旅立ち~ツンデレ姫とゆかいな下僕~
中身をみてけろ(笑)
「トール、行こう。」
そう聞こえた。たぶん聞こえた。
「いそいで、はやく。」
聞こえた。間違いなく。
車に飛び乗ると急発進し、どんどん町が遠ざかっていく。町が見えなくなったとこで車は止まった。
「なんで?おしえてよ。」
そう聞いた。
答えはあっさり返ってきた。
「あなたはここにいるべき人間じゃない。」
そう言われた時は驚いた。
「あたしの護衛よろしくね。あんた腕は確かなんだから。」
うれしかった。ただ単にうれしかった。ちょっと泣いたりもした。
「なんで泣いてんのよ。べつにあんたのために言ってるわけじゃないんだからね。」
おいおい、たった5,6分で性格変わるか~?
と、思った。まぁ嫌いじゃないけど…な。