プロローグ
(※タイトルの綴りを間違えていたので修正しました。)
(※長いので分割して章分けしました。)
海外出張で殆ど家に居ないお父さん。
毎日寂しい思いをして居たボクは、本やネットのゲームでその寂しさを紛らわせていた。
偶に帰って来るお父さんは、いつもボクの好きそうな外国のお土産を持ってきてくれる。
今回のお土産は、いつもと違った外国のゲーム本だった。
ボクはゲームの中では神の子だった。
でも、このゲームの神とは万能の存在ではなく
狩られる存在だった。
そのゲームでボクは外国のお友達に助けられ、一緒に冒険をする事になったのだ。
ボクの名前はダイスケ。小学4年生の9歳。
ボクのお父さんは、いつも外国を飛び回っているビジネスマンで、月に一度家に帰って来るんだ。
毎日すごく寂しいんだけど、帰って来る時には、必ずその国の珍しいお土産を持ってきてくれるんだ。
ボクは毎回それがすごく楽しみで、今度のお土産もとても気に入っている。
今度のお土産はこれ。
外国の絵本というか、ゲーム本みたいなんだけど、現地の言葉で書かれているから文字は読めないんだ。
どうも英語じゃないみたいで、パソコンの翻訳もうまく出来ない。
一体何処の国の文字なんだろう?
でも、絵がすっごくかっこいいよ。
ハードカバーの装丁のとても凝った本で、絵は油絵の絵画の様で、剣と魔法とドラゴンの世界みたいです。
本棚に置いておいてもすごくかっこいいんだ。
挿絵はとても丁寧で迫力があって、ページをめくる度にまるでその絵の世界に入り込んでしまったみたいな錯覚がするんだ。
文字は読めなくても、絵を見ているだけでその世界の中を歩いている自分を想像して、とてもワクワクしてしまうんだ。
本の最後のページには、厚紙で挟まれたCD-ROM?DVDって言うのかな?それが付録として付いていた。
本の表紙と同じ絵が印刷されているディスクの付録には、下の方に『Trial edition 30 days for windows』と書いてある。
グーグル先生で翻訳してみると、ここの文字は英語だったみたいで『試用版WINDOWS用30日間』と出た。
えーと、つまり、ウインドウズ用のソフトで30日間のおためし版って事だよね。
うん、よくあるやつ。
日本でも雑誌におためし版が付いていて、面白かったら課金してねっていうのはよくあるから。
もっとも、最近はスマホのゲームが主流でこういう形式のゲームはあまり見かけなくなったけど、外国のオンラインRPGならありえるのかも。
RPGなら、言葉はわからなくても、なんとなく雰囲気で操作出きるかも。
絵本の雰囲気はとっても良かったので、とりあえずやってみることにしよう。
つまらなかったら止めちゃえばいいし、課金をしつこく求められるようならその時点でアンインストール決定だ。
そんなわけで、ちょっと遊んでみることに決めた。
必要な物は、裏のページに図解入りで説明してあった。
文字は読めないけれど、絵から分かるのは、マイクとウェブカメラが必要みたい。
僕の使っているノートパソコンには両方ついているから大丈夫っぽい。
早速、ディスクをパソコンのドライブにセットしてインストール開始ボタンをクリック!
すると、ドライブの動く音と読み込みの少しの時間を待って、ゲームは始まった。
パソコンの画面が暗くなって、荘厳な音楽が鳴り始めた。
画面に青い魔法陣が浮かび上がって来て、その上に2本の剣・・・といっても動物の骨に錆びた刃物を括り付けた様な粗末なナタの様な剣の様な刃物が現れ、金属音と共に火花をちらしてクロスすると、下から上に向かってなんか大量の文字がずらずらっと流れて行く。
たぶん、世界観の説明だと思う。
ゲームとか、外国の映画とかでもよくあるよね、最初に世界観を文字で説明しちゃうやつ。
あれって、必要無くない?ボクはいつもスキップしちゃうんだけど、読まなくても内容は楽しめるし。
せっかちなのかな・・・
でもこのゲームにはスキップボタンが無いね。
初回はじっくり読まされるやつかも。
次回からはスキップボタンが出るのかも。
しばらく待っていたら、やっと終わったみたいで、右下のあたりにIDの入力欄が現れた。
そこに「DAISUKI」と入力。
ボクは「DAIDUKE」の一文字を変えたのを良くIDやハンドルネームに使っている。
その下に【Login】【Exit】【New Account】の文字。
この位なら、ボクでもなんとか読めるよ。『ログイン』『イグジット』『ニューアカウント』だ。
『入室』『退室』『ID新規作成』でしょ?
わかってますわかってます。まずはアカウントを作らないといけないんだ。
【New Account】をクリック。
まずはユーザー登録だよね、いきなり遊べないのはスマホのゲームとはちょっと違う所。
次の画面に切り替わって、また背景にずらずらと長文が下から上に流れて行く。
そこにパネルが現れて、『Name』を入力するスペース。
これもわかる。名前だね、「DAISUKE」と入力。
その下の2つのチェックボックスがある。
◎ I accept the agreement
◎ I do not accept the agreement
えっと、これは何かな?
あっ、右下に言語切替があった。
プルダウンを開くと、ちゃんと『日本語』もあるよ。
親切設計だった。よかったよかった。
日本語に切り替えると文字が全て日本語に切り替わったのだけど・・・
【署名】
◎ 誓約を認めます
◎ 誓約を認めません
めっちゃ難しい漢字!まだ習ってないよ!
『--を-めます』
『--を-めません』
上のがOKって意味なのはわかる。これは上だな。
たぶん、背景の文字は、利用規約か何かかだと思う。
ここでOKしないとゲームは出来ないやつね。
殆どの文章は単純な機械翻訳みたいで、意味の通らない文章だらけだ。
習った漢字とひらがなとカタカナだけから意味を推理するのはなかなか難しい。
時々、全く翻訳されていない文章がそのまま表示されることもあって、解読は殆ど勘に頼るしか無い。
でも、ここは同意しないとゲームを遊べないから・・・
迷わず上の文字の方にチェックを入れて、『OK』をクリックした。
だけど、住所とか年齢とかの個人情報を入力する所は無いみたい。
IDは名前だけで作れるみたい。
お試し版だからかな?
次の画面に切り替わったけど、本当に翻訳がおかしい。
わざと間違えているんじゃないかと思うくらいにおかしい。
でもここはなんとなく雰囲気で乗り越えるしか無いのだ。
今度の画面は、キャラクターメイクなのかな?
【キャラクターなまえ : DAISUKE】
さっき入力した名前がキャラクターの名前になっている。
あー、失敗した。さっきのはキャラクターネームだったのかー。
自分の名前を入れちゃった。
でも、まあいっか。
ゲームが面白かったら、また最初から作り直せばいいや。
【領地 : ◎ 法秩序 ◎ カオス】
ここは法秩序を選んだら、種族は人間になった。
【ブラッド】・・・・・・なに?血?血液型?
と思ってカーソルを合わせたら、パネルが拡大して
【剣士 魔法剣士 僧兵 にんじゃ 戦士 騎士 搭載管理者 吟遊詩人 盗賊 獣使い 剣じっくり考える レーンジャー ぶとうか 鷹の目戦闘機 将軍 剣闘士 義侠の士 暗報復者 宝物ハンター 恐れ無価値な闘争者 地獄戦士 射手 偵察者 件の達人 穴を掘る人 風ライダー 竜騎士 森の番人 暗殺者 侵略者 修道士 破壊者 狩人 侍 狂戦士 ローグ 専制君主 壮大な伝承者 怪力無双の人 清掃動物 奨励金ハンター 魔法使い 聖職者 魔術師 魔術師 魔道士 占い師 司教 預言者 悪賢い魔術師 魂の発露 悪賢い負荷 神秘儀式の司祭 枢機卿 不明瞭な魔法使い僧侶 クレリック ビショップ 神託 歌手 召喚者 魔法を与える人 死者使い 年長者は 元素マスター 聖者じっくり考える 魔術師 説明を求める人 幻影を呼び出す人 気難しい年長者 叫ぶ人 シャーマン 大立者 破滅の泣き虫 職人 鍛冶屋 巨匠 洋服屋 パン屋 宝石屋 大工 鍛冶屋 郵便屋 釣り師 漁師 相場師 ・・・】
あっ、なにこれ?
職業選択の画面かな?
きっとここで職業を選ぶのかも。
一行目にひらがなの『にんじゃ』という文字が真っ先に目に付いた。
「忍者もいいなー。」
でも、良く分からないのもいっぱいある。
『穴を掘る人』って何ぞ?
『魔術師』っていうのが2つ続けてあるね。あっ、よく見たら3つある。おすすめなのかな?『鍛冶屋』2つあるし・・・
でも、もうなりたい職業は決めてあるんだよね。
それは『武闘家』!あった!これこれ!『ぶとうか』!
【ポテンシャル : ◎ Fighterの系譜 ◎ Mageの系譜】
ポテンシャル?でも、その横の英語も読める。ゲームで良く見かける単語だから。『ファイター』と『メイジ』だよね。戦士と魔法使いだ。
武闘家だから、魔法使いじゃないよね。戦士系で・・・いいのかな?
後はもうよくわからないから適当で。一々辞書を調べるのも面倒臭いや。
【雌雄を決する : ◎ F ◎ M】
勝ち負けを決めるみたいな意味だっけ?これもファイターとメイジかな?さっきの確認かな?ファイターでっと。
【この設定でよろしいですか?設定を確認後OKを押して下さい。OKを押した後の変更は出来ません】
OK・・・っと
すると、いきなり大音量で警告音が鳴り、アラートが表示された。
わっ!なな・・・何?何???
そのパネルの文字は翻訳されていないけど【I don't agree/I agree】というボタンが出て選択を迫られた。
結構翻訳されていない所もあって、特に長文だと、なんだかう~ん・・・って感じ。
しょうがない、これは承諾しないと先へ勧めないパターンだ。
『I agree』をポチッ
続けてまたパネルが開いて翻訳されていない文章がずらずらっと表示され、再び【I don't agree/I agree】ボタン。
はいはい、『I agree』ポチッと
次は短い文章だった。【don't you think? It is to be good?】【No/Yes】
えーーと、翻訳してみると、『あなたは思いませんか? それは良いことですか?』なんじゃこりゃ?
多分だけど、『これでいいの?間違いない?』みたいな雰囲気?
いいから、『Yes』
そこから怒涛のように確認や承諾を即すパネルが現れ、全てに【Yes】【OK】【I agree】と許可側のボタンを押さなければならなくなってしまった。
バグった?
ブラクラ?
もしかして、ウィルス感染?
そう思い始めた所でボタンの嵐は終わり、何か光のトンネルを進む様なエフェクトが現れ、ダイスケは川の畔の草むらに立っていた。
GottJagd -神狩り- は、10年位前に自分で作った初自主制作アニメです。
それを小説化してみました。はじめての小説なので、上手く行っていませんが……
https://www.nicovideo.jp/watch/sm9732845 ←ニコニコ動画のアップしたものです。
今回、小説化というを思いつくまでにおよそ10年もの歳月が経ってしまいましたが
折角作った作品をなんとか、文章としてでも残そうと思い立ちました。
実は、続編の構想はあったのですが、仕事が忙しくなってしまっていたのに加え、自主制作でアニメ化するという時間的技術的難易度の高さに挫折しておりました。
文章でならなんとか書けそうな気がしたので、話の続編も書いていきたいと思います。
今回の内容は、当時SFの領域である技術前提で作ったのですが、現在それは現実化してしまっていて、更にそれを超えるVRとかいう技術まで存在する始末です。
なので、現在存在する技術に一部書き換え、なるべく古臭くならないように小説化しました。
映像の無い小説でどこまでの表現が可能なのか自分では分からないし、何分初小説を書くという暴挙なので、何処まで出来るのか、おかしな所は無いか、色々と拙い所があると思いますが、何か、めちゃくちゃ遠回りをして無駄な事ばかりやってしまっている感が否めないのですが、何卒生暖かく見守っていただけると幸いで御座います。