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8月、これ食べれるヤツじゃない
階段の踊り場の窓から庭のひまわりに手を伸ばす。
我の背より高く育ったロシアヒマワリは、
もう旬も末期。
頭を垂れ、種の重さでぐったりしている。
思わず手を伸ばして、花の中心を確認。
指先で触れたのは、小さな種。
「……これ、食べられないの?」
独り言のように呟く。
美味しそうな感じはゼロ。
ショックで膝が崩れた。
階段を降りてきた彼が立ち止まり
「どうしたの?」と我の顔を覗き込む
「種、食べられないのね」
「これは観賞用だから」
彼は笑って、冷たく突き放す。
「こんなに伸びるくらいなら種を大きくしなさい」
我はブツブツ文句を言いながらキッチンへ行く。
食器棚の一番下の引き出しを開けて
【瓜子(ひまわりの種)】
と書かれたパックを取り出した。
--これがラストの一袋になるのね。




