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熊本・大分(九州中部)地震 記録簿  作者: あまやま 想
2016(平成28)年4月14日(木) 全ての始まり
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4月14日(木) その2

 外でやり取りをしていると、22時7分にまたしても大きな揺れが襲った。外にいる私も含めた十名ぐらいが一斉にしゃがみ込む。


 このままでは危ないと言う事になり、急いで建物内に入り込み、パソコンの電源を落として、そのまま帰る事となった。


 しかし、仕事の途中で、そんな簡単に片付けが終わるはずもない…。つい、いつもの癖できりのいい所まで仕上げてから帰ろうと、このような状況におかれても惰性で動いていた。


 そこに22時38分の余震が襲う。どうやら、私以外はすでにかえってしまったようだ。それで私も慌てて、全ての仕事をほっぽり出したまま帰ることに決める。


 22時43分に再び揺れた際は、どうにかこうにか外へ避難できたので幸運であった。頭上に注意しながら、慎重に車へ乗り込んだ。揺れが完全に収まったのを確認してから、やっとの思いでようやく帰路へ付く事ができた…。


 家に帰り着いて、遅めの夕食が終わった頃の23時43分、またしても地震が起こった。熱っ! 思わず飲みかけのお茶をこぼしてしまった…。


 昨日まで何もなかったはずなのに…。一体、何がどうなっていると言うのか? 私だけでなく、この地震を体験した全ての人が思っている事ではないだろうか…。


 最初の地震からわずか2時間の間に大きい余震だけでも3回、小さいのも入れればかなりの数の地震が起きている事になる。


 誰一人として、最初の地震が起きるまで、こんな事になるなんて思いもしなかったはずだ。よし、とりあえず風呂に入ってから寝よう。


 悪い事は続くもので、髪洗っている最中にまたしても揺れた。後に日付が変わった15日0時3分の地震と知る。


 驚きのあまりに目を開けてしまったので、シャンプーが目に入って痛い…。しかも両目…。これはさすがに危険なので、髪もろくにすすぐことなく、体も洗わずに風呂を上がる。


 そして、体をすごい勢いでふいて、服を引きちぎる勢いで急いで着込む。その勢いのまま、布団へ入り込んだ。とにかく、疲れきっていたので、そのまま眠りについてしまったようだ…。そのため、1時53分の地震は記憶に無い…。

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