第57話 乱入①
風邪がぶりかえしたようで、ここ1週間ぐらいは、短めで更新させていただきます。
更新・・・できますように。
皆さまもお気を付け下さい。
喉にきますからね。
私は、居酒屋に乱入するまで、中途半端に時間があるものだから、ヨウちゃんにプチエステをしてもらった。
あのね、腰から太ももにかけてのマッサージって、もう感動ものに気持ちいいの、ほら恥ずかしいとか、恥ずかしいとか、そういう感情捨てちゃえば極楽気分になれるわけ。
相も変わらず年頃の娘としてどうなんだろうと思うけど、「う~ん」と気持ち良い声が自然と出ちゃうんだけど、ヨウちゃんがマッサージしながら言うのよ。
「あのバカ連れて行くと、面倒だぞ、俺にしとけ。」って。
いやいや、ソウでギリギリですから、ヨウちゃんなんか連れていったら、乱入楽しむまもなく、全て終わっちゃう気がしますから、絶対無理、無理ですから。
何とかヨウちゃんを説得し、リビングに戻ると、ソウも高級ブランドの明るいグレーのスーツに着替えて待っていた。
そうやって大人しく雑誌を読んでいるのをみると、確かにいい男なんだけど、ダメね、まだまだ。
レイちゃんの足元にも及ばないね、自分のテリトリーの空間がまだ作れてないよ。
あの裏の仕事してるときの、半端ないオーラ出されても困るけどね。
私はフェミニンな淡いピンクのワンピースに、アクセサリーはかわいい貴石のペンダントだけにして腕時計も細めなものをつけた。
でも、これ値段すごいんです!ってのばかり、さらっとつけといた。
大学生の女達はめざといからね、ほら、私って見栄っ張りが得意だからね。
ヨウちゃんに抱きついて甘えていると、突然だらだらとソファーで雑誌を読んでいたソウがきりりと立ち上がった。
目を奥にやると、夜組みの男達がリビングに入ってくる所だった。
ソウを見ると、挨拶をしながら、どこに目をやっていいかわからない様子。
そりゃそうだろう、自分の直属のトップであるガンちゃんが来ているトレーナーの上下、ポケモンキャラのだもん。
テイちゃんのは仮面ライダー大集合のだし、今はいないキョーちゃんのはプリキュラ。
いやあ、せめて家にいる時は可愛くと思って私がプレゼントしたんだ。
思ったより簡単に手に入ったよ、ネットバンザイだよね。
ソウがみんなの寝起きの時間くる事ないからね、目なんかそらさなくていいから、反対に貴重なそれ見ないと損するよ、そう言ってあげたかったけど、どうやら夜組みさん達、機嫌悪いみたいね。
うん、ソウ目を合わさなくて正解かも。
久しぶりに怒ってそうだもん、ガンちゃん。
なして?本当に過保護なんだから。
うん、どうやって機嫌直してもらうかなぁ、ここは私の腕のみせどころだわ。




