表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/20

4月16日-1 始まりの数字は氷漬け①

ちょっと短いです。理由は次の話で。

4月16日、火曜日。晴れ。放課後。




一度帰宅した後、準備を済ませ……俺、行人、ひいに加え拓海の4人で、例の氷柱の元へ向かっていた……長い階段と共に。


「なかなかの階段量だよね。地元にもここまで長いところ……あったような……」


「ビルの非常階段を60階分登り続けるより楽じゃないか、な?」


「どういう例えだ」


途中で芝生の広い公園を見つけ、バレーの練習に良さげだな……とか思いつつ、更に登っていく。




「……見えました。あそこに建っているのが黒須山(コクスザン)神社ですね」


「名前調べた時も呟いたが、そんままだな、な」


「そんなもんだろ……あれ、誰かいる?」


神社が見えてきたと思ったら人影も見えた。しかも複数人。


「人? ……って圭君達?」


「こんにちは、彩花先輩の知り合いですか?」


「こんにちは、な……このメンバーは……?」


「美術部だよ、中等部と高等部の。神社描こうって思ってね」


簡単に自己紹介を済ませる。美術部の方々は、神社を模写しに来てたらしい。


……異能力者、ついでに言えば裏関係者らしい人が多いな。紹介はいつの日かになりそうだが、な……


※メタい話ですが、まだ美術部側のキャラクターが確定しておりません。申し訳ございませんが、美術部員側のキャラクター紹介は後に回させていただきます……


「圭くん達はどうしたの? 入部希望って訳では無さそうだけど……」


「それなんだが、な……ちょっと彩花さん借ります、な」


少し階段を降り、会話が聞こえない程度に他の美術部員から距離を取る。


それから、ひいも異能者である事を伝え、目的を話す。






「へー……裏に道なんてあったかな?」


「な?」


「いや、俺登ったし写真もあるぞ?」


「あれ……? 私も気になるし、付いて行っていい?」


「なー……まあいいか、な」






神社の裏。


彩花の言う通り、行人の写真にあった道……階段はなかった。


……が。


「……埋め立てられた跡がありますね」


「木が不自然に生えてない場所があるな、な」


「誰かが道を埋めたってこと?」


「な……上に続いてることを知ってないと、気付かない程度には隠してあるな、な……」


「……って、キリを地面に刺して何してるの?」


「俺の能力は地面の解析もできるんだよ、な」


「へ、へぇ……」


剣の代わりに、最近持ち歩きはじめたキリを地面に刺す……そして、階段状に丸太が埋まっているのを確認する。


……なんでキリを持ち歩いてるかって? コッソリ能力を使えるようにだよ、な。大剣は大き過ぎて出し辛いんだよな、な……


それはともかく。


「時間かかるかもだから、先に帰っててもいいよー」


「はーい」


ほかの美術部員に彩花を連れて行くことを伝え、埋め立てられた階段の上を歩き、更に上を目指す……




後で思えば、ここで彩花を連れていくより、行人を置いていく方が正解だったのかもしれない……結果論だけどな、な。











「うわぁ……」


「すごい……」


そして、俺らは氷柱を発見した。


氷柱の中には、行人が撮った写真と同じ石碑がある。本だと氷の中まで見えてなかったんだよな、な。


「不思議ですね。この氷はどこから生まれているのでしょうか……? ……ダメです、解析不可能です」


「石碑が凍ってる……んだよなコレ? どう言う状況だよ?」


触っただけでこちらも凍りそうな氷柱……だが、冷気の超能力者であるひいは、自ら氷柱に触れる。


そして、小さく疑問の声を上げ、こちらに顔を向ける。




「この氷、たぶん石碑が生み出してる」


「な?」「嘘だろ?」


「……って、なんでわかるの!?」


「さっきの圭君と一緒で、能力を利用して冷気の流れを見たんだよ。そしたら……」


「石碑から冷気が出てたって事か、な」


「それだけじゃない。多分、氷……水分自体が石碑から出てきてる。私の能力も水の出所分かってないけど、それに近い感じがする」


「ますます不思議ですね……地面から吸い上げてるのでしょうか?」


俺が地面の状況を見れるように、ひいも氷や冷気であれば解析できる。だが、石碑の中までは分からないらしい。


分からんものは分からん。別の方面から調べよう。そう思い、例の魔法陣が描かれた本を取り出して見比べ……






「……な?」


取り出した瞬間、本の魔法陣が光り始めた。




それと同時に、石碑の魔法陣も光り始めた。




更に、石碑を中心に、足元に大きな魔法陣が展開された。






「えっ、なに!?」


「コレやばいんじゃねぇか!?」


「やばいって思うなら早く魔法陣から---」




出ろ、の言葉が出る前に、一際大きく魔法陣が光った。






-----中断-----

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ