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私のペースノート  作者: 眠音イビキ
1/2

LEG.1 NEBOU スタート

SS.1


智哉(ともや)...』


私は壁に背つけると、智哉の大きな手が「ふわり」と静かに壁に添えられた。

「壁ドン」ならぬ「壁ふわ」?

そんな事を頭に浮かぶか否や優しい声で


真代(ましろ)...』


なにこれ...

え、こ、これって、えーぇ~


智哉の唇が私にクローズアップしてくる...(ドキドキ...)


も~ダメ~...(ドキドキドキドキ...)


『"真代!!"』


ふぇ?!


そこには智哉でなく、定番中の定番「呆れてキレ気味のママ」通称『アキレマ』が立っていた。


『いつまで寝てるの!!朝ごはん食べる暇あるの?お味噌汁位は飲んでいきなさいよ?暖まるんだから。』と言い部屋をリズミカルタタタタと出ていった。


私はあと5分寝たら智哉と...と時間を確認するためスマホを見た


え、電源落ちてる...


もぉー最悪...


私はようやくエンジン始動した


『ママー!!今何時ー?』


「7時20分よ!!」と返ってきた。


毎度の事だけど私はスカートのファスナーにYシャツを挟め、リボンは首に巻いただけで、階段を掛け降りた

(1m左ヘアピンカーブ)

私は階段の手すりに左手を添え綺麗なコーナリングで廊下に出た!!

(1.5m右90°1m左90°カーブ)

と狭い廊下を駆け抜け洗面所にたどり着いた。


これはヤバい!

凄まじい寝癖。シャンプーなんてしている場合じゃない


ブラッシングに力が入り、髪の毛が数本「ブチブチ」と聞こえたけど、それどころではないのだ。


顔を洗い、髪を雑に束ねリビングに向かった。


そこにはラップをされた朝ごはんと温め直されたお味噌汁。


『ママごめん!!』あちっ


少し熱かったお味噌汁を飲み干し『パパはもう行っちゃったの?』聞いた

「今日は1時早く出勤したわよ」と返ってきたけど私は聞いてない。ただ(マジかー)とおもっただけ


『ママのモバイルバッテリー借りるねー!!』


『真代!!ダメよ!!』との声も聞かずに私は玄関を飛び出して行った。


**********


SS.2


私の家から学校まではそんなには遠くないのだけど、最短コースの抜け道があった。

でも、高校生になってから通るのは初めてだった。


久しぶりな秘密の抜け道を走り出した。


私は心の中で(あと10m走ったら交差点を右)と呟き走る。

交差点を曲がると階段のが見えてきた。

小学生の時は手すりを滑り台のようにして遊んだ。


『いっちゃえー!!』


私は手すりにお尻を乗せ滑り出した。


『わわわわー!きゃー!!』


小さい頃の記憶とは裏腹にとてつもない恐怖が襲って来たけど、

浴びる風が、私の鼓動が、ひきつる顔をとは裏腹に口元はニヤケる。


(最後はジャンプしたはず?)


まさにジャンプした...

鳥になった...


なんて場合じゃないマンガじゃないけど華麗に着地。カメラにどや顔したい気持ちになりつつも再び走り出した。


(5m先はフィニッシュだ!)


息切れしながらも、全力疾走したのなんて高校入って初めて。


訳の解らない高揚と達成感が私を満たした。校門前。


『1ーBの瀬川 真代さん止まりなさい!!服装チェックです!!』


『ちちょー!!中川先生!!せめて校門通してからしてください!』

私は生活指導の中川先生に停められた...言いたいことはわかるのよ先生...


『何言ってるの!!瀬川さん?常習犯を見逃す警察は居ないでしょ?』


という中川先生の笑顔は怖かった...

(初めて息切れしながら来たじゃん...)

心の中で反論


『お!?マッシロが捕まってるぞ?というか誰かに襲われたあとか?』

『うるさい!!マックロ!!』

悠々と閉門ギリギリに入ってきた「黒部(くろべ) 心愛華(みあか)」仲良しの女の子。ちょっと何でもズバズバ言う怖いやつ。


『黒部さんはギリギリセーフね。早く教室に行きなさい。』


『はーい。先生。ちょっとマッシロ。スカート水色の線入ってるぞ?てかパンツ見えてるし(笑)お前ホント草だよ~』

と笑いながら歩いて行った。


『あら、ホント。瀬川さん何してきたの!?』


私はスカートが手すりの摩擦で穴が空いていた。

『せんせーい!!助けて~』


私は恥ずかしさと、ヒリヒリするお尻に負けた。


**********


SS.3


生徒指導室で運動着に着替え、中川先生と職員室の担任の佐藤先生の前に、やって来た。

佐藤先生はまだ30歳だけど立派なオデコをしている先生だ。

超イケメンなのに勿体ない。ウィッグでもしたらモテるに違いない!そんな佐藤先生の前に来た。

『では容疑者(常習犯)の引き渡し、完了。佐藤先生逃がすんじゃないわよ?』


内心「べー!!」と舌を出し、メスライオン(中川先生)を見送ったその時


『シロ~お前な?尻にペンキ塗って学校きたんだって?』

『違います!』私は即答した。

私の視界はお侍のようなオデコ

見下ろすとイケメン

怒りたいけどニヤケる。


『教室でクロが言ってたぞ?シロは笑いを教室に運ぶ神だってな。中川先生に逮捕されて良かったな?』と中川先生に聞かれないように私にオデコを近づけて小声で話すイケメン。


(もう私を解放してくれ!)と私はイケメンを眺めて耐えたのだった。


こんな風景は日常茶飯事で、周りの教師達は慣れた風景に気にもしない様子だった。


『はぁ...』ため息ついて『よし!』と目をキリリ!として私は教室に入った。『はよん!!』


クロはイキイキとした目で私をみると、開口一番


『女神よ!降臨ありがとうございます!!』


と片膝を付きかしこまった礼をした。

それに合わせてノリの良い生徒も片膝を付き『ありがとございます!』と合わせる。男女問わずだ。


『皆に今日も善き一日を...』と右手を方胸に左手をクロの肩に乗せると、一同大爆笑であった。「そんなに面白くないだろ?」と心で呟き席に着いた。


ふと顔を見上げると、智哉...と目が合い、ニコっとする表情に夢の智哉の唇を思い出し顔が火照り胸が熱くなった。


て言うか早く授業始まれよぉ~



思いつきで書き始めたのでめちゃくちゃですが、次回も気になる方は宜しくお願いします。


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