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「かくれんぼ」


アラアラアレレ


アラアラアレレ


ビー玉が


転がっていった


ぼくが見えないところに


転がっていった


さっきまで


ぼくの手のなかで


あんなにも遊んでいたのに


アラアラアレレ


アラアラアレレ


きっとこの大地の主が


隠されたんだ


それじゃあぼくの力じゃ


見つかりっこない


まだポケットには別のビー玉があるから


まあいいや


アラアラアレレ


アラアラアレレ


やっぱり寂しいや


あのビー玉がないのは


やっぱり寂しいや


ビー玉を見つけるまで


家にだって帰りたくない


あったかいご飯も喉をとおさない


アラアラアレレ


アラアラアレレ


やった、見つけた


こんなところに


きみは隠れていたんだね


もみじの木の根っこ


ありがとう…


きみではないみたいだ


アラアラアレレ


アラアラアレレ


よし、見つけたぞ


ぼくの友達のランドセルのなか 「何をやってるの、それぼくのビー玉だよ。」 アラアラアレレ


アラアラアレレ


もう日が暮れてしまう


夕暮れがこんなにも悲しく見えるなんて


ほら、夜だって街を大きな声をあげながら


飲み込もうとしているよ


アラアラアレレ


アラアラアレレ


ぼくが悪かったんだ


全て、ぼくが悪かったんだ


あんなにも、きみを大事にしなかったから


そのバチが当たったんだ


きみをぼくは軽くみていたんだ


きみこそが、ぼくの全てだったのに


アラアラアレレ


アラアラアレレ 「ちょっと、ちょっと、ぼく、ぼくくん。」 「なんだよ。」 「胸のポケットのなかを見てごらん。」 「はいってないやい。」 「そうだ。そこには入ってないんだよ。それでも、静かに胸に手を当ててみ、て。」 「思い出せないよ。きみを、思い出せない。」 「大丈夫。そのままのぼくを受けとめてみ、て。」 「なんか…、ぼんやりだけど見えた。だけど、頼りないものだよ、頼りないものさ、きっと。」 「そう…、そうだよ。その頼りないものを大事にしてみて。そうすれば、きみの大切なものは、きっと、見つかるから。」 アラアラアレレ


アラアラアレレ


ここはどこなんだろう?


わたしはだれ?


アラアラアレレ


アラアラアレレ


ここは、学校の近くの喫茶店の花壇だよ


とにかく、探してみるんだ


たとえ、日が暮れても


アラアラアレレ


アラアラアレレ


あった!本当にあった!


きみをもう離さないよ…


きみはぼくの全てなんだ 「秘密はね、秘密にしていると、それはやがて、大きな力に育つんだよ。」


その時も、星はダイヤモンドのように、光っていました。


「本当だ…本当だ!やったー、やったー!!」



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