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無幻の黄昏   作者: ふみりえ
第二部 物語の始まり
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四十二話 成果

「輪お前なんでここにいんの?仮面なんか被っちゃって。病気になったのか?」

「いやぁ、集合場所に行ったら誰もいなくて、周りを見たら闘技場に入っていくお前らが見えたから、ちょっと驚かそうかなと思って仮面を被ったら、何故か気づかれなかったから......」

「あぁ、だからあの時近づいてきたのね。こっちからしたら不気味でしかなかったけど。」

 大会が中止となり、俺以外のやつらは不完全燃焼だった。

 場所を変え、みんなで三年間の修行の内容を話し合っていた。

「へぇ、ルーナとアルンとパールは魔法学校に行ってたんだ。」

「おう、魔法学校ではパールが首席、次席が私、アルンが三席だったんだぜ!」

「へぇ、ちなみに学校の名前は?」

「ホロワーツ」

「訴えられない?」

 俺がそんなことをガチで真面目に心配してると、サタールが口を開いた。

「俺は山を修行相手にして、たまに人間相手と決闘をしてたぞ。」

「私は、さすらいの旅に出て、そこで刀と共に自身のパワーアップを計りました。」

「私とキイは、共に色んなところを旅して、魔道具やその他もろもろを研究したよ。」

「私と玉藻の前は、一緒に洞窟に行って、そこで魔力と魔法の修行をしてたよ。

「僕はひとつの島に行って、自分の医療技術を上げてきたよ。」

「私とリナは、一緒にお互いを練習相手にして、武術、魔術どちらも修行してきたんだ!」

 俺はみんなの話を聞き、全員頑張ったんだなと思うと、

「んで、輪は何をしてたんだ?」

 ルーナがそう聞き、みんなの視線が俺に向いた。

「あぁ、俺は裏の世界にいたの。」

「「裏の世界」」

「うん、大変だったんだよ、何度も死にかけて、その度に魔法を使うから、魔法も上達できて、今思えば最高だったよ。」

 それから、俺たちは色々な話をすると、今後のことを話した。

「俺は、エミナを探しに行くよ。」

「探すって、確か輪廻転生は最低でも三年後に発動するから、今年か。」

「うん、お前らはどうするんだ?」

「私たちは業の里に帰ろうかなぁ。たまに外出しようとは思うけど。」

「そっか。」











 そして、話が終わり、俺とほかのメンバーが別れようとした時、

「敵襲だーー!!」

「「「また?」」」

 突然、大声が聞こえ、俺たちがそこに向かうと、

「天使と女神......」

 そこには武装をした天使と女神がいた。

「なんで?ハーフの生贄がいないと、こっちに来れないんじゃ。」

「それは嘘、生贄は誰でも二人死ねば、扉は開くのよ。」

「喋ってる暇はない、修行の成果を試すにはうってつけじゃないか。」

 そして、俺たちは各々で天使と女神を倒していった。

 そこへ、

「!!」

 後ろから光線が放たれ、それを避け、振り向くと、

「さすがだね、今のを避けるとは。三年前とはだいぶ違うようだ。」

「おまえ、名前は?」

「僕はウリエル。僕と戦ってよ。」

 俺は周りに人がいないのを確認すると、二本目の剣を抜き、構えた。

「それじゃ、行くよ!」








「お前は誰だ?」

「我が名はヘルメス、筋肉の神だ。うおおお!!」

 サタールのところにヘルメスという神が現れ、自己紹介とともに、筋肉でアプローチする。

「へぇ、いい筋肉してるじゃねぇか、俺程じゃないけどな。」

「ほざけ!!我は筋肉そのもの!ムキィ!!!」

 またも筋肉でアプローチするヘルメス。

「それじゃ、修行の成果、試してみるかぁ!」








「私は女神イシュタルと女神エレシュキガル、私達と勝負なさい!」

 ルーナとアルンの元に二人の女神が降りてきた。

「なんでこういうやつらって自分から名前を名乗るんだろうな?作者が馬鹿だからかな。」

「先に聞くが、あんたらの目的はこの地の次元の支配で間違いねーんだよな?」

「そうよ、それがなんだっていうの?」

 イシュタルが不満そうにルーナ達に聞くと、

「悪いけど、回れ右してとっとと天界に帰りなさい!」

 アルンとルーナ、イシュタルとエレシュキガルの戦いが始まった。







 サタールとヘルメスの戦いはまるでゾウとアリだった。

「おらぁ!!」

「ぐはっ!!」

 あれから、サタールによる一方的な攻撃が続き、ヘルメスの身体はボロボロだった。

「ぐっ!まだまだぁ!!」

「その根性、嫌いじゃないぜ!もうちっと修行すれば私の本気の三割は出せるんじゃないか?」

 ヘルメスの右アッパーをらくらく躱し、サタールは腹に一発拳を入れ、ヘルメスは気絶した。








「ほらほらどうしたの!!全然攻めてこないじゃない!」

 イシュタルが飛んでルーナを追いかけるが、ルーナは一度も攻撃せず、ひたすら逃げていた。

「もうすぐ街から出るわよ!何がしたいのかしら!」

 コア・シティから離れるとルーナはイシュタルの方へ体を向ける。

「へへっ、ここじゃないとこいつの衝撃に耐えられなさそうだからな。」

 そう言って、箒から降りると、ルーナが持っている箒の形が変わる。

「!!そっそれは!まさか!」

「あぁそうだ、ロンギヌスの槍、拘束、二十パーセント解放!おらぁ!」

 ロンギヌスの槍がイシュタルを貫き、周りの景色は槍の衝撃によって、変わった。

「あちゃあ、やりすぎちまったかな......」








「はああ!!」

 エレシュキガルは地面に魔力を通すと、そこから岩が飛び出す。それをアルンが杖を振ると、アルンの目の前に岩の壁が飛び出し、岩と岩が激突する。

「まだまだ行くわよ。」

 エレシュキガルは走ってアルンの元へ行くと、アルンの体に拳を貫通させる。

「終わりね。」

「残像よ。」

「!!」

 拳を貫いたはずのアルンの体が消え、後ろに殺気を感じる。

 振り向くと、そこには二本の弓矢を杖を使って扱うアルンがいた。

「あなたが、その残像に気を取られてる間に、周りの仲間全員倒しちゃったよ。それじゃ、あなたもバイバイしようか。」








「ご主人様、ここは妾たちで食い止めましょう!」

 リオンの中から玉藻の前が現れ、

「よし、修行の成果、見せてあげる。」

 リオンの修行、それはリオン自身も魔法を使えるようになることである。

 それを玉藻の前に相談すると、

「なら、こうすればいいんですよ。ご主人様から妾に送られた魔力を妾からご主人様に送ればいいんです。そうすれば魔力が暴走することもありません。」

 そして、必死に頑張ったおかげで、リオンは魔法を使えるようになった。

「それではご主人様!行きましょう!」

「うん!」

 次々と襲いかかる天使や女神を二人はいとも簡単に魔法で倒していく。

「うーん、もうちょっと歯応えがあればいいんだけど。」






 ウリエルが何本もの光の矢を放ち、俺は避ける。攻撃が止むことはなく、次から次へとウリエルが俺を襲う。

「これが全力?まだまだ行くよ」


「......」


「エンジェル・ボルト!」


 ウリエルの体から真っ白な稲妻がとてつもない速さで俺に落ちる。


「勝った......」


 勝利を確信し、稲妻を落とした場所に降りる。


「!?」


 そこには、剣をウリエルに向かって構えている俺がいた。


「なっ」


「一撃が良い、今回は一撃が1番気持ちいい。」


 ウリエルは直ぐに上空に飛んだ。


「はぁ、はぁ、はぁ、この!」

 ウリエルが光線を放つと、俺はそれを躱す。

「遅い......」

 俺は左手に持った剣、神威を回し、通常の持ち方に変えると、そこに俺の能力、幻影を発動させる。

「な、なんだそれは?」

 俺は幻影を付与した神威を地面に突き刺すと、地面を通って幻影がウリエルの影を掴む。

「影掴み!」

 ウリエルはそこから動こうとしたが、影を掴まれてるので動けずその場に固まった。

 俺はそこに歩いて近づき、剣を構える。

「あ、あぁ......」

 俺は右手に持った剣、幻想を使い、奥義、かまいたちを繰り出した。

「これで、終わりだ。」








 あれからも、ほかの天使や女神を天の次元へ送り返し、その間、他のみんなの修行の成果も見た。

「またあいつら来るかねぇ?」


「来るんじゃない?まぁでも、魔法が解ければ、来ないかも知んないけど。」


 パールが不思議なことを言うが俺はさほど気にしなかった。








 みんなと協力して、全ての天使と女神を天の次元へ返す。

「じゃ、それじゃ」

「頑張れよ輪、いざとなれば俺らも力になるからよ。」


 俺はみんなと別れ、俺はみんなとは反対の方向へ向かう。

「よし、行くか......」

 自分が向かう道を見て、俺はあの時と変わらない感想を漏らした。

「綺麗だ」

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