[22]~[28]
[22]
人はいつの日にか、最高のSourceになるために、今、この瞬間を、神様に生かされて、生きている。
最高のReadingをするため、最高のReaderになるために、人は呼吸を重ねている。
では、最高とは、何か?
その答えは、これまで書いてきたことによって、充分に証されているので、それに譲る。
[23]
全ての存在は、固有のメッセージを絶えずに、語りかけている。また、人が語りかける内容が変わっていくように、それぞれの存在も内容が変化をしていくが、草花や石や水、風、動物などの自然は、固有のメッセージ性の変化は、人に比べると、緩やかであり、ゆったりとしている。また、同時に、人や自然も、結局は、ただ一つだけの固有のメッセージ性を語っている、一面がある。その一面とは、同時に、包括的であり、総合的でもあろう。
[24]
誰一人として、同じ人がいないように、何一つとして、同じものは無い。
全て違う世界を各々が有しているが、同時に、同じ世界として、繋がっているものの方が、違う世界よりも、遥かに多い。
人や万物にある、源や根っこを、辿っていくと、
ただ一つだけの、種に、到達する。
その種から、やがて萌芽し、幹が伸びていくので、人や万物は、その幹や、根っこに、いつも繋がっていて、辛うじて存続出来ている、枝葉である。
従って、枝葉の方が、一見すると、豊富であるように見えるが、幹や根っこの方が、元であるから、生命エネルギーがまことに豊かなのである。
幹や種や根っことなるのが、
愛や一者であることが、感得出来る。
つまり、私達は
それ無しでは、瞬時も、生きていられないのだ。
[25]
多くの人々が食べる為に働いていると、自覚しているが、実際のところは、自覚の有無は別として、神や愛や光、確信に近づく為に、働いている。
こういったことに、気付く悟性を持っている人々は、悲しいかな、非常に少ない。
[26]
詩や色は、子供のように、生き生きとして、生きている。つまり、有機的なものなのである。
躍動したこれらを創造することが、
芸術家の役目である。
また、誰もが皆、
芸術家を親に持つ。
芸術家とは、他ならぬ、
私達を産んだ、一者である。
誰もが皆、超一流の芸術家の
血統なのだ。
[27]
一様性から多様性に移行したのちに、再び、一様性に、回帰していく。これは、アダムとイヴの原罪にも、通じてくる内容であるが、再び、一様性に還っていくとは、復活であり、「愛を初めて、完全なものにする」という意味合いがあることを、忘れては、ならない。
つまり、多様性を身に付けてこそ
一様性が光輝くのである。
人類の多様さは、同時に
人類のシンプルな一様性を賛美しているのだ。
すなわち、多様性を否定する者は
一様性をも、否定してしまっている。
[28]
人間に宿る、疑いという、心の働きは、
真実を導き出す為の、否定的な
回答方法である。
信ずる心が、傷つくと、
疑い、になってしまう。
よく疑っている人は、癒しや真実を求めている
大事な過渡期なのであるのだから、率先して
大事にしてあげるべき、存在であり、状態である。