バタフライ・エフェクト
「小説家になろう」は初めての投稿となりますが、ご一読いただければと思います。
彼は焦っていた。
自転車旅行の途上、立ち寄った観光地でつい長居してしまい、行程が遅れていた。
今彼が走っているのは、車の少ない山奥の舗装道路。
好天にも恵まれていたが、思い付きでノーブランドのロードバイクを購入し、長期休暇を利用してロングライドを始めたばかりの初心者に過ぎない彼には、数キロに及ぶ峠越えにどの程度かかるか予想はできない。
ペダルを漕ぎ続け息を切らして長く緩い坂を登り切ると、急カーブを回ったところで数百メートルに及ぶほぼ平坦な直線の道が現れた。
車がついてきていないことを確認した彼は、路側帯ギリギリだった走行ラインを車道側にずらし、震える足に活を入れ立ち漕ぎの姿勢を取る。
バーハンドルのせいで持ち上がった上半身が空気に押され、耳の辺りに暴風が渦巻くも、距離と時間を稼ぐチャンスとばかりに加速しつつギアを上げていく。
左手の石垣と雑木林、右手のまばらな建物が、なかなかの速さで後ろへと流れていく光景にちょっとした満足感を覚えた頃、後方からエンジン音が聞こえてきた。
ちらりと振り返る彼の目に、迫りつつある中型トラックが映る。
全力走行の快感を断念した彼は、ブレーキをかけ自転車を道路の脇ぎりぎりまで寄せようとして、はっとした。
彼のすぐ横で何かが動き、減速する自転車を追い越す。
ばたばたと動きひらひらと宙に浮く、十センチほどの黒い影。
その影が道路を斜めに横切りつつ、ひらひらと地上から二メートル程の高さまで上昇する。
直後、トラックが彼のすぐ右脇を走り抜ける。
彼には「とん」と小さな音が聞こえた気がした。
トラックのフロントガラス右隅の辺りに居た黒い影は、通過するトラックに遮られ一瞬見えなくなり、直後弾かれるような動きでトラックの上に現れると、ばたばたしながら道路のセンターライン上にぽとりと落ちた。
トラックの後に数台続く乗用車が通る度に、路上の黒い影が風に煽られる。
家族旅行でもしていそうなワンボックスカーのタイヤが黒い影を踏み潰すぎりぎりの所を通過する様子にヒヤッとした彼は、車が途切れたところで自転車を降り駆けだしていた。
しゃがみ込み、センターライン上で相変わらずばたばたと動いている黒い影に目を落とす。
それは、黒い翅の蝶だった。
翅の幅は片方五センチほどで、形は図鑑でよく見るアゲハ蝶に似ている。
真っ黒と思い込んでいたが、よくよく見ると後ろの翅に目立つ白い班が一つ、翅の縁に赤い班が幾つか並んでいるのが見える。
ばたばたと動く姿を見つめていると、道の遠くからエンジン音が聞こえて来た。
彼は蝶の両翅をひょいと摘まんで、自転車を止めた道路脇へと戻る。
鱗粉の粉っぽい感じが指に伝わり、綺麗な翅とは対照的な案外よく動くグロいデザインの体に少し引く。ずっと以前、子供の頃に蝶を捕まえた時と、二十年以上経った今同じ感触を得ていることに、彼は不思議さを感じる。
背後を通り過ぎていく車には目もくれず、彼は石垣に蝶の体を近付けた。
頼りなく細い足が石垣を掴む。そろそろと指から力を抜くと、翅を風に煽られながらも蝶は石垣にしがみついたまま翅をばたばたする。
飛ぼうとしているが、飛べない―― そんな風に見える。
幼い頃に父親の運転する自家用車で田舎に行った時、フロントグリルには正面衝突したバッタやトンボや色々な虫の死骸が突き刺さっていた。
蝶はふわふわ飛んでいたから偶然にも正面衝突せず、弾かれたが死ななかったのだろうか。とは言え飛べないのだから、外から見えないどこかにダメージがあるのかもしれない。人で言うところの骨折や脳震盪だろうか――
そんなことを考えながら、石垣で翅をばたつかせる蝶を残し彼は再び自転車に跨った。
* * *
山肌に沿って拓かれたぐねぐねと続く道を進むのは遠回りしているようなもので、走る時間に比べて目的地への直線距離はなかなか縮まらない。
緩やかな上りのカーブに差し掛かり、彼は立ち漕ぎを始める。
加速、ギアを一段アップ。更に加速、もう一段。
十六回ペダルを回したところで想像以上の負荷に音を上げ、ギアを一段下げる。
太ももが悲鳴を上げ、サドルに腰を下ろし脚力だけで踏み続ける。それもほんの十秒ほどで維持できなくなり、ギアを更にもう二段下げる。
二日前に越えた峠は、今走っている場所よりもずっとキツかった。いつ終わるとも知れない上り坂に、ツッコみが声に出たほどだ。それに比べれば、今走っている峠は知れている。
にもかかわらず、二日前ほど続けてペダルを漕ぐことができない。
思いの外疲れが溜まっていると感じた彼は、ぬるい事を考え始める。
予定時刻までに宿泊地を目指すこだわりさえ捨てれば、どうとでもなる――
その時、頭上に動くものが見えた。
ばたばた、ひらひらと舞う黒い影が、真上を通過する。
見上げた彼の目に、四枚の翅と、後ろの翅の白い班がはっきりと映る。
さっきのヤツかと言う考えが浮かび、すぐに消えた。
初心者とは言えそれなりに頑張って速度を維持している。ひらひら飛んでいるヤツに追い付かれるはずがない。きっとこの辺りの山は、あの種類の蝶の生息地に違いない――
納得出来る推論を得るも、彼の腰は何故かサドルから持ち上がる。
太ももの痛みが束の間消え、手が勝手にギアを三段アップする。
ちくしょうとかこのやろうとか悪態を呟きながら、彼はいつの間にか力強くペダルを踏んでいた。
* * *
二日前の山越えの経験を経て、彼は峠と言うものについて多少の理解を得ていた。
峠を上る時、序盤は上りを超えれば下りがある。ただし、下りの高低差は少なくなり、結果として徐々に高地へと上がっていく。
そして終盤、下りは無くなり緩い上りと厳しい上りとを繰り返すのみになる。
そんなことを思い浮かべた彼は、前方に現れた厳し目の上り坂に溜息をついた。
序盤はそこそこ急で、ある程度上ると緩くなっていく感じ。つまるところ峠は終盤に差し掛かり、ここから先は緩い坂の後に再び厳しい坂が来ることが予想できる。
これまでに走ってきた中では、それほど大した坂じゃない。
でも、今このままガンガン行くのは少々キツい。
熟練者であれば、四の五の考えるよりも先ずは前進で済む程度の坂も、初心者の彼にとっては立派な「壁」である。
くねくねふらふらと走る方が危険だろうと自分を納得させ、彼は自転車を降りた。
左手に雑木林、右手に谷。
谷の底にはバイパスが通っていて、法定速度を守ってなさそうな車がヘタレた初心者を次々と追い越していく。
あまり意味の無い嫉妬を覚えつつ、彼は自転車のハンドルを押して坂を上り始めた。
見た目はダサいが、乗ったまま上り切れない以上仕方ない。速度はギアを最低に落とした時よりも遅く、漕ぎ続けるのとは違う疲労感に息が切れ始める。
ぜえぜえはあはあしている内に、徐々に坂の傾斜が緩くなってくる。
どのタイミングでサドルに跨るべきか。このまま傾斜がうんと緩くなるまで押し続けるべきか。時間がかかり過ぎて峠の途中で日が落ちたりしないだろうか。体力を無視してすぐにでも走り出すべきか――。
初心者ならではのどうでもいい迷いで判断を先送りにしていると、谷の方から既に二度見たものが不意に現れた。
ひらひらと浮かぶ黒い影、後ろの翅に白い班。
道を斜めに横切る小さな影は、のろのろと自転車を押す彼を追い越し左の林へと消える。
彼は飛びつくようにサドルに跨ると、ちくしょうとかこのやろうとか悪態を呟きながら立ち漕ぎを始めた。
* * *
上り坂の途中で、彼は一旦自転車を漕ぐのを止めていた。
直前の観光地で教えられていた通り、片側一車線の舗装道路から石畳の細い道が枝別れしており、そこにだけ唐突に観光案内風の看板が立っている。
看板に「古トンネル」の文字が見える。
峠には三つのトンネルがある。
二十一世紀に整備された、バイパスが通る片側二車線の「新トンネル」。
数十年前に開通した、片側一車線の狭くて古い「旧トンネル」。
そして一世紀以上前に掘られた、とても狭くて古い「古トンネル」。
旅の途中で出会った人殆どから「峠を越えるなら古トンネルを通るべき」という有難いアドバイスを頂いていた彼は、素直に枝分かれした石畳へと進んだ。
十数メートル進み角を折れた地点で、彼の手がブレーキレバーを握り込む。
雑木林がいきなり深まり、トンネルに入る前から暗くて先が見えなくなっていたのだ。
時刻を確認すると、午後三時四十五分。
前日泊まった街で「古トンネルを通るなら午後二時頃には着いた方が良い」と言われた理由を彼は理解した。少しでも日が高いうちに通るべきとの助言だったのだ。
観光地で時間を費やし、更に諸々の足止めが重なって二時間近く遅れている。
束の間、あの黒い影に気を取られなければと不平を思い浮かべかけるも、それで足が止まったのはほんの数分、たとえスルーしていても左程変わらなかったと思い直す。
自業自得と己を奮い立たせた彼だったが、暗い雑木林の奥へと続く石畳の先にトンネルの入り口が見えた時点で再びブレーキをかけていた。
古臭いどころではない、苔まみれの古代遺跡じみた石組みに開いた、真っ暗な「穴」。
辺りは奇妙な静寂に包まれ、時折「ギャー……」とか「キキキキ……」とか、山鳥の声が深い雑木林の奥から聞こえてくる。
あの世への入り口です、等と説明されても納得せざるを得ない雰囲気。
ずっと昔、山道を歩いて峠を越えなければならなかった時代、この辺りは雲助が多く現れ旅人を襲ったと言う。殺された者の無念の霊は未だ成仏できず、肝試しの名所となった―― そんな余計な話を聞いていた彼は引き攣った笑顔を浮かべ、引き返そうかと思い始める。
分岐まで戻れば、ここよりかなりマシな旧トンネルへと行ける。
ふと、彼は古トンネルを勧めてくれた親切な地元の人たちの顔を思い出した。
SNSで繋がった人も居る。「ビビって通り抜けられませんでした」なんて、ダサい以上にアドバイスをくれた人たちに申し訳なくて報告できそうにない。
彼はLEDライトをONにしてペダルを漕ぎ出した。
外からは分からなかったが、トンネルの天井には電灯が灯されていた。等間隔で一列に配置され、黄色い明かりで闇を照らしている。遥か先に出口と思しき明るい点も小さく見え、薄暗くはあったがさっさと通り抜ければいいとばかり、彼はそのまま自転車を進め――
楽観は、ほんの数秒後には霧散していた。
外の気温からは想像もできない、ひんやりとした空気。
背後から柔らかく吹きつける、ぬめるような肌触りの風。
電灯に照らされてぎらつく、濡れた壁と石畳。
おまけに全力疾走した時と似た暴風の様な音が耳を支配する。同じ山を貫く新トンネルから自動車の走行音が響いているのだと理解しても、唸りを思い起こさせる深く重い音にこの世ならざるものの息遣いを想像せずにはいられない。
時折「ピチョン……」「バシャバシャ……」と水の跳ねる音が混じる。すぐに背後から聞こえた時など焦ってコケそうになる。
石畳には何が転がっているか分かったものではなく、のろのろと進むしかない。
電灯の下を幾つ過ぎても出口の明かりは一向に近付くように見えず、このままトンネルを抜けられないまま日が沈むのではと、あらぬ妄想が彼の脳裏を支配し始める。
踵を返したくなるも、惰性で奥へと進んでしまう。
まるで、引き込まれるかのように。
ふと、彼はトンネル中央を超えたと感じた。
相変わらず背後からの気持ちの悪い微風に体を押され続けているにもかかわらず、ペダルを踏む脚に力を込めないと一定のペースを維持できないように感じたからだ。
まるで、峠終盤の坂道が初心者の前進を阻むかのような負荷の上昇。
トンネルの出口は最初から見えているのだから、床はほぼ平坦で間違いない。
全体が微かな上り坂ならば、脚にかかる負担も一定のはず。
入った時は、引き込まれるかのように前進していた。
トンネルの中に、人を引き込む「何か」があるのではないか?
出ようとする者は引き込まれ、前進に負荷がかかるのではないか?
それは単なる妄想だ、溜まった疲労でしんどくなっただけなんだと明晰夢の様に理解してはいても、湧き出る原始的な恐れは止まらない。
ぬめるように纏わりつく風におぞ気を感じ、ペダルを踏む脚に一層の力を込めようとしながら加速を躊躇する。こんなところで転倒しようものなら、洒落にならない――
唐突に、背後から押してくるおぞましい風とは明らかに異なる風が、彼の腕を打った。
団扇でサッと扇いだような、鋭さのある風。
その風が腕の横を通り抜け、追い越されたと彼は感じた。
何が通ったのかと顔を正面へ向けた彼の目に、出口の明かりの中に一瞬浮かんだ四枚の翅の影が映る。
呆然としつつ、彼のペダルを漕ぐペースが上がっていく。
ひらひらと動いているせいか、時折闇に紛れ、出口の光の中を通る一瞬だけ見える影。
気が付けば、いつまでも近付かないと感じていた明るい出口が眼前いっぱいに広がり、彼と彼を乗せた自転車は静かで清涼感に溢れる明るい緑の世界へと跳び出ていた。
何処へ行ったのか、黒い影はもう見えなかった。
* * *
明るくのどかな古い町の坂を、ブレーキ音を鳴らしながら自転車が駆け下りていく。
トンネルを通り抜けた時点で峠の最高点を通過し、後は下り坂と平坦な道が続くのみ。
やがてバイパス横の広い歩道に辿り着いた彼は、宿泊先を目指し安全速度を維持しながら度々見た黒い影の事を想っていた。
トンネルを抜け一休みした折にネットで調べたところ、蝶の一日の飛行距離は種類によって二百キロに達するものもいると言う。ひらひらとした動きで巧みに風に乗るらしい。
それはロングライド熟練者が一日に移動可能な限界距離に肉薄し、当然ながら初心者の彼など足元にも及ばない速さだ。
山肌に沿って拓かれた峠道をひいひい言いながら走っていた彼に、空を飛ぶ生き物が追い付くことも、先回りすることも容易いのかもしれない。
幾度も彼の前に現れたのは、最初に出逢ったあの蝶だったのだろうか?
彼は軽く頭を振り、目的地を目指して速度を上げる。
同じ種類の蝶がこの辺りに多いから道々に見ただけ―― 理に適った解釈だ。
ただ、同じ種類の蝶をたまたま幾度も見て、その度に止まりそうになった足が動き、ヘタレた気分が奮い立ち、恐慌状態から脱したことは、彼にとっては紛れもない事実。
おかげで峠越えにはそれほど時間がかからず、今こうして宿へ向かう街の中を、まだ明るい時間帯に余裕を持って走る自分が居る。
交差点のコンビニエンス・ストアを超え、住宅街を走る通勤道路脇へと進む。
日は傾き始め街は薄く朱に染まり、黄昏時の一歩手前となる。
下校中の学生たちと帰宅を急ぐ車が多い。無理せず慎重に路側帯の辺りを進んでいると、正面からランドセルを背負いじゃれ合う児童の一団が向かってきた。
ブレーキレバーを握り速度を落としてやり過ごそうとした彼の目が、反対側の歩道からひらひらと現れた黒い影を捉えた。
細い路地と交わる辺りで停車し舞う影を追うと、後ろの翅に白い班が見える。
いくら目を凝らしても、それが最初に会った蝶か、それとも単に同じ種類なのかは分からない。黒い影は彼の目の高さを、ばたばたとした動きでひらひらと揺れながら道を横切り、彼のすぐ傍の塀に止まった。
その時、けたたましいクラクションとブレーキ音が鳴り響いた。
ラリーにでも出てきそうなゴツい車が、路地から彼に向かって迫ってくる。
逃げると言う発想が浮かぶより先に目を瞑り腕で頭の辺りを守るように覆った彼は、同時にそれは無駄だと悟った。
* * *
どれくらい時間が経ったか。
恐る恐る目を開けると、太い鉄パイプに守られたゴツい車のバンパーが、自転車の三十センチ手前で止まっていた。
運転席の老人は顔面蒼白で、ハンドルを握る手が震えている。
辺りを見回し、彼は硬直した。
衝突しそうになった車とは反対の道路側に、ランドセルの子供―― 男の子が二人と女の子が一人、転んでいたのだ。
同時多発的なトラブルに混乱する彼に、運転席からよたよたと降りてきた老人が声をかけてきた。ひとしきり彼に大丈夫か、怪我はないかと謝る老人に、彼は子供たちを何とかしましょうと促し、大人二人で子供たちの怪我がないかを確認する。
子供たちは皆無事で、彼が蝶に気を取られている内にじゃれあって転んだだけだったと分かると、老人は胸を撫で下ろして言った。
「いやあ、本当に危なかった。あんたの自転車を見てさ、ブレーキ間に合ったけど、こいつ車高高いから、転んでる子供たちだけじゃ気付かなかったかも知れんよ。危うく人殺しになるところだったわ……」
一人旅なら家で飯を食って行けとの老人の招待を固辞し、いい年して厳つい車なんか乗っちゃって路地で暴走すんなよと思う苦言を飲み込みつつ、彼はその場を後にした。
殊更安全運転を心掛けながら、彼は改めて黒い影の事を想っていた。
全ては偶然。
しかし、黒い影が折々に現れていなければ、あのタイミングであの場所に自分が居ることはなかった。
全ての偶然は、あの子供たちが車に轢かれないようにするため、目に見えない何かがコントロールした結果なのか?
彼は想像力をフリーダムに広げながら、塀に止まった蝶の様子を思い出す。
老人が謝っている間も、子供たちの無事を確認する間も、そして彼がその場を去る時も、蝶は風に煽られ翅をばたばたさせつつも飛ばなかった。
まるで、飛ぼうとしているが、飛べない―― そんな風に見えた。
顔に浮かぶ笑みを自覚しながら軽く頭を振る彼は、ペダルを踏む脚に力を込めた。
<了>
最後までお読みいただきありがとうございます。
関西コミティア読書会にて小説の同人活動と文学フリマの事を知り、文学フリマで入手した「小説家になろう短編集」に感銘を受け自作でチャレンジしてみようと思いました。
普段は萌え感の有るエンタメを書きたいと思っていますが、本作は萌え要素もエンタメ要素はありません。自転車旅行の話なので、ロードバイク、一人旅に興味のある方にも楽しんで頂ければ嬉しいです。
体験+創作で思いついた小品です。どこまでが実体験かはご想像はお任せします。