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悪役令嬢? もっとあるだろ他にも!

作者: me

ラノベ編集者のブログ

7月15日 コメント(1)


聞いたことがあるかもしれませんが、ライトノベル作家を志望する人は年々増えています。いまやライトノベルは、傾斜産業と言われて久しい出版業界から大きな注目を集める存在とのこと。


そして私は、そのライトノベル業界でなかなかの地位を手にしています。なんと『編集者』なのです。ライトノベル読んでいるだけで金がもらえて良いな、といった感じの事を言われることもあります。が、しかし。現実はそんなに甘くありません。素人の文を何時間も何時間も真剣に読む。辛いですよ? 例えば同僚なんか、あまりにも悪役令嬢ものが送られて来すぎて発狂、「悪役令嬢? もっとあるだろ他にも!」と叫びながらどこかへ走って行ってしまいました。彼は帰って来ません。


話がそれましたね。さてでは、今回は幾つか気になった小説の一節(いっせつ)を抜擢したいと思います。






タイトル『守護霊の夢幻時間(アンチテーゼ)



「どんなことがあっても! 必ずお前を守護(しゅご)る!!」



たぶん守護(まも)る! って書こうと思ったんでしょうけどね。フリガナミスってますね。なかなかストーリーは良くできてたんですが……。お前をしゅごる! は盛大に笑いましたね、ええ。しゅごい、って感じです。ある意味反則です。





タイトル『ドラゴニックレギオン』




「これで……全て関西(かんさい)だ!」




完成だ、と書きたかったのでしょう。異世界の話なのに緊張感が一気に削がれました。勿体無いですね。






タイトル『ラブアンド安藤(あんどう)





「それに……僕は君のことが好きだ死ね!」

「ケイスケくん……私も好き!」




好きだしね! という事でしょう。これじゃ彼女がただのドMです。不憫です。ただぶっちゃけもうタイトルでオチている気がします。






タイトル「異世界の扉を開くとハーレムが広がっていた」





振り返るとそこには、中世的(ちゅうせいてき)な顔立ちの女の子が立っていた。





中性的が正解だと思います。中世的な顔立ち。ジャンヌダルクでしょうか?







ここからは誤植ではありませんが、幾つか気になった作品を紹介していきます。






タイトル『とある社畜の仕事目録』




「俺は10万3000円のパソコンを持っている」




某書籍の影響を受けすぎています。当然ボツです。あと10万3000円のパソコンを見せびらかす主人公に感情移入するのは大変難しいですね。ええ。







タイトル『デブライブ』





「そうだ、デブをたくさん集めてアイドルユニットを作ろうよ!」


デブ子は言った。


「そうすれば、きっとこのがっこ…ウッ!」

「デブ子ちゃん!?」

「うううっ……心臓麻痺……」


デブ子は逝った。




タイトルの時点でやはり某作品の影響が垣間見えます。あと内容にいろいろ突っ込みどころが多すぎました。「心臓麻痺……」と言いながら心臓麻痺で死ぬヒロイン、なかなか斬新です。言ったと逝ったで韻を踏んでいるのも悪くないです。まぁボツです。







タイトル『女子高生調教シリーズその2』





その1をまずは送って欲しいですね。まぁウチはそういうレーベルではないのでボツですけどね。






タイトル『ソロモンの洗礼』






「たすけてぇ〜ソロもーん!」

「またイジメられたのかい、さび太※くん」


※さび太→サービス残業大好き太郎の略称


「ううっ……悔しいよ……」

「しょうがない。取ってもいない出前が届くイタズラでもするか」

「ソロもん! ありがとう!」





そうきたか。という感じでしたね。ある意味関心です。途中で用語解説が入るのはとても斬新だと思います。ボツです。






タイトル『魔女狩り時々甘いマシュマロ』





彼は深呼吸した。


閑話休題(かんわきゅうだい)


ところで、カッコウと言う鳥をご存知だろうか?


閑話休題


カッコウは卵を他の鳥に育てさせる習性があるのだ。


閑話休題


そういう意味では、カノジョは非常にカッコウに似てると言える。


閑話休題


「なるほどね」


閑話休題は呟いた。







閑話休題閑話休題うるせぇ! 一生一人で閑話休題してろ!……


閑話休題


さて、この方には是非とも閑話休題の意味を調べてから書いて欲しいです。あと閑話休題を使いすぎて最後盛大に誤字ってます。勿論この作品には閑話休題という名前の登場人物は出て来ません。タイトルを魔女狩り時々閑話休題に変えるのをオススメしますね。いけない、閑話休題がゲシュタルト崩壊してきた。

閑話休題







タイトル「魔法少年まどか☆負けた」





タイトルでネタバラシしてくる斬新な小説でした。







今日はこの辺りで紹介を終えたいと思います。いかかでしたでしょうか? 万が一ライトノベルを書こうと思っている方がいらっしゃいましたら、是非とも誤字脱字には気をつけて頂きたいと思います。正直、誤字脱字をする物書きはカスです。ではまた、いつか。機械があればお会いしましょう。






コメント

こんにちわ。楽しくブログを拝見させていただきました。質問なのですが、最後の機械、というのは誤字でしょうか?


返信

いいえ、機械、つまりスマホやPCがあれば、またこのブログを見られますね、という意味です。誤字ではありません。あとあなた、こんにちわ、ではなく正しくはこんにちは、ですよ。気をつけましょう。


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― 新着の感想 ―
[一言] あぁもうやっぱり何度読んでも最高ですwwww meさん、私のツボをよくご存知ですね(。-∀-)
2015/09/11 20:19 退会済み
管理
[一言] 五時脱衣は良くないですよね。 難しい言葉を使おうとして御用しているのも関心しません。 編集者様の九郎が分かって守護く面白かったです!
[一言] 誤字ってWordみたいに怪しい部分が強調されるソフト使えば格段に減りますよね
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