XX セブンスターオンライン一部設定公開2
ゲームとしての設定の公開第二弾です。
この内容を読まずとも本編はわかるように書いていくつもりです。
また、本編との意図しない矛盾が発生した場合は修正することがあります。
※24話投稿の際に作り直した内容となるため、それ以前とは齟齬がある可能性があります。
◎ヘイムスラグ
いわば『この世界』を意味する言葉であり冒険の舞台となる大地。
この世界には魔物が跳梁跋扈し、未知がそこかしこに転がっている。
旅人として各地を放浪していたその人物は好奇心を胸に不可思議な力を授けるという大神殿を訪れた。
◎始まりの街・聖地『ブラディニア』
美しい木々が乱立する森に囲まれ、中心には巨大な聖樹が聳え立つ聖地。
物語はとある旅人が大神殿にて冒険者としての祝福を受けた直後から始まる。
祝福された者たちが求められるのは未知なる世界に繰り出し知恵と力を高めて行くことだ。
祝福の力が成長することによって聖樹はより大きな力を宿し、それによって自身が扱える力も増えていくのだという。
その過程で人を助け、異変を調査し、魔物に蹂躙される人々を救うことがより良い結果を与えるであろう。
まずはこの街で未知なる土地を冒険するための手引きを学ぶと良い。
大神殿や聖樹、冒険者互助組織の本部といった重要な施設も多く初心者から上級者まで多くのプレイヤーが集う街。
聖樹の影響もあり周辺の魔物は弱く、数も多くないため不慣れな冒険者の訓練の場ともなっている。
それだけでなく傷を癒す水薬の材料や基本となる初心者用の武器や防具に使われる木材や毛皮なども入手がしやすい。
また、周囲の森は複数のダンジョンとして区別されており、基本の傷薬以外の水薬の素材となる薬草・キノコ・昆虫などの採取もできる。
その他にも『錬金術』が解放されたプレイヤーにとっても価値のある消費アイテムや染料などの素材、革などの強化に使用するアイテムなど幅広い素材も入手することができる。
大神殿では冒険をサポートしてくれるパートナーNPCを目覚めさせることもまた忘れてはいけないだろう。
☆順路迷宮
過去には安全であった街道は長い年月と魔の浸食によって危険が増してしまった。
特に街と街を繋ぐ道の上に出来上がってしまった異質な空間の事をヘイムスラグでは順路迷宮と呼ぶ。
多くの冒険者はこの場所を避けて進むことはできないだろう。
なぜなら、その道こそが最も安全な道程であり、未開の道行きは侵入することすら困難なのだから。
→順路迷宮1 『迷いの森』
ブラディニアと王都を繋ぐ道を塞ぐ深い森。
方向感覚を迷わせる魔花が咲き誇り、その匂いに誘われて魔物と化した昆虫が立ち塞がる。
しかし、聖樹の影響もあって数は多くなく耐久力も低い相手ばかりだ。
それでも毒を持つ敵や空を飛ぶ種類も居るため解毒薬の使用や攻撃の当て方をきちんと理解していないと通過することは難しいかもしれない。
思うように攻撃することが難しいのであれば、単調に直進して攻撃してくる敵が多いために近接戦闘が可能な戦技特型へと変更することも視野に入れると良いだろう。
◎二番目の街・王都『ヴァルトナ』
火の神が眠ると言われるヘルム火山の麓に位置する巨大な城を中心とした城塞都市。
多くの兵力を有し騎士の育成や人材育成を行い各地へと還元することがこの都市の大きな役割の一つである。
そのため研究都市としての側面があり、道場や研究所、学舎が複数あり独特の雰囲気が漂っている。
初めて訪れたプレイヤーは戦技特型と術理や術技の使い方を深く学ぶことができる。
また商業組合の本部が存在し商会を介することで見知らぬ冒険者とも物資の取引を行うことが可能となる。
荘厳で豪奢な巨大な城を中心とした城塞都市だがプレイヤーが侵入できるエリアは限られている。
研究都市という設定からかスタイルに応じて特定の道場や研究施設、訓練場を訪れることで新たな術理や術技を習得できることもある。
アップデートによって戦闘関連の項目が修正・追加された場合もこの場所で確認・練習・習得ができるので再訪する機会も多くなる。
それ以外にも『錬金術』と同時に実装された火山ダンジョンでダイヤモンドやルビーなどの宝石系アイテムが入手できることを知っておくといいかもしれない。
これらの素材は武器防具などの作成物に特殊な効果を付与する際の素材として多く必要となるために足を運ぶプレイヤーも多い事だろう。
それ以外の特殊な施設としては『温泉』の存在がある。
入浴は特殊な効果こそ無いものの温泉卵や浴衣など関係する特殊なアイテムが販売されている。
※初めて実装された大規模ボス、『天を覆う灼熱の炎』は魔に侵された火の神を鎮めその加護を取り戻すといった内容である。
→順路迷宮2 『地下水道』
ヴァルトナへ流れ込む地底河川を整備した半自然、半人工の地下水道。
一部を整備されているとはいえ、自然に形成され入り組んだ洞穴へ一度迷い込んでしまうと住み着いた魔物たちに盛大な歓迎を受けることになる。
また魔物の数を減らすために仕掛けられた罠の数々はきちんと避けていかなければ冒険者にも牙を剥くということを忘れてはならない。
この迷宮で最も注意しなければならないのは水路の中、あるいは水路を挟んだ遠隔地から一方的に攻撃してくる魔物たちの存在だ。
彼らは接近することを許さず、迷いの森ではほとんど目にすることのなかった遠距離からの攻撃を仕掛けてくるため対策を考えなければならない。
術理や射撃に長けた仲間の存在は大きな一助となる反面、接近された時の対応を考え部隊の編成を考えることが重要となる。
◎三番目の街『ブレベルナ』
風車が立ち並び初めて訪れた人々が目を奪われる様な金色の絨毯が敷かれたかのような小麦畑が広がる大穀倉地帯の街。
多くの食料の生産を担っており、小麦の他にも野菜や果実といったものから畜産によって肉類や卵なども特産と言っていいだろう。
しかし、広い土地を護り人々の糧を育むためには迅速に対応できる相応の戦力というものが必要になる。
魔物の襲撃を予見するために発展した占星術の習得は望むことができないが、武具の生産を手助けするために生み出された錬金術を身に着けることができれば大いに冒険の手助けになるだろう。
この地で錬金術の初歩を習得したのであれば、今までの道のりを振り返り素材となるものを考えてみるのもいいかもしれない。
そうして一新され強化された装備と過程で得た経験はこの先険しくなる道筋を切り開くために役立つものだ。
さらに高度な錬金術を学びたければ王都を再訪することも忘れないように。
かつては閉ざされていた錬金術研究所の門戸も心得を身に着けた今ならば開いているのだから。
プレイヤーが三番目に訪れる事になるブレベルナではアイテムのクラフトが解放される。
アイテムの取引や作成したアイテムの見た目を変える方法を覚えるためにも一度ヴァルトナへ戻るといいかもしれない。
この街の周辺はフィールドが広く、敵が群れで発生するためレベルの足りていないプレイヤーは新たな装備の素材を集めると共にキャラの育成も行うと効率的だろう。
戦闘する際には視野を広く持ち味方の連携を意識して立ち回ることで効率良く敵の数を減らしていくことで安定して戦うことができるようになる。
錬金術によって作り出せるのは武器や防具だけでなく一時的に能力を上げる特殊な効果のある食事などもあるので上手く利用すると戦闘が楽になる。
それ以外にも特定の属性の効果を低減させる効果などを持つ『お守り』など錬金術で作成できるようになったアイテムは有用性が高いので把握しておくと役に立つ場面が多い。
→順路迷宮3 『白銀の山道』
霊峰・エベルサンを中心にブレベルナの北東を遮るように続く山々の間を抜ける険しい山道。
山脈は一年中を雪に閉ざされており吹雪と魔物によって通ることは難しい。
この順路は踏破を諦められた山道と比較すれば穏やかな環境で山を抜けることができる。
それでもなお吹雪という環境は厳しくプレイヤーの視界と体力を奪い、氷を操る魔物の能力を引き上げてしまう。
魔物が使う攻撃の属性や弱点は共通するものが多いので事前に対策をしっかりと施すことで多少は優位を保つことができる。
この山道が比較的穏やかな理由でもある白銀の竜・アルギュリオンは『捧げ物』を用意して対峙すれば戦闘を回避することが可能だ。
吹雪を操る極寒の白銀竜は仕掛けボスのため普通に戦っても勝利を得ることは難しい。
十分に装備と経験、対策が整った仲間が揃わないのであれば、戦闘を回避する用意をしておく方が無難だろう。
しかし、アルギュリオンとの戦闘に勝利していると特殊なアイテム『白銀のお守り』を入手することができる。
かの竜の支配圏では吹雪の効果を無効化することができるので雪山でのアイテムなどを収集する際には役立つので入手を考えるのであれば十分に準備をして挑もう。
また、このダンジョンにおいて最もプレイヤーを蝕む状態異常の『氷結』は行動阻害と一部技能の使用不可だけで行動不能にはならないので治療薬で対処することが可能だ。
◎四番目の街『レーロイト』
喧騒と活気に溢れる暑苦しくも陽気な山間を彩る鉱山街。
武器や防具の作成が盛んに行われており、優れた鍛冶の腕を持つ職人も多く、優れた武器を得るために多くの武人が訪れる。
異国から訪れる強者も多いため、彼らとの交流は今までとは異なる技術を身に着けることも可能となるかもしれない。
それ以外にも職人たちの技能は全てを習得することは叶わないとしても、錬金術として生かし応用する足掛かりを得られるだろう。
鍛冶や彫金の技術を錬金術で応用する方法を理解したのならば、今までに手に入れた素材を見直して新たな物を作るのもいい。
けれど、そうするよりも早く新たな技術に必要となる鉱石を入手するために周囲に広がる坑道の迷宮へ足を運ぶ必要があるだろう。
魔の気配に迷宮と化した暗く深い地の底の迷宮は人の侵入を拒むが今までの経験を生かし暗闇の中へ挑んだ者だけが新たな力の源を手にできる。
プレイヤーが四番目に訪れる鉱山の街で最大の目玉は複数の『採掘用ダンジョン』だろう。
そこでは金、銀、銅、鉄といった既知のモノから、アルムタイトやセルシライトといったヘイムスラグ特有の鉱石などの素材を入手できる。
これらを利用して作成できる武器や防具はここまでの冒険で得られる装備より大幅に強力なため優先して作成することが推奨される。
鉱石の入手は採掘ではなく、鉱物を主食とする魔物の討伐によって手に入れるため多くの戦闘を必要とする。
身体が金属でできている種などの魔物には物理攻撃や特定の属性に対する耐性があるため、攻撃手段は適宜見極め切り替えることになるだろう。
街の中では鍛冶炉や彫金台といったもの等に対する知識を得ることができ、マイルームに設置することで錬金術の幅が広がるため街の中を探索することも忘れずに。
→順路迷宮4『古代遺跡』
遥か昔に滅び去った遺物が魔に呑まれ変質した太古の都の跡地。
いつの頃からか渓谷を塞ぐ壁のように立ち塞がるほどに肥大化した都市の中は広大で危険が溢れている。
生物のように自らの形を変える順路と転移を含む即座に命を奪うような危険な罠の数々は他では見られない物ばかりだ。
徘徊する魔物化した機工人形たちは物理的な攻撃はおろか術理に対しても耐性を持ち、強力な連携攻撃を繰り出さなければ突破はままならない。
おそらく、現在実装されている中では最難関となるダンジョンのひとつ。
邪眼の力を宿す一部の人形たちによる石化や魅了といった状態異常攻撃はプレイヤーを即座に行動不能へと陥れる。
数の多い機工兵と併せて出くわすことがあれば、その戦いは全滅を覚悟することも必要となるかもしれないほどに凶悪だ。
戦闘中にも作動する罠の数々によって立ち位置や連携も制限され、十分に対策していても対処しきれないこともある。
踏破するためには十分な準備と経験を重ねたパーティーの総合力と運が要求されるだろう。
また、単独でのみ通過できる特別なルートがあるとされている。
クリア不能と思われる様な難易度ではあるが、腕に自信があるのならば探してみるのもいいだろう。
◎五番目の街『リッシュバル』
水が街中を巡り多くの人々が行き交い様々な品が集う美しき貿易都市。
この都市の商業組合の支店は本部に負けず劣らずの規模を誇り、海の先から仕入れた様々な商品を取り扱っている。
今までにはなかった多くの品々が人々を楽しませる一方で様々な問題もまた海を渡ってやってくる。
特に商人たちが求める品物を収集するためには多大な労力が掛かり、そういった物品を狙う盗人にも気を割かなければならない。
海を渡る品は幾分か高価なものが多いため入手するためには資金が必要となるが、この街で取り扱われる依頼は高額の内容も少なくない。
労力と危険に見合った報酬を手にして新たな素材を買い求めることで新規の装備を創り出すことができる。
これらの装備は基本となる性能はもちろんだが、特定の種族に対する特攻などの特殊効果を持つものを作れるようになる。
弱点の属性となる攻撃や相手の攻撃属性を軽減できる装備と組み合わせることでより大きな旅の助けになるだろう。
最新アップデートで追加されていた貿易都市。
交易によって他の地域では入手できないような様々なアイテムが入手できるようになったという設定で武器や防具が一新されて強化素材なども多く入ってきている。
が、実装されていたのは今までの武器や防具の上位版と一部の衣装アイテムなどだけだった。
そのため、綺麗な見た目の場所ではあるのだがプレイヤーとしては物足りなさを感じてしまうかもしれない。
周辺のエネミーは強めだがドロップアイテムも他の地域でも入手できるものばかりであることも味気なく感じてしまう要因かもしれない。
金策に優れるというクエストの内容は時間が掛かるか難易度が高いかのどちらかであるものばかりでゲームのプレイ効率としては良いとは言えない。
しかし、リッシュバルの登場と同時にアップデートとして追加された和風の見た目装備や手懐けといった要素は人気が高い。
この街での入手や習得に限定されなかったのは、辿り着くための試練となるダンジョンの攻略が困難だったからかもしれない。
見様によっては特定の種族に対する特攻装備は機械の敵ばかりが出現する『古代迷宮』の踏破に大いに貢献するものだろう。
このアップデートで得た素材や作成された装備を商会で入手することができれば、最難関と言われたかのダンジョンを通過する難度が下がると思われる。
しかし、リッシュバルの街としての特色が薄いことを考えれば、今後のアップデートで何らかの追加要素があるかもしれない。
これまでの道筋になかった『海』の出現は今後の冒険の飛躍に期待感が高まるというものだろう
―――セブンスターオンライン・ワールドブックスより抜粋




