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君のままに美しく  作者: そら
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第2部  第27話 西垣高校

お待たせ?しました。

ちょびっと更新です。


良い年になりますように。

 昨日、この高校に交流生として到着したけれど、校長室への挨拶と職員室での挨拶、それぞれのクラスの担任との顔合わせに、女子寮への案内などで終わってしまった。


 荷物の整理をして早めの夕食を終え、西垣高校生徒会との顔合わせが予定されていたけど、それには私が出る必要はないとの事で、私にあてがわれた自室で委員長とダラダラ長電話をして過ごした。


 「面倒はおこさないで」と言われたけど、私にしてみれば面倒は向こうから勝手にやってくる、断じて私のせいじゃないと主張したいと思う。




 それから我が保護者ズとも電話で話した。


 これをしないと面倒な事になるから。


 そもそもここに来るだけで結構大変だった。


 私の自室にネットを繋ぐからネットで、というお願いを即却下。


 それでなくても私のプライベートなんて、どこにいったの?状態なのに、それは絶対嫌!と断固拒否した。


 すんごい本気で私を心配してくれてるのもわかるけど、ここは頑張らないと、まじ大変だもの。


 盗聴?盗撮?私が知らない所でどうぞ!だけど、せっかくのプライベートの空間にオープンにつながったままなんてやっぱり嫌だもん。


 これだけ譲れない。


 当たり前だよね、ここに交換生とくるまでの戦いを思わず振り返ってしみじみしちゃった。


 実は久しぶりの自由!って感じを満喫したいのが本音だったりする。


 過保護ぶりはますますなんだもの。




 何度お願いという強迫、これガンちゃんね、それと戦いつつ、意外に泣き落としできたユキちゃんを軽くスパン!と振り払い、目で、本当に目でお願いしてくるヨウちゃんには、ぐらっときたけど、おバカなテイちゃんが、寝てる時のパンチラぐらいいいだろが!発言で、はっと我に返り、それを見たヨウちゃんのさっきまでの、あの真摯に私に訴えていた目は何なの?というつめた~い視線を浴びて、すかさずキョーちゃんに首根っこをつかまれながら退場していった。


 キョーちゃん最近鍛えてるのに更に何やら物騒なのバカロンのとこで練習してたから、テイちゃん残念だね、君の犠牲は無駄にしないよ・・・。


 と、いうわけで私は頑張ってこの自室のプライベート空間を守ったんだ。


 荷物とか運び入れてる時、いろいろしてんだろうけど、私が知らなきゃいいのよ。


 うん、華の10代で何悟ってんだろ、私。





 そうして迎えた今日こそ本当の意味での私の西垣高校でのデビュー、昨日の段階で女王様路線決定だけど、この新しい環境をエンジョイしてみせるわ。


 朝の登校時からものすごい視線浴びてるけど、かわいいもんね。


 時々気が向いたら出る委員長とかの家のパーティーや、ユキちゃんとこなんかにいくパーティーとかで向けられるそれに比べたら、そよ風にもならないもんだけどね。




 教室で紹介されて席に座ろうとすると椅子が濡れていた。


 もう一度見る。


 わかりやすいくらい椅子の座る部分に水がまかれていた。


 私は自分が自然と笑みをこぼしているのがわかった。


 今の私はそれはそれは綺麗に微笑んでいるに違いない。


 おもしろい、本当に実に面白い。


 私は心から微笑んだ。

 

 

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