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平凡な第五王子物語

作者: 乾燥したゆで卵

俺はとある大国の第五王子だ。

上にはカリスマ性溢れる金髪碧眼のハイスペック長男、王太子


赤髪短髪でやや脳筋なものの、キレる頭で戦局を束ねる戦闘得意な次男

寡黙でクールな銀髪碧眼、知才に溢れた人物像で、研究一辺倒な三男、こいつの研究や開発は王国にとってかなり役立っている

ふわふわとした飴色の髪に紫目という圧倒的な美貌を持ち、男女問わずたらしこむ魔性の男、四男。芸術家肌で、本人の美貌を無視してもお釣りが来るほどの才能を持っている。


それに対して俺は何も突出したところがない極々平凡な黒髪黒目の第五王子だ。ちなみに末っ子でもある。


まあ何か特徴があるとすれば、実は転生者ってことくらいだ。発揮する機会はほとんどないが。

このことは誰にも話してないし、活躍する機会もないほど世の中…少なくとも大国の中は平和なのだ。貧困層はあっても、明日食うものにも困るほどではないし、治安も福利厚生も充実している。お兄様達と先祖様が頑張ってくれたおかげだ。

前世の日本でもここまでじゃなかったくらいだ


ちなみに前世は日本人として生まれていたが、

そちらの俺でも大差なく平々凡々である。 


俺が普通じゃないのは出生だけ


こんな俺でも、兄達も両親は俺達兄弟を平等に大切にしてくれている。まあ兄弟全員産みの母は違うけど


王妃様が長男を産んだあと、あまりの出産の壮絶さにもう子供を産みたくない!と仰ったそうだ。

そんな王妃様を愛している王様は才能溢れる子女達を側室として4人娶り、子供を産んでもらったそうだ。

そして5人目の側室が俺の母親である。他の方達とは違って、お情けで選ばれたような人だった。だって俺と似てて平凡な人だし。他の側室様達は兄達と似たようなハイスペックさを持っていたし


俺の実母は、産後の肥立ちが悪いことを理由に(勿論表向きの理由だけど)、今実家に帰省して家業の手伝いをして暮らしている。


曰く「あんなきらびやかな人達の中に入れるか!!!!お情けで選ばれた私みたいな人がいれるわけないじゃない!!無理無理絶対影でヒソヒソ言われる!!!」とのことだ。意外と小心者である

 

たまに実母の実家に顔をだすこともあるし、仲は悪い方ではないと思っている


他の側室様方は王城で暮らしているのである。度々王妃様と側室様方がお茶会して談笑しているのを見かけているので、仲が悪い様子は見たことない。

お茶会を通して情勢や流行の情報等を交換しあい、世の為人の為になるように働いていらっしやる。


そんな素晴らしい人達の影響を受けて、兄達も真っ当に育っているのだ。ありがたやありがたや


しかし自分は家族達には気に入ってもらってるけど、周囲はそうもいかないらしい。度々「平凡王子」「穀潰し」「立派な兄達を見習え」とかいうしょーもない嫌味を言われるし。実害はほぼないけど嫌味を言われまくるのは不快である


もしかしたらメイドさん達や兄達が揃って実害を防いでるのかもしれない。確かめたことないけど


俺が王子じゃなく王女であれば、他国や重鎮に嫁がせることが出来るのになあ、と思うことはある。


このまま生きると本当に穀潰しになりそうだし、継承権を放棄して冒険者にでもなってみようかな


※※※


だいぶ渋られたけど、可愛い子には旅をさせよとかなんちゃらで、身分を偽って冒険者になることにした。


姿も隠そうかと思ったけど、特に有名でもない第五王子の顔なんて市政に知られてるわけがないからそのままでいいよとOKをもらえた


冒険者になってしばらくたち、Cランク冒険者として活動している。


そんな俺が他国のお姫様に見初められ、婿入りするのはまた別の話である




いつ続きを投稿するかは未定

気が向いたら書く

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