表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

最後だったら

作者: 甲陽

初の短編を投稿させていただきます。

「テレビで見たんだけど今日で人類は終わるらしいよ。」


液晶画面曰く3月20日が人類滅亡の日らしい。人類は何度滅亡を迎えたことか。


へぇ。と僕は返す。


「あまり信じてないんだね。じゃあさ賭けをしよう。どうやって滅亡するか。当たった方が…」


滅亡したのなら意味がないじゃないかと楽しそうに喋る彼女に僕は被せるように言う。


「確かにそうかも。じゃあ2人で最後まで生き延びようよ」


普段と変わらない顔で何気なく彼女は語る。隕石が降るのか彗星が爆散するのか太陽が落ちるのか。それとも宇宙人が攻めてくるのか。君はどう思う?僕は聞いてみる。


「私は隕石が降ってくると思うな。みんな一斉に死んでしまうね」


少し悩んだ後そう言う。これもやはり明日も明後日にもある様な雰囲気をしていた


「みんな一斉に死ぬならさ、もう今から好きな事だけやりたい事だけしていようよ」


少しグイと寄ってきて私に囁く。


人類最後の日、液晶画面の声と吐息だけが響く部屋で過ごすことになるのだった。


すやすやと眠る彼女の横で私は目を瞑り考える。


明日のご飯は何にしようか。

閲覧ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] マヤの予言ネタですね。コロナの時期とかぶったので、ネットで少し騒いでましたが。 できれば3月20日前に投稿したら良かったかも。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ