帰る場所②
アヤは、魔歴書を整理し終える。
「よし、こんなものか」
タクの様子を見ようとするが。とある予感がする。
予想通り。アヤは魔歴書を読んでいるタクを発見した。
「こら。なにしてるの」
「あー、ごめん。でも、興味深いものが」
アヤも魔歴書を見る。
「あー、『キー』か」
「うん、よくわかんないんだよ」
魔歴書にはこう書かれている。
『キーの創造伝説
星を憂いしもの
百を壊し
一を作る』
「なに?これ」
「意味はこうだよ。『この星に絶望したキーは、銀河の全てを壊して、また新しい銀河を創造した』ってね」
「え?『キー』って悪いの?」
タクは目を大きくして聞く。
「違うよ。英雄だよ。全く。早くやりなよ」
アヤはマントを翻して背を向ける。
「じゃ、私は神父様のところにいるから」
「えー」
*
レイナとカノンは、民家で片付けをしている。
「なんか、逆戻りしてるよね」
「なにが?」
レイナは雑誌を紐でまとめる。
「今までさ、魔物とかで忙しかったじゃん。だから、魔物が有名になる前の」
まとめた雑誌を積む。
「私たちなんじゃないの?」
魔法団は、魔法大戦争以前までは単なる便利屋のようなものだった。
「……そうだな。今は人も増えて、プリンもよく来るようになったからな。なんでかは知らないけどなっ」
レイナは思いっきり紐を結ぶ。
「まぁ、リボンの病状も落ち着くだろうな。また屋敷に来る人が増えるかもな。さ、次の部屋を片付けるぞ。カノン」
「はいよ。レイナ」




