第七十二話 紡ぐべき人の剣
新編開幕です
新編からの人は一部と二部のあらすじを読んだ方がいいと思います
これは遺書だ。
死にゆく者が、既に死に到達している者に向けての遺書なのだ。
「君は、○○○ために、○んだんだ。」
「お前は、誰よりも○○らしい。」
「○○のあんたが、今の世界を○○○いるのよ。」
「君の○は、とても○○ている」
「輪、○○○○○。」
「......」
カーテンの隙間から陽の光が入り込み、目を覚ます。
「ふあ」
マーリンと別れ、近くの宿で寝泊まりしていた俺は顔を洗い、窓から外の景色を見る。
「そういや、ここってどこなんだ?」
ノアの船でこの土地に着いたはいいが、ここが一体どこの大陸で、どんな名前の街なのかも分からなかった。
賑やかな点は他の街と変わらないが、ところどころ違う点もあり、文化の違いを感じた。
「この星は前世の地球の何十倍の大きさだから、もっと色々な街に行くと、全く違う文化があるのかな?」
服を着替え、2つの剣、『幻想』と『神威』を背中と腰に付ける。
ふぁさ
魔法でエアコン付きにしたマフラーを首に巻き、宿を出る。
とここで新編なので簡単なあらすじ!!
画面の前のお友達がこの回から見ても混乱しないようにあらすじるぜ!
前世で自殺した俺、輪は異世界に転生した。
その世界で頭のおかしい仲間たちと出会い、俺をこの世界に呼んだ女神やら天使やらを探しに旅に出た。
まぁその張本人とは無事出逢えたんだけどその人が死んじゃったのである。
そいつがこの世界に再び転生する3年後に備えて、俺は修行をして、めっさ強くなった。
そして3年後、俺はその転生した女、エミナを探す旅をしている最中なのである。
そんな中俺はこの世界で初めて作られたらしい船に乗り、見知らぬ土地にたどり着いたとこであるおわり。
「街並み的には....中世のイギリス?って感じ。」
歴史の本でしか見た事ない中世のイギリスをギンギラギンな目で歩いていると、
ぐぎゅるるるるごろべろだなどぉぉぉぉ
「お腹空いた、なんか食べたい。」
キョロキョロ周りの店を見ていると、路地裏への入口に人が立っているのに気づいた。
「子供?」
フードとマントを付けて、顔があまり見えないが、背丈からして子供だと思った。
俺は何故かその子の所に歩いた。
するとフードの子はなにかに気づき、路地裏に走っていってしまった。
「あっ」
すぐに走り、路地裏に入ろうとすると、
「あでっ!」
「!」
突然俺と同じように路地裏に走って入ろうとする人とぶつかった。
「あどうもすいません急いでいたもあれ?」
尻もちをつき、ぶつかった相手に謝ろうとしたが、既に相手は路地裏に走っていっていた。
「鎧?」
その人は全身鎧で、腰に剣を携えていた。
俺もさっきの子を探しに路地裏の中へ走り回った。
「い..いない....」
ヘロヘロになりながらもう諦めようと出口に向かう。
が、
「....迷った..」
出口がどこかも分からず、路地裏をさまよっていると、
「覚悟!」
いきなりそんな声が近くから聞こえた。
「ナンジャモンジャ?」
すぐに声が聞こえた方に走ると、そこには先程の子供と鎧の人間がいた。
鎧の方は剣を抜き、まさに今すぐ切りかかろうとしている最中だった。
「ちょっ!」
俺はオーバー・アイを発動し、子供と鎧の人間の間に入り、剣で防御した。
「「!!」」
防御したはいいが、どんどん剣が押し込まれる。
こいつ!強すぎる......!
あまりにも力が強すぎた。
「ぐっううう!」
相手の剣が俺の額に当たるというところまでいくと、
「....!」
突如、後ろから剣らしきものが飛び出し、鎧の人間の剣をはじき飛ばした。
「....え?」
やったのは、俺が守ったはずの子供だった。
その子は鎧の人間の間合いに入り、体に手を向けると、
「ぐはぁぁっ!」
衝撃波のようなものでどこかへ吹っ飛ばした。
子供は俺より前に立ったので顔はやはり見えないが俺を一瞬見ると、すぐに建物を登り、どこかへ行ってしまった。
「....なんだったんだ?」
しばらく呆然としていると、どこからともなく足音が聞こえてきた。
「......」
「はあっ!はぁっ!はぁ!」
あれから俺は逃げ惑っていた。
足音の正体は鎧の人間の仲間だったようで、すぐに俺に襲いかかってきた。
路地裏を逃げていると、いつの間にか街に出て、その街もいつの間にか出ていた。
今俺が走っているのは森の中のようで、それでも奴らは追いかけていた。
右肩には剣で斬られた傷、左腰には弓で射抜かれた傷もある。
「わっ!!」
地面の石につまづき、ゴロゴロと岩壁まで転んだ。
「くっ、うぅぅぅ」
なんでこんなことに......
若干理不尽を感じながら、なんとか鎧の集団を見る。
集団がゆっくりとこちらに近づいてくる。
まだだ、まだ戦える....
背中にある剣を掴み、抜こうとすると
どんっ!!
突然上空からなにかが落ち、周りに煙が舞った。
「な、なんだ?」
煙が消えると、そこには
「やぁ、また会ったね。」
あの子供がいた。
鎧の集団は少し驚いたが、すぐに戦闘態勢に戻り、俺からその子供に敵意を向けた。
「君は、誰なんだ?どうしてこいつらに追われているの?」
考える余裕もない俺は無意識にそう質問した。
「....僕は」
子供が答えようとすると、鎧の集団が一斉に襲いかかった。
とてつもない速さでその子に近づき、剣を振りかざす。
が、
「めん......カリバーーーン!!!」
その子の手に剣が現れそれを持ち、鎧の集団に向かってビームを放った。
鎧の集団はビームをモロに受け、どこかへ消え去った。
そして、その子......いや、彼はこちらを振り向いた。
被っていたマントやフードは先程の技により吹き飛び、やっと顔が見れた。
「僕の名は、アーサー!この国の王だった者だ!」
星のように輝く金髪と、とても可愛らしい顔と声で、アーサーは俺に言った。
この時の俺達は知らなかった。
この出会いが2人にとって、人生において最も大切なことになると。




