『批評する限り、批判されない、という思想』
『批評する限り、批判されない、という思想』
㈠
何かを批評する、という一種の方法論があるが、それを現実的に多用する人がいるとする。
㈡
自己主体の問題が、その人は批評するので、隠れてしまう現象が生じる。
㈢
すると、批評者は、実体が隠れるので、批判する対象にならないという現象が起こる。
㈣
つまり、批評する限り、批判されない、という思想が創造され、それは、無敵の状態になる。
㈤
しかし、生きている上で、思ったことを言えない人生など、仮の人生であろう。
㈥
つまり、人生を長く生き延びたいなら、批評し、批判されない生き方を選べば上手く運ぶが、思ったことを話して生きるという、人間ならではの充実した人生を生きるなら、批判されても、生きている価値があるというものである。