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プロローグ

【登場人物】


しずく――右目の目元に、雫の痣がある錦鯉。

海渡から読み聞かされていた童話の『人魚姫』に恋い焦がれ憧れる。


海渡かいと――湖によく現れては本を読んでいる。のちに雫の友達になり、雫の名付け親にもなる。


主様ぬしさま――湖の主。何千年と生きている鯰。


◇魔女――大昔、人間の王子様に恋をした人魚のお姫様を人の姿に変えた者。


水地茂みずちしげる――本人曰く、ただの商人だというが本当は.....?

 

挿絵(By みてみん)


 ◇ft.鯉


 ――私は、普通の魚。けれど、他の子達みたいに色も姿も何処か違う。


 この深い林の中の、大きな湖に住んでいる。いつからここにいるのか、どうやって生まれたのかわからない。

 覚えていない。


 私はここから出ることは出来ない。

 だけど、いつも外の世界に興味を持っていた。憧れていた。


 外の世界はどんな場所なんだろう?

 何が見えるのだろう?


 そう、いつも思っていた。

 そして、あの子はここにやって来た。


 あの子はいつも何かを読んでいた。とても楽しそうな顔で読んでいた。


 ――何を読んでいるの?


 私は、遠目でいつもあの子のことを見ている。

 そして、今日もあの子はこの湖にやって来た。


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