車に分乗して向かう。車を提供された方は滋賀から来られたとの事。あと、福岡の方と地元の高校生の4人組でビラを配って回る。


 屋根だけ残してつぶれた家や大きく傾いた家、道路に将棋倒しのブロック塀が多い中で、かろうじて残っている家のポストにビラを入れる。しかし、家の中にはきっと誰もいないだろう…。


 それよりも、外のテントや車の中、もしくは家の片付け中の方々に直接声をかける事の方が多かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ