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君のままに美しく  作者: そら
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第2章 第29話 謝罪は大事

今日は昼休みがちょいとずれたんで時間もあるし携帯で書いて投稿です。

明日も仕事なのに雪・・。

いや、私だってすぐに帰るなんて思ってなかったんだよ。


それを何とかオブラートに包んで委員長に早めに伝えようと思ったんだ、本当だよ。


私は今、委員長に無言なのにニッコリと笑いながら相手に痛いボディブローを与える、上流階級女子必殺スキル「激しく怒ってるのに私知りませんよ〜、あなたの気のせいでは?でもそう思うならそう思う何かがあなたにはあるんじゃないのかしら〜」攻撃を喰らってる。


あのあと西高に迎えにきたのがレイちゃんで、校長だのがあれからすぐとんできて平身低頭されるのが目に見えたので、気分が悪いと用意された部屋に引きこもっていた私を何とあのレイちゃんが超多忙な中お迎えにきてくれた。


さすがにレイちゃんの顔はみんな知ってるみたいで、そんなレイちゃんがわざわざ私を迎えにきてくれたもんだから教師は私の言った言葉のリアル性に顔色を悪くし、何がおきたのか噂だけが飛び交う生徒達は私が帰るのをまた物珍しい見世物みたいに見ていた。


もちろんレイちゃんの秘書ズの皆さんはきちんと仕事をして私達に誰も近寄らせなかったけど。


校長が西垣氏が急ぎこちらに向かってるなんて叫びが聞こえたけど何も聞こえないふりして私達は帰ってきた。


うん、だから私だってそのまま学園に一旦もどるって思ってたんだ。


レイちゃんもそのつもりだったみたいなのに、私が怒った理由を話したらね、ゴゴゴッて感じ、思わず私もビビるくらいな恐ろしいオーラがダダ漏れになってさ、そのまま家にご帰宅コースになった。


保護者ズがレイちゃんから連絡受けて待ち構えてくれて一日ぶりに再会したんだけど、あまりにも甘やかしてくれるもんだから、いつも以上にね。


すっかりくっきり学園に戻るのも委員長達に連絡するのも忘れて、ユキちゃんの「どうせ学園に登校するなら予定通りの日にちにして久しぶりにみんなで出かけましょう」の言葉に、「私温泉いきたい!」とすかさずリクエストして豪華旅行にいっちゃったの。


かわいそうな透子ってお酒飲みながらガンちゃんがさ泣きそうになって、ついて来た補佐の皆さんも一緒にそんな感じ。


私ってばそん時なぜに?くらいにしか思わなくって、だってガンちゃんとその一行だよ?


あの人らムーミンは可哀相な人見る目でかじりつくコロたちを見てるのに、ハイジには自分らがかじりつくんだよ、それも毎回。


コロたちの為に名作劇場見せてたんだけどね、うちにいられる時は、ローテーションで。


で、必ずハイジん時はガンちゃん一行お揃いで何か理由つけてそこにいる。


無表情に補佐さん達も控えてんだけど、その手がさ力入ってんの。


ガンちゃんなんて毎回同じ所で「俺がうまいパン買ってやる!」って騒ぐんだけど、それに無意識で頷いてんの知らないのかなあ〜。


だけどネロとパトラッシュが死んじゃうあの名場面の時、たまたまガンちゃん一行がいたから、こりゃ泣くな、ってニシシとこっそり見てたら、それはそれは冷た〜い目で皆さん見てた。


けっ!て感じの唾唾すべき表情。


わ、わからん、この方たちの感性が。


私はむきになってマルコをそのあとすぐに上映したが同じくそれはそれは馬鹿かって顔して母を捜すマルコ君を見てた。


うん、私は彼らに対するそれを諦めて、語学は繰り返し学習が大事というからコロ達にしてる「人間ってこんな感じかも」初級編をそれからもしてる。


「やめとけ、やめとけ。あいつらにゃただの命令されたら狩る獲物だ。認識さえしね〜よ」とのたまう、どこぞにトンズラこいてたバカに蹴りを入れたのは言うまでもない。


いずれ上級編の流浪剣やルフィにまでいってやる、覚えてろ!


まあそんな現実逃避を我が委員長がさせてくれるわけがなく、登校して黒ユリ館の自室についた途端、これだった。


その視線にあっ!と思い出しヤバっ!と思った私はすぐさまテーブルの上にある大量の紙袋、お土産の某高級温泉旅館の名前入りのそれを隠そうとしたが、委員長が優雅に指をツツツと紙袋に這わせ、私を見て言った。


「学園生の皆様が一年生の報告を聞いて私も初めてくらいの大騒ぎになりましたの」


「一般生徒からの全校集会の要請がこれも学園始まって以来ありましてね、透子様もすぐに帰高されるはずですから、心配には及びません。そのお顔をみて安心なさって下さいと私達が抑えましたのよ」


委員長はツツツとなぞっていた温泉旅館の名前をわざとらし軽くく叩くと不思議そうな顔をして笑いながら私を見た。


こ、怖い。


笑顔の目の奥が本当は笑ってないなんてよくあるけど、委員長のはおっとり笑っているようにしか本当に見えない。


でも私は知ってる。


委員長がこの笑みの時の恐ろしさを。


あ、謝れ、透子!噂のスライディング土下座ってどうやるの?この最高級の絨毯じゃあスライディングなんて出来ないよぉ。


恨むよ、レイちゃん。


続けて紙袋を見ながら言われた「黒ユリ様はショックで寝込まれたって噂が生徒はおろかその保護者にまで広まっておりますのよ」の言葉に土下座だけならこの絨毯でもできると思った。


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