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白雪娘 そのいち!

色々破綻しています!

『私の異世界召喚方法』の世界とはまっったく異なってます!

それでもおぅけぃな人はどうぞ破綻した物語をお楽しみください!まる。



むかーしむかーし、ある国のあるお城に住んでいた、白雪――


「ちょっと待ちなさい」


……?何か?


「あなたが語り部と言うのにも大いに疑問がありますが……なんだコレ」


ごらんの通り『白雪娘しらゆきむすめ』と言うタイトルの下白雪姫パロネタをやろうと言う企画ですが?連載直後から考えていたネタですよ。


「パロネタを連載直後に思いつくのもどうかと思いますが、だからって決行させたら駄目でしょ?」


やっちゃえやっちゃえって言うノリと勢いだけでやらかしちゃったんだから仕方ないんだよ。質問は終わりかな?さすがにそろそろ始めたいんだけど。


「まぁ、始まってしまったのは仕方ない……のか?しかし、何で私が白雪娘役なんですか。もっと適任の人がいるでしょう、ルウちゃんとかシノちゃんとかアルトさんとかルウちゃんとかシノちゃんとか」


今明らかにおかしい人物が入ってたのは気のだよね?

てか、何言っているんだいリリアちゃん。白雪姫ってのは黒髪に雪のように白い肌、赤い唇って言う姿からその名が付いたんだよ。なら、白雪娘も一応白雪姫のパロなんだからリリアちゃん以上の適任者はいないんだよ。


「子供の頃から思ってたんですが、白雪姫って白と雪で特徴かぶってますよね」


うん、大体の人が一度は考えた事があるだろうけど、それを今ここで語っていくと収拾がつかなくなるからその辺りで止めておこうか。

んじゃ、仕切り直しって事でいちから始めるよ。ちゃんと台本読んできた?


「読むには読みましたが殆ど白雪姫の話しそのまんまでしたよ?」


いいの、いいの。きっと他の人達がぐっだぐだな感じで面白くしてくれるはずだから。少なくとも私はそう信じてる。


「捨ててしまえそんな信頼」




     ※




むかーしむかーし。ある国のあるお城に住んでいた、白雪娘と言う名前が娘なのにお姫様と言う矛盾だらけの女の子がいました。

あっ、ちょっ…止めて、蹴らないで、痛い痛い。冗談です、冗談。

……えっと、白雪娘は大層可愛らしく美しい娘で、彼女の継母ままははである女王様はそんな白雪娘を快く思っていませんでした。

自分の方が美しいんだと言うナルシスト全開の発言を、魔法の鏡などと言う厨二病の塊みたいな鏡の前で言い切るくらい快く思っていませんでした。


「そこまで悪役に仕立てられても困るのだがな」


悪役つーか変人……あっ、元からか!――って危なぁあ!?


「何か失礼な事を言われた気がしてな」


はっはは!女王様がナイフなんて物騒なの振りかざすものじゃないよ!

てか、何で当たるの!?私語り部だよ!


「気合いだ、気合い」


素晴らしいまでの根性論だことで!


「そんなことより、いい加減話を進めないのか?」


いや、進めるの君達だし、ちゃんと台本あるんだから完璧長官さんらしく完璧にこなしてやってくださいよ。


「完璧……そうだな。そう言われると完璧にこなしたくなってくるな」


自分で言っておいてなんだがどんな性格だよ。

んじゃあ、簡単に仕切り直すよ。えーっと…白雪娘の美しさを快く思っていなかった継母は魔法の鏡に問いかけました。


『鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?』

「えっ?ネリ」

『か…鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは――』

「ネリ以外よく分からないんだけど……」

「……兄様やる気ある?」

「や、あんまり無い」

「出して」

「えー」


初っ端からぐっだぐだか!?

君達やる気あるのか!


「「君に言われたくない」」


そりゃそうだっ!

とにもかくにもソラくん?たかだか2、3個のセリフしかないんだからしっかりやってくれないかな?君が白雪娘って言わないとこの話進まないし、実は意外とキーキャラクターなんだよ?


「誰かに決められた事をするの好きじゃないんだよね、俺」


やってくれなきゃもう二度とネリちゃんと絡ましてやんないよ、本編でも番外編でも活動報告でも。


『あなた様のお姿は確かに美しい、ですがあなたの義子である白雪娘の美しさには決して適わないだろう』

『なっ!?――くっ!あの忌々しい白雪娘め!』


うわぁー、この兄妹扱いやっすー

そんな訳で、白雪娘に憎しみを持った女王様は狩人に命令を下し、白雪娘を殺して、その証拠として彼女の内臓を持ち帰るようにいいつけました。


「……内臓?」


内臓を持ち帰るようにいいつけました!


「なんで俺がそんなグロテスクな事しなきゃいけないかなぁ」


君といいソラくんといいお前らそれでも私の創作物か!思い通りに動かないのかこの反抗期やろうめ!


「口悪いね~。まっ、性格悪い俺が言えた義理じゃないけど」


たく、何でもいいからさっさと白雪娘ことリリアちゃんを襲ってくる!そしてリリアちゃんのあまりの可愛さに感激して泣きじゃくって来なさい!


「それ確実に俺の役目じゃないよね?キャラじゃないよね?そもそも、何で俺が狩人なの?他に適任な役があるでしょ?」


あー、ないない。性格ひん曲がった副団長さんの出番なんてこの白雪娘の世界じゃまっったくないよ。

仕方ないから無理やり狩人役にねじ込んであげただけでも感謝してほしいね。


「そうか、とりあえず君を斬り殺せばこの話も終わるのかな?」


why!?君が斬り殺そうとするのはリリアちゃんだよ!私じゃないはずだよね!てか、なんで私さっきから命の危機にひんしまくってるの!?


「いや、なんかイラっときて。まぁ、こんな面白そうな話早々終わらせたりしないけど」


だったらお願いだからさっさとリリアちゃんの所に行って話を進めてくれ。まだ冒頭も終わってないじゃないか。


「はいはい」


数分後……


『はぁ、女王様ことファイさんが私を殺すようにエルさんに命じたと』

『そうそう、でも白雪娘を殺すなんて俺には出来ないから日が沈む前に森へ逃げちゃって(そっちの方が面白そうだし)』


アレンジが大分かかっているがぁ……あぁ…まぁ、いいか!

そう言って白雪娘を森へと逃がした狩人は、女王様に命令された白雪娘の内蔵の変わりに豚の内蔵を持って帰りました。


「……豚?」


豚です。


「猫じゃだめ?」


ある特定の人物を指してないかい?駄目だよ、ちゃんと豚の内蔵じゃなきゃ、ホルモンだよホルモン!


「猫の方が面白そうなんだけどなぁー」


もう、君の出番はもう終わったんだからさっさと立ち去る!でないとリリアちゃんに語りを入れられないじゃないか!


「分かった、分かった。んじゃ、そこら辺の丸く肥えた豚を狩ってくるか」


一応言っておきますが豚は豚でも動物の豚ですよー。『~のような人』って言葉を付けたりしないでくださいねー

とまぁ、そんな具合に狩人は去っていき白雪娘は1人森の中をさまよい歩き続けました。


『さて、完全に迷子になった。さすがに森の中で野宿と言うのはいささか貞操の問題があるよなぁ』


白雪娘は少し周りと違った価値観を持っていました。少し…つーよりかなり?


『こんな所でうっかり変人や変態や変質者に襲われるなんて御免だし、早急に解決策を見つけだすしかないか』


そう言って白雪娘は森の中を歩き回りながら解決策を探していました。

するとそこに主人公補正かよとツッコミを入れたくなるほど都合よく小さな家を見つけだしました。


「黙りなさいそこの駄目語り部。まともに仕事しろ」


はい!以後気をつけます!!だからその大きく振り上げた足を下ろして!


「まったく。えーとっ『随分小さいお家、まるで小人の家みたい』」


そ、そう言いながら白雪娘はその小さなお家に近づいて行きました。

一歩、また一歩と進んでいる内に、なんと言うことでしょう!小さかった筈のお家は、逆に白雪娘には大きいんじゃないかと思えるほど大きかったではありませんか!


「……はっ?えっ?ちょっと待ってください。これはどう言う事ですか?」


見ての通り小人の家ですが?ただ、リリアちゃんの方が小人より小さかっただけで。


「……理不尽だ」



つづく!




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