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セクシーな男っていいよね!

 好きな映画……それは拙マイページにも書いてありますが「男たちの挽歌」と「インファナル・アフェア」であります。


「挽歌」は人生の教科書でございます! はい。誰が何と言おうと、あの映画には人生そのものがギチッと濃縮120パーセントで詰まっているんです。


 友情があり、裏切りがあります。栄光があり、挫折があります。でも単に落ちぶれた訳じゃない、落ちぶれた理由は友への真心の行為が失敗したという、誠に泣かせる設定でございます。


(このシーン、植木鉢に拳銃を仕込みながら行くという、あの痺れるほどのシークエンス! ひあああ、もうどうにでもしてえええっとか、本気で悶え死にたくなるくらいカッコいいんですよね)


 そして、兄弟間の愛がある。親が子を許す愛がある。まさに愛とは許しであります。


 たった97分の映画で、ここまで衝撃を受けた作品は他にありません。自分が真に逆境の渦中にある時に助けてくれるもの、それは誇りを同じくする者との絆でもあると思います。


 底辺の真っ只中にある人間が誇りを取り戻していく過程。


 友の為に身の危険を顧みずに、友の弟に対して命の底から言葉をつなぐ男。


 何もかも痺れます。この映画を撮った監督に多大な影響を受けたタランティーノの「レザボア・ドックス」。これも大好きな映画です。


 ストーリーもさることながら、ティム・ロス演じる「Mr.グリーン」がこれまた痺れる。


 何が痺れるかって、「手」です。


 私は自分の手指の形が嫌いなのもあって(これには多少イヤな過去がありますが、まあいいか)初対面の異性は、真っ先に手を見てしまいます。


 どんな形であってもいいんです。就いていらっしゃるお仕事や、生まれついての要素が大きい部位でもありますから。


 ともあれティム・ロス。


 この人がトイレの洗面台で手を洗うシーンが出て来ます。蛇口をひねり、水を出し、手を差し伸べて洗うだけのシーンが。

 何故かスローになります。


 この間合いがタマンナイのです(笑)、いや笑い事じゃなくて、本気でいいんですよね。このシーンが私は大好きです。


 それほど際立って男前じゃないとは思うんですよティム・ロスって。だけど、その手が映るシーンから先、もうハフハフパブロフの犬状態で観ちゃいます。


 そのギャップ。「勘弁して、お願い」って言いたくなります。


 ちなみに日本の俳優さんだと、奥田瑛二さんの手はトップクラスのパブロフ状態を呼ぶ手ではあります。


 そう、どんな殿方でも魅力は落差(ギャップ)にあるのではないでしょうか。


 特に男の人は「顔立ち」じゃなくって「顔つき」端的に言えば「ツラ構え」だと思います。もっと言えば、その人が何を日々に感じていたり突き詰めていたりの「積み重ね」が、ある程度の年齢を過ぎると急に出てくるようになるんじゃないでしょうか。


 以前、病気で入院していた時。テレビはベッドのすぐ近くにあったけど、民放は一切観たくならなかったんです。過剰に騒がしくて。ある日曜日に、ぼうっとしていた折り、NHK教育をつけたら将棋を放送していました。

「他に観る番組がないから、いいか」

 なんて言いながら、観ていたんですけれどもね。 


 その時の解説は谷川浩司さんでした。まったく将棋を知らない私でも、すいすい頭に入るわかりやすい解説で、びっくりした事を憶えています。

 その時に強烈に谷川さんに惹かれました。「一度、間近でお目にかかりたい!」と強く思ったんですね。実際、退院後に何度か将棋イベントに行きましたが、とにかく物凄いオーラです。


 背筋をぴんと伸ばし、穏やかな雰囲気の谷川さんは「谷川先生」と呼ばれるにふさわしい方でした。谷川さんは(私もファンですからお許しいただきたいのですが)決して「顔立ち」だけでは、男前とは言いがたい。でも、そんなものを圧倒してあまりある「日々の積み重ねが醸し出す」「魅力」がありました。

 その時のイベントで建築家の安藤忠雄さんも来られていたのですが、気さくな親しみやすい方でしたよ。なにせ、入場を待っている一般人の間に「ああ、ありがとう。ちょっとごめんね」と言いながら列をかき分けて会場に入って行かれるんですね。あんな方なんでしょうね、普段から。そんなお人柄が伝わる出来事でした。


 あと、私は、ちなみに棋界では木村一基さんと森内俊之さんが好きです(誰も聞いてねえよ、と突っ込んで下さいw)。んもう御二人とも「ギャップ」の魅力が凄い。


 他にも「んあああ! カッコいいよううううっ!」って言いたくなる人はいるんですけどね。俳優さんとか歌手の方とか。それはまた、機会を改めて書いてみたいと思います。


 

 では皆さん、よい週末をお過ごしくださいね。

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