本日も愚か者
いや、もう、この歳までコレで来ちゃったんだからしょうがないんじゃないんだろうか? と思っちゃったりもするんだけど(汗笑)。
まあそう言っちゃうと、このエッセー自体が終わっちゃうし。もうちょっと膨らませて書きますか……。
最近また、原稿書く時に「筋肉少女帯」をエンドレスで流して聴いていたりなんかする。
大槻の詞の世界もさることながら橘高のギターや演奏のほうも、パソコンから作られる音楽とはまた違う質感があってホントに好きなんだろうな……と、自分のことながらボーッと考えたりして。
特に、何回聴いても壮絶な迫力を持って心を潰しに来るのは「再殺部隊」「リテイク」の二曲。
いやあ、この世界観を理解したくて「ステーシー」買って読んじゃったよ(泣笑)。
大槻ってそんなに歌うまくないよね(チラッ)? だけどその荒削りで力任せの歌い方が、また気持ちを揺さぶる。
「僕の歌を総て君にやるよ」「境目のない世界」とか、もうちょっとライトだけど「君よ! 俺で変われ!!」は、心がヘタっているときに聴く。
ドロリと溶けて云々、なんて想ってても、なかなか「かたち」にできる言葉じゃないよね。
誰かこんなふうに言ってくれる人いないかなあ。とか、思ったりね。たまにはそういうことがあってもいいよね。
大槻自身のことはよく知らない。
まあ音楽業界なんて、一般人の想定する遥か斜め上の汚さに満ちている。夜の東京某所では「あいつと俺は兄弟」「あいつはユルい」とか、そんなえげつない話題が「おはよう」「こんにちは」「さようなら」のレベルだということも知っている。
ただ、ごくわずかな一言の響きや重みで、人の気持ちを支えたり温めたりできることが可能だと。それが再認識できる自分の愚かな感受性に、ささやかな感謝を思う。