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たまには他のネット媒体を

 たまには他のネット媒体を俎上に上げてみたい。まあ今日twitterで、ちょっくら呟いたことなんだけどさw

 

 正直に告白する。私はニュース関連の2chの板が大好きだ。ついでに言うと「政治経済」板も大好きだ。芸能だろうが国際ニュースだろうが、読んでて飽きない。ガセかガチか色々と推測するのも大好きだ。で、先日まで専用ブラウザ「June style」で、時々「なろう関連」のスレが乱立する【文芸書籍板】も見ていた。

 今日なぜかわからないうちに、あるスレを見て無性に辛くなった。そんでもって、そのままJuneから消した。辛くなった、というのは……少し時間が経ったから冷静な表現で書けるだけの話であって、その時の私の心に去来したのは「よくわかんないけど糞ムカつく」感情そのものだった。

 そこはあまり注目をあびていない(と、住人たちは思っているらしい)作品の、作家の集まりのスレッドだ。私が嫌悪感をおぼえたのは前々から溜まっていた感情が、はっきり言葉で顕在化できたからかもしれない。

 以下はスレッドの中身を一見すればわかることなので、細かい説明はしない。

 

「自作を晒して批評を請う」人って凄いと思う。私なら、とてもじゃないけど無理だ。とてつもなく尊敬に値する。スレの中にいる住人は読み専だけかもしれない。作品を手がけている人もいるかもしれない。ただ単純に「非難のための批評」しか考えていない人もいるかもしれない。そんな中に特攻よろしく突っ込んでいくのだ。住人の【善意】だけを信じて。有り得ない。少なくとも私にはできない。考えただけで気が遠くなりそうだ。

 私の持ち合わせている、誰よりもちっぽけで折れる寸前の自尊心は、そんなことしたら粉々に砕けてしまう。もしも、どうしても「自作を晒して批評を受けなければ、今すぐ殺される」とか、余程の身の危険を感じなかったら絶対にしない。しかも五分で撤収するに違いない。

 そこのスレだけでなく「批評・アドバイスお願いします」と言い、自作を晒してる人は偉いと思う。有象無象の住人の中に自分の血肉を削ったものを差し出すことって、並大抵の勇気がなかったらできない。

 

 私が「えっ」と思うのは「批評する側」の、ともすれば横柄で傲慢なレスの数々だ。まだ該当スレは良心的な傾向にあるのだろう、たぶん。「特攻した側」はそれなりの決意も固めて出したのだろう。前述したように“ともすれば横柄で傲慢”というのも、おそらくは私だけの心の問題だろう。でも。

 胸糞悪い。わかってる、これは私の心の問題だ。それでも胸糞悪い。

 

 批評やアドバイスする側は様々なことを書く。

 リンクされたアドレスに飛ぶと「あー、なるほどなあ」と思う作品もある。

 でもさ。

 ここまで他者の作品を的確にダメ出す人たちって、本当にマイナーに甘んじている「だけ」の立場の人なんだろうか?

 文章作法がどうの、ストーリー展開がどうの、キャラ設定がどうの、描写が足りない、読みにくい……云々と指摘してるけれども、彼らは「爆死覚悟で作品を突っ込んだ」人よりも、エネルギッシュでアクティブで胸キュンで爽やかで感動で涙と笑いに満ち満ちている超大作を完結させているのだろうか?

 仮にそうだとして、ではなぜにマイナー住人のスレにいるのだろうか?

 本当は商業作家なり公募の最終選考まで残った人たちが、素直でお人好しの人間が来るのを食中植物みたいに口をぱっくり開けて待ち構え、鵜の目、鷹の目で住人として息づいているスレなんじゃないだろうか?

 誰かそうだと言って欲しい。でなければ少なくともロムってた私の魂が救われない。

 そこには読み専用の人は、ひとりもいません。本当は商業作家で本屋に行ったら作品が平積みされてる人が九割のスレッドです。そんな風に言って欲しいんだ。

 

 そこで「他者の批評ばかりしていても申し訳ないから」と自作を晒す人は、また勇気や心意気のある人と感じる。少なくとも私は、どちらの立場にも立つ勇気がない人間だ。だって顔のない人たちの中に特攻して、ちょっぴりしかない気持ちをべりべりとへし折られて(しかもそれが一人じゃなくて複数人の可能性が大きい)、それでも「頭の中に生まれたキャラたちに自分の気持ちを載せよう」と完結まで踏ん張る気力なんかない。

 パソコンのモニタの前でボロボロ泣いて、アカウント削除してしまう自分の姿が見えるんだ。

 

 以前に私は「粗悪な日本語の文章なんか読みたくない」と書いたことがある。稚拙ならまだいい、でも粗悪な文章なんか読みたくない。それは誰しも口に出さないだろう。けど、正直言ってそんなもんじゃないの? 誰だって時間は惜しい。そういうことじゃなくてね。

 

 もしかしたら「こんな粗悪な文章ですが読んでいただけますでしょうか」と、スレッド内で晒した人に対して批評や指針を請う人に「おう! 読んだったで!」とでも言いたいのだろうか。万が一、商業作家がそうしてくれるならわかる。公募の最終まで残った人だったら理解できる。っていうか、ぶっちゃけ「ボックス!」を書いた百田尚樹氏や、「武士道シックスティーン」を書いた誉田哲也氏なら嬉しくて鼻血が出るのは間違いない。

 

 余談になるが作家……放送作家なり脚本家も含めて……に「先生」という呼び方をすると、ものすごく失礼なんだそうだ。元々、原稿が遅れる作家を持ち上げて使う言葉が「先生」なんだと。これ、劇作家の菱田信也氏がtwitter上で教えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 


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