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9月、すれ違う想い
庭の棚のプランターに植えた
リンドウが薄紫の花を咲かしている。
リンドウ(竜肝)
花の名前を彼に教えたら
「竜の肝だって?
肝っ玉母さんの君にちょうど良いね」
スマホの中の字をみて
笑いを噛み殺しながら言った。
ーー誰が竜なのよ、失礼ね
「違うわ、あなたの事よ」
我はスマホの画面をスクロールし
彼にもう一度画面を見せた。
「胃病み草」
「ああ、ワタシは胃腸が弱いからね」
彼は何故かドヤ顔で言った。
ーーなんで、自慢げなの?
我はスマホに文字を打つ
「イヤミソウ」
変換ボタンをクリック
「嫌味そう」
彼に見せるのを必死に我慢した。
リンドウの薄紫が陽の光に当たり、
彼のドヤ顔と我のイラ顔を笑顔に戻した。




