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短編

縁切寺

作者: 見伏由綸

あるところに、少女がいた。

恋に恋するお年頃で、クリスマスに告白されて男の子と付き合った。

男の子には、仲のいい同性の親友がいて、毎日一緒に過ごしていた。

デートの前にも親友と会って、デート中も親友の話をする男の子を見て、ああ私、いらないや、女の子はそう思った。

女の子は理由を告げずに、男の子に別れを告げた。

男の子は悲しかったが、女の子の言葉を受け入れた。

女の子は、その足で縁切寺に行って、男の子との縁を切ってくれるよう願った。

しかし、その後いつまで経っても、女の子はそのお寺にお礼をしに行かなかった。


男の子は、女の子と別れてとても凹んでいたが、だんだんと立ち直っていって、いつしか女の子のことを忘れた。

女の子は、メールもLINEも年賀状さえも返信できなくなって、どんどん友達と家族と疎遠になって、いつしか一人ぼっちになった。


今では誰も覚えていない女の子のことを待ち続けるのは、ただ一軒のお寺のみ。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。

願いが叶った時は、お寺にお礼にいきましょう。

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