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オープニング 黒須に来る者

この作品はフィクションです。


実際の人物・団体・地名・その他とは関係ありません……が、作者の体験はたまに含まれます。

黒須(こくす)


三方を海、一方を山に囲まれた都市圏に近い半島である。「くろす」と呼ばれることも多いが、正式には「こくす」である。くろす読みの同名の地名はあるが関係ない。


中心部にある黒須学園は、初等部から大学部まであるマンモス校である。元私立だが現在は国の管理下であり、正式名称は「国立黒須学園◯◯部」。学年だけでなくクラス数も多いこと、さまざまな施設が揃っていることで有名。「表」の特徴はこんなところである。


黒須学園の「裏」では、人外や異能者達の育成・研究が行われている。霊道や龍脈などと呼ばれるものが多く交わっており、妖怪や魔物が集まりやすい。加えて、そんな土地なせいか異能者も生まれやすく、保護も兼ねて学園で育成・研究が行われている。


国の異能力研究所と、保護を始めた黒須の初代総長が協力し、今の黒須学園と黒須が出来上がった。土地の影響か、黒須自体で怪現象が起きやすく、ここに住む人々は非日常への耐性がそこそこあるのも特徴。先述したが異能者が生まれやすい土地、かつ外部から異能者を募ることも多く、裏に関わる当人達ですら誰が裏にいるのか把握し切れていない。




……こんなところか、な。


俺は、電車の中で今から行く高校の土地を見ていた。






突然だが、俺の話をしよう、な。


俺の名前は西京(サイキョウ) (ケイ)。土を操る超能力者だ、な。


宮風(みやかぜ)学園という、黒須程ではないが異能者の育成を行なっている学園の中等部卒で、学校では自身の超能力についての研究や特訓を行っていた。


その中でいろんな事件に巻き込まれたんだけど、な……そこの話は今は置いておこう。


で、今から行く黒須学園から志願者募集の案内が届いた。こっそり教えて貰ったけど、異能力の正式発表をはじめとした行事への影響を抑えるため、高等部を生徒に任せたいとのこと。本来なら上だけで対処したいが、人数など様々な理由で難しいため、事件を解決した実績を持つ宮風学園に話が来たらしい、な。


向こうでの住居費や学費を学園側が持ってくれるという条件もあり、俺を含めた六人と、一年後から来る一人、計七人が黒須へ進学することに決めた。


『次は、黒須、黒須。終点です。お忘れ物の無いようご注意ください』


ちょうど着いたらしい。荷物を纏め、寝てたりする5人に声掛けをして降りる準備をする。


「着くみたいだな、な……ひい、起きて、な」


「……はっ、寝てた! 荷物荷物……っと」


六人の中の紅一点、冷気と氷を操る超能力者である波畑(ナミハタ) (ヒイラギ)。通称ひい。


「圭、こいつ起こすの手伝うんだぜ……多分徹夜でゲームしてたんだぜ……」


野球部の熱血漢で、狙ったものを外さない投擲力を持つ逸脱者、本田(ホンダ) 直也(ナオヤ)


「……zzz」


「ハテナ、起きろ、な」


無口なゲーマー、影に潜む能力を持つ弓道部の超能力者、黒石(クロイシ) (ハテナ)。実は本名知らないんだよ、な……ハテナはハンドルネーム。


「そこの陰気はほっとけ。着いたら目が醒めるだろ」


「『陰気』呼び、久々だね……」


たまーに毒混ぜて人を呼ぶのは、天才発明家である逸脱者、折原(オリハラ) (カズ)


「みなさん、忘れ物は無いでしょうか?」


皆を気遣ってくれるのは天川(アマカワ) 拓海(タクミ)。苗字は違うが、和が昔作ったヒューマノイドロボットで実質2人は兄弟である。


「大丈夫だ、な」「問題ないぜ!」「大丈夫だよー」


「拓海はどうだ?」


「問題ありません」


その時、電車が減速する。


「……着いたか」


「いつ起きたんだよ、な」




ドアが開く。


俺を先頭に黒須へと足を踏み入れる。


改札を抜けると、燃えるような赤い長髪の女性が出迎えてくれた。


俺らの学年を担当する先生の一人で、異能者の育成担当係でもある(イズミ) 赤羽(セキハ)先生。なんで分かるのかって? 俺と和、拓海は数回テレビ電話してたからな、な。


「電車長かったでしょ? 寮に案内するから今日は休みなさい」


「ありがとうございます、な」


「……事前の電話連絡でも結構出てたけど、その『な』って?」


「……癖です……意識してないと出るんです、な……」


「癖」


「はい」


先生の車へ乗り込み、寮へ出発。


七人を乗せた車は、黒須の街並みの中を通る。






この時の俺はまだ知らなかった。


いや、知るはずも無いと言うべきか、な。


ここでの学園生活が、『全てを巻き込む』物語の始まりだとは。




PRIME。


名詞としての意味は「主な」「起源」「基礎」など。PRIME Numbersと言えば素数になる。


つまりは「素」、核みたいなものだ、な。






「素」の物語が、始まる。











//////////////////////////////






『データ登録中……』




『データが登録されました』

グレンです。初めましての方は初めまして、旧版とかからお付き合い頂いてる方はお久しぶりです。

この作品に関して2点ほどお伝えしたい事があります。


1:キャラ募集やってます。

正直言いますと、展開の都合上キャラ募集しないと俺がつらいです。集まり過ぎない限りは全員登場させます。ゲストレベルにはさせたくないですが、多かったらごめんなさい。

募集は活動報告にて。キャラの版権に関しては投稿者に帰属します。旧作での投稿キャラに関しても、登場キャラはそのまま登場しますが版権に関しては同じ事が適応されます。


2:二次創作歓迎です。

ただし、『キャラクターがボコボコ死ぬ系』『死ななくても虐げられる系』と『R-18』『R-18G』に関しては禁止です。俺がつらい。

オリキャラ混ぜて再構成・原作破壊したり、逆に別の二次創作にこちらのオリキャラを出しても大丈夫です。ただし、投稿キャラの使用に関しては(後書きで書きます)版権主の許可が出てない場合禁止です。自分の投稿したキャラの出番がねぇって人は自分でサイドストーリー書いてもいいのよ。


やりたいことをやってみる、それが俺です。

かなり実験的な上に、自身が数回エタっていますが……それでも良ければ、よろしくお願いします。


https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/97980/blogkey/2550024/

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