ガンコ社長が女子社員を尾行する話
「社長」
伊集院茜くんが話しかけて来た。
「今日、私が営業車のプロボックスで幹線道路を走ってたら、黄色いスポーツカーに左側から凄い勢いで抜かれたんですよぉ〜」
「黄色いスポーツカー……?」
見ていたスマホの小説投稿サイトから目を離すと、俺は少し考え、聞いた。
「もしかして……仮ナンバーつけたRX-7か?」
「ええ、その通り」
伊集院は栗色の髪を揺らしながら近寄り、俺に耳打ちするように告げた。
「あれは苧環さんでした、間違いなく」
いい匂いがぷーんと俺を包む。この女は本当にいい香りがする。ちょっとクラクラしそうになるのを耐えながら、俺は顔に威厳を湛え、彼女に言った。
「わかった。ちょうど夕方から苧環を連れて新車の大型トラックを引き取りに行く予定だ。その時に厳しく言っておく」
「ガミガミ言ってあげてくださいね」
伊集院が頼もしそうに、色っぽい目で俺を見る。
「あの子、本当にダメすぎるんだから」
俺の名前は熊田豊、54歳。自動車の陸送を行う会社『株式会社クマライン』を3年前に立ち上げ、今や5人の従業員を抱える社長様だ。親しい人からは『クマラー』と呼ばれている。笑顔がクマみたいに可愛く、筋肉ムキムキのレスラー体型だからだな。実際、若い頃はレスリングをやっていたので、喧嘩は超強い。
さて、問題となっているのは苧環一美26歳。俺が抱える5人の社員の中でも飛びきりのダメ社員だ。汚ぇオレンジ色に染めたモップみてぇな頭にインテリ気取りの丸い黒縁メガネをかけた、性根の腐った不真面目女だ。
コイツは前に運送会社でドライバーをやっていたが、トラックの燃料タンクから燃料を泥棒していたらしい。その頃自家用車にクリーンディーゼルのSUVに乗っていたので、会社から盗んだ軽油を自分の車に移し換えてタダで乗り回し、悪い笑顔を浮かべていたということだ。
俺は知人に頼まれて、契約社員の形でコイツを引き取った。車が好きなのでウチの仕事が楽しそうだが、今のところ俺はコイツを正社員にしてやるつもりはない。悪い心を善良に入れ替えて、土下座しながら『正社員になりたいです』と俺に頼み込んで来るならまぁ、考えてやらんこともないが。
今日は取引先の板金会社に新車の大型トラックを引き取りに行く。ドライバーを俺が車で送り、そいつに大型トラックを乗って帰らせ、とりあえず今夜はウチの車庫で預かり、明日の朝に港へ持ち込む算段だ。
ウチのドライバーで大型免許を持っているのは二人だけ。本当は男性社員の龍田に頼みたかったが、生憎今日はオークションの仕事に行っている。もう一人の大型免許取得者がよりによって苧環だった。
「おい。お前、今日、下取りのRX-7を中古車販売店へ乗って行ったんだよな?」
助手席の苧環を睨みつけながら、俺は聞いた。
苧環は無言でスマホをいじっていたが、俺が聞くとなぜか顔をぱあっと輝かせ、オレンジ色の髪を揺らしてこちらを向いた。
「あっ、はい! あれ、外見はボロっちぃけど内燃機関良好でとっても楽しかったぁ」
小学生みてぇな喋り方。何が『楽しかったぁ』だ……。
「伊集院がな。お前に左側からバカみてぇなスピードで抜かれたと言ってたぞ」
「あっ。そうなんですか? 気がつかなかった」
しれっと言いやがる。
「ウチは暴走族を雇う会社じゃないんですよ」
引いてることを示すため、わざと丁寧な言い方をしてやった。
「真面目にお仕事する人じゃないと俺が判断したら、いつでもクビにさせてもらいます」
「だってあのFD(FD3S、最終型マツダRX-7の型式名)、すっごい快調だったんだもん。ロータリーサウンドも『ルォン、ルォン』って楽しくて。だからつい、アクセル踏みすぎちゃったかも」
俺はハァ〜と溜息をつく。
「ウチの仕事はレースじゃないんです。……遊びのつもりなら出てけ」
「っていうかあたし、左車線ずっと走ってただけですよ? 伊集院さんが左側空けて延々右側走ってるのが悪いんじゃないですか?」
チッ。痛いところを突いて来やがった。
確かにその通り、自動車はキープレフトするべきだ。善良な俺様はルールを守らないヤツは嫌いだ。
しかし伊集院と苧環では日頃の行いが違う。違いすぎる。伊集院のミスは大目に見るが、テメェのミスはとことん問題にしてやる。
「つーかウチの車を抜いたことぐらい気づけよバカ! どんだけ前しか見てねぇんだ!」
「プロボックスなんていっくらでも走ってるからいちいち気にしてないです」
ああ言えばこう言うだな。こういう屁理屈女は見た目を攻撃するに限る。
「お前、その髪、黒くしろ! なんだその汚いオレンジ色は! 赤カビみてぇだぞ!」
「脱色するのがめんどいんで、明るく出来ないんですよ〜」
「明るくしろって言ってんじゃねぇんだ! みっともねぇから黒くしろって言ってんだ!」
「オレンジっていうより銅線の色みたいですよねー……。よし、脱色しよう。髪、痛むかなぁ」
「見た目が不真面目な社員はいりません!」
「伊集院さんだって栗色じゃないですか」
「彼女は上品だからいいんです!」
「龍田さんなんてドギツい金髪ですよ?」
「うぐ……!!」
龍田の野郎。俺に二の句が継げないような髪色しやがって。恨むぞ。
その時、ちょうどその龍田から電話がかかって来た。俺は善良なのでハンズフリーで受ける。
『社長……、すんません。事故しました』
「なんだと?」
『オークション会場内で出品車の大型をバックさせてて、後ろにあったトラックにぶつけてしまって……』
「……君は確か、前に勤めていた運送会社では無事故だったとか言ってなかったかね?」
『はい』
「でもウチの会社では事故するんだね?」
『すみません……。気をつけていたんですが……』
「それはつまり、ウチの仕事をバカにしているということかな?」
『いっ……、いえっ! そんなわけじゃ……』
「君には失望した。髪を金色に染めてたりするからそんなことになるんだ」
『すみません。それで……あの……車の破損部分を写真に撮って送ったらいいですか?』
「君、明日から来なくていいよ。とりあえず辞表を書いて提出してくれ。あと修理費用は全額お前持ちな」
そう言い渡すと俺は電話を切った。会社の保険なんか使って修理してたまるか。等級下がったら保険料上がっちまうだろうが。
「え……。龍田さん、クビなんですか?」
びっくりしたような顔をして苧環が聞いて来るので、ニンマリ笑って言ってやった。
「僕はこの通り、厳しい人間なんですよ。お前みたいな出来損ない人間を雇う優しさももちろん持ち合わせていますが、何かあったらすぐにお前もクビにしますから覚えておいてください」
苧環はビビったようだった。何も言わなくなり、またスマホをいじり始めた。
対向車線で事故をしていた。暗くなり始めたバイパスがパトカーのランプで赤く染まっている。左車線でバカがバカにオカマを掘り、みんなの迷惑になっていた。悪い人間だから事故をするんだ。俺みたいに善良な人間になれよな、君達。
「見てくださいよ、クマラーさん。ピカピカのメッキバンパーつけましたよ、カッコいいでしょ?」
ヒラタ板金の社長がそう言って、自慢げに新車の大型トラックを見せびらかす。確かにカッコいい。紫ラメの泥除けもいいセンスだ。
「では、お預かりします。明日の朝に港まで持って行かせますので。今夜はウチの車庫で保管させて頂きます」
「おや?」
新車のまっさらなプレートに仮ナンバーを取り付けている苧環を見て、ヒラタ社長が言った。
「女性ですか。ちょっと心配だな……。クマラーさんとこの社員ですから大丈夫とは思いますが……彼女、腕は確かですよね? ぶつけられでもしたらたちまち修復歴有りになって、値が大分下がってしまいます」
「大丈夫です。ウチの社員は全員無事故を誇りますから」
本当は今日それに傷がついたんだが、そのことは言わなかった。まぁ、明日には龍田の野郎、ウチの社員じゃなくなるからな。そうなったら本当の事実になる。
苧環は素行は悪いが意外なことに事故がない。事故ってくれたらクビにでもしてやれるのに。
苧環が準備を終え、大型トラックのキャビンに乗り込んだ。シートベルトを締めているところに注意してやる。
「お前、右車線を走るなよ? 飛ばすんじゃねぇぞ? 大事な商品車の、しかもピカピカの新車なんだからな?」
「私は基本左しか走りませんよ」
しれっと嘘を言いやがる。RX-7で飛ばしてたヤツが。
「あと、危険そうなら止まれよ? タイヤ擦るなよ? 信号無視すんな?」
「はいっ」
にっこり笑って素直なフリの返事しやがった。俺が目を離した途端に暴走始めるつもりだ。どうしてくれよう……。
その時、俺はいいことを思いついた。
「苧環」
俺もにっこり笑って、言った。
「俺はちょっとすることがあるんでな。先に帰っててくれ。4番の枠にバックで停めておいてくれたらいいからな」
「わかりました」
苧環が大型トラックのエンジンを始動させた。ライトを点け、ヒラタ社長にぺこりと心の籠もっていない一礼をすると、動き出す。乗って来た社用車の中から俺はそれをじっと見ていた。
ヤツが左折で出て行くと、俺も車を発進させた。
距離をとって苧環のトラックの後をついて行く。
フフフ。テメェの運転ぶり、密かに後ろから見ていてやるぞ。伊集院のプロボックスを抜いたことにも気づかないぐらい、周囲の見えてない鈍感な苧環のことだ、俺が尾行していることになど気づくはずもあるまい。
バイパスまではあまり広くない片側1車線道路を走る。80mの距離を取り、俺は後ろをついて行った。
苧環は制限速度程度のペースでゆっくり走っている。フフ……。道が狭いから怖いんだろうな。緊張しながら運転している顔が見えるようだ。
尾行しながら俺は『しまったな』と思っていた。往路の車の中で苧環がRX-7で左側からブチ抜いたことの言い訳に『伊集院がずっと右側を走ってるのが悪い』とほざいていたが、あれに対してこう言ってやればよかったのだ。
「どうせお前も延々右側走ってたところ、前に伊集院が真面目に制限速度で走っているのにつっかえて、ムカついて車線変更して左追い越ししたんだろう」
そうだ。そうに違いない。
アイツが善良にキープレフトなどするわけがないのだ。
もうすぐバイパスに出るぞ。片側二車線になったらアイツはどうせ延々右側車線を走り出すに違いない。右側のほうが楽だからとか自己中な考えでな。
そうしたら俺は電話をかけてやる。『実は今、お前の後ろを走っているんだが、なぜ右側車線を延々と走るんだね? みんなの邪魔になってるじゃないか。自分は左側しか走りませんよとか言ってたの、あれ、やっぱり嘘だったんだな?』と言ってやる。
フフフ。言ってやる。
片側二車線のバイパスに入ると、まんまと苧環は車線変更し、まんまと右車線を延々走り始めた。
プププ。
やっぱりこういうヤツじゃないか。
俺はニコニコ笑いながらスマホを取り、善良にハンズフリーで電話をしてやった。
『はい』
とぼけた声で電話に出やがった。
「苧環くん、お疲れ」
『お疲れ様です』
「どうだね? 新車のトラックは? 快調かね?」
『快調ですよ』
「今、バイパスに乗ったあたりかなぁ?」
『はい。バイパスを走ってます』
「まさか右車線を延々走ってたりしないだろうねぇ? 車はキープレフトなんだが?」
どんな言い訳をして来るだろう? 嘘をついたら明かしてやろう、俺がすぐ後ろを走っていることを。フフフ、さぁ、何か答えてみろ。そんなことを考える暇もないほど、すぐに苧環は言った。
『右車線ずっと走ってますよ』
バカだ(笑)
そう言えばコイツ、バカがつくほど正直なんだった。前の会社で燃料泥棒をしてたというのも、コイツの口から直接聞いて知ったんだった。あの時アイツはまるで自慢するように自分が犯罪者であることを告白した。今もそうか。自分の不真面目ぶりを自慢したいのか。
「ほう~?」
俺は言ってやった。
「俺の言うことを聞かないのが偉いと思ってるんだね? 私は『右側車線を走るなよ』と言いましたよね? 君は社長の言うことなんか聞かないのがカッコいいとか思ってる人なんだ? へぇ、そうかぁ。龍田に次いで、君も……」
『来る時に事故やってたんで』
俺の言葉を遮るように苧環がそう言い、俺ははっとした。
そう言えば来る時にこの先の左側車線で事故をやっていた。暗くなり始めたバイパスがパトカーのランプで赤く染まっていたんだった。
見ると左側車線が既にぎゅうぎゅうに詰まり始めており、急ブレーキを踏んでいる車もいた。苧環め、それを避けているということに、咄嗟にしやがった。畜生、タイミングが絶妙だな。うまい言い訳を作られてしまった。
「あっ……、ああー……ははは。ああ。そうだったな。事故やってたもんな」
俺は歯噛みしながら穏やかな声を作って言った。
「気をつけてくれよ? 事故のないようにな」
『了解です』
勝ち誇ったような声で電話を切りやがった。ムカつく。
バイパスを降りると流れの速い幹線道路だ。
スピード狂の苧環が一体時速何キロ出すのか、俺はワクワクしながらついて行く。
法定速度のところを苧環はきっちり法定速度の60km/hで走った。
片側3車線だが数キロ先で左車線が消えるので、大抵の車は真ん中か右側をずっと走る。苧環はまるで気を遣うように一番左を走っていた。
急な加減速もなく、前と余裕のある車間距離をとって、後ろが詰まらないようにスムーズに走って行く。
こんなはずはない。
何かがおかしい。
もしかして……俺が尾行していることに気づいてやがるな?
辺りはもうすっかり暗い。それを利用して、俺はガソリンスタンドに入るふりをして左ウィンカーを出すと、ライトを消し、スタンドは利用せずにすぐにまた道路に出た。忍法闇隠れの術だ。苧環のバカは簡単に騙され、俺がスタンドに入ったものと勘違いしていることだろう。フフフ。54歳の知識と経験を舐めるな。こういうテクが使えるのも俺様のデキるところなのだ。
幹線道路から県道へ左折するところで苧環が交差点に進入するなり信号が黄色になった。離されてはいかんので俺はアクセルを踏み、そのままでは急ブレーキになるので構わず赤信号を無視してついて行った。教習所で習ったはずだが、急ブレーキを踏んで追突されるよりは赤信号を突っ切ってしまったほうがいいのだよ。フフン、俺は善良だ。
県道に入ってしばらく行くと、苧環の直前で信号が黄色に変わった。停まろうとすれば急ブレーキになる。アイツのことだから間違いなく突っ切って行くだろう。
チッ。まぁ、離されても追いつけばいい。俺が速度を緩めていると、目の前に大型トラックが停止しているのを見た。苧環の乗る新車のトラックだ。
ほう。
さすがはヒラタさんの仕上げた車だ。
よほどブレーキ性能がいいんだな。でなければあそこから何のショックもなしに停車できるなんて、あり得ない。
少なくとも苧環の運転テクニックなどではあり得ない。最近のトラックは凄いんだな。へぇ、ほう。
苧環はその後もずっと左車線を走り、遅い車に追いついたらゆっくりと車線変更し、サッと追い越すとすぐにまた左へ戻った。
原付バイクが左後ろから来ていたら巻き込まないように左側を詰め、右折待ちをしている対向車と微妙な距離があれば一瞬ライトカットして先を譲る。
うん、完璧な安全運転だ。俺は気持ちがよくなって、思わず微笑んでしまった。
……はっ?
いや待て待て! やっぱりアイツ、俺の尾行に気づいてやがるんだ!
しかし気づいていたとしてもこれほどの安全運転、簡単に出来るものではない。日頃意識的な運転をしているのでなければ……
いやっ! マグレだ! たまたまだ! もしかしていつの間にか運転手が伊集院と入れ替わってるんじゃないか?
そうこうしているうちに会社の車庫に着いてしまった。
苧環の運転は何も問題がないどころか、加点すべきところが多い、素晴らしい運転だった。
俺は愕然としながら、つい呟いてしまった。
「満点だ……」
いや、100点満点なら120点だ。譲るべきところでは譲り、譲ってはかえって危ない場面では意思表示をして先に行っていた。
苧環が安全確認をして頭を振り、ハザードランプを点滅させ、車庫に向かってバックを始める。
それを俺はライトを消し、少し距離を置いて見守った。
待て。
この後進の時が要注意なんだ。ヘタクソは大概バックの時に事故をする。
縁石にタイヤを擦るか、左側の注意が不足していてケツをぶつけるか。
大体アイツ、まっすぐに一発で入れられるのか?
事故すんなよ? 事故すんなよ?
ピカピカのバンパーぶつけて全額自費で弁償しないといけない事態とかにすんなよ?
ジリジリしながら俺が見守っていると、バックしている苧環のトラックの後ろを、乗用車が横切った。
「あっ!」
俺は思わず声が出た。ガッツポーズも作ってしまっていた。周囲の見えていない苧環が乗用車が後ろを通っていることに気づいているわけがない。ぶつかる。
「新車で事故りやがった!」
語尾に草を生やして俺がそう叫ぶ目の前で、しかし苧環はゆっくりと停車した。乗用車を先に行かせ、またゆっくりとバックを開始する。
ノロノロと4番の枠に一発で停めた。苧環が運転席から降りて来る。
俺は見られるのも構わず、すぐに後をついて入り、車を定位置に停めた。
「お疲れ様です」
苧環は俺が後ろにいるのをわかっていたように、無表情で頭を下げた。仮ナンバーを外し、袋に仕舞い、手袋を脱いでいる彼女に、俺は言った。
「テメェ! 今、危なかったよな? バックで入庫する時、後ろを空けすぎだ! 乗用車が通れるような隙間を空けちまうからあんな危険なことになるんだ! それぐらいわかれ!」
「あっ、すいません。思ったより空きすぎちゃって……」
「たまたま何事もなかったらいいけどな、新車に傷つけてたらお前、クビにしてたとこだぞ! 気をつけろ!」
ペコペコ頭を下げる苧環に背を向けると、俺はニンマリと笑った。
満足していた。俺の教育がいいから苧環ごときでも120点の運転が出来るようになったのだ。そう考えて、すべてを納得していた。
そして最後の最後でスッキリさせてもらった。マグレで事故にはならなかったが、やはり苧環は俺の思っていたようなヤツだと再認識できた。
いい気分になれた。結果よければすべてよし、だ。
さぁ、帰ってビールを飲みながら、小説投稿サイトで小田マキさんの素晴らしい作品でも読もう。
俺の世界はいつでも正しく、善良であらねばならんのだ。