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君のままに美しく  作者: そら
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第52話  他校交流会②

ちょいと短めです。


委員長達に出迎えられたあと、何でもないですよ~、って感じに全てスルーして、白鷺校内へと委員長達と私は移動している。


でもね、ちょうどもうじき前の授業が終わる頃合いで、いかに公立有数の進学校といえど、集中力の途切れているその時に、ばかでかいリムジンが正門に入ってくれば、いやがおうでも目立つよね、そりゃそうだ。


まして委員長達も同じように高級外車でそれぞれ乗り付け、そのまま正門で私を20分ほど待っていたと聞くとなおさら。


本当は恥ずかしいやら、あきれるやらで口からポカンと何やら抜けていく気がするけど、それをしちゃあオシマイだから、ほら、私って見栄っ張りでしょ、だから何にもなかったわって感じで校内に入っていくわけ。


ただね、この白鷺高校生徒会の案内の方がきてくれたんだけど、そのおびえっぷりはないと思うのよ。


私ってば、そういうの見るといじめたい、って感じになっちゃうじゃない?


私がどうしてやろうかって、舌なめずりをして、案内の白鷺会の副会長を眺めていたら、委員長ったら困ったちゃんを見てるような顔をして、私を見るの。


失礼しちゃうわよね、最近、私に慣れすぎよね。


そして玄関に入るまで、校内の窓という窓からの好奇心あふれる視線など、ばっさり無視よ、無視、私を見るなんて100年早いっつーの。




今日の休憩所となる会議室に案内されて、とっとといなくなった案内の子はほっといて、委員長達とゆっくりおしゃべりをした。


最近私になれたんじゃない?って話をふれば、とんでもない、私が車から降りた時、おもわずイスラムの祈りの時のように平伏しなきゃって思いました、と私に答えてきた。


私が笑いながら、そう思いながらしないのが慣れた証拠ね、って軽く目をすがめてからかってやったら、やっとみんなが「降参!」と手をあげてきた。


本当にツーと言えばカーなこんな雰囲気が好きだと思う。


さてさて、次の授業時間から正式な交流会のはじまり。


授業参観を1時間して、そのあと体育館での全校集会に参加、昼食後は大会議室でのメインである交流会で顔合わせ、ざっと今日のスケジュールのチェック。


私達はうちに指定された2年生の授業を見に行くべく、身だしなみを整え、会議室の鍵をかけて、外に出た。


私がいうまでもなく、我が黒ユリ執行部の面々は完璧なお嬢バージョンの雰囲気、そこに私も初の交流会、気合いを入れて凛と立つ。


どうよ、これ、ひいき目に見ても、我が聖桜学園オーラが違うわね、ふっ、格の違い見せてあげるわ。


・・・あれ?この交流会ってこんな喧嘩腰でいいんだっけ?ま、いいか、気にしない方向で。


私を先頭にその後ろに2列になって、いざ、我が学園もこの白鷺高校での交流会に出陣した。

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